“鳩”と恋する乙女ゲーム『はーとふる彼氏』がシュールすぎる!
最近、女子の間で「乙女ゲーム」というものが、すごく人気らしい。
「乙女」になるためのゲームというわけではなく、乙女(?)な女性が主人公で、男性キャラたちと恋愛を繰り広げる、女性向けの恋愛アドベンチャーゲーム。乙女ゲームを原作とするアニメも次々作られるなど、密かに隆盛をきわめている。
さまざまな趣向を凝らした「乙女ゲーム」が次から次へと制作されているのだが、そんななかでも「遂にここまできたか」とネットを中心に世間を騒然とさせたゲームがある。それがパソコン用女性向け恋愛ゲームの『はーとふる彼氏』である。
タイトルからは、どのように騒然とさせたのか想像できない人も多いかもしれない。一見、普通の「乙女ゲーム」のようにも見えるが、実はこの『はーとふる彼氏』、攻略対象がすべて“鳩”。「鳩にエサをやる」のではなく、「鳩と恋愛をする」ゲームなのである。だから、主人公との会話の際に表示される相手キャラクターの姿、いわゆる「立ち絵」ももちろん“鳩”。常に見開かれた目にくちばし、鼻くそみたいな鼻こぶ、はと胸と、生々しい“鳩”の写真が使われているのだ。そんなリアルな“鳩”が人語で語りかけてくるのはシュールの極み。
もちろん、攻略対象の“鳩”は1羽だけではない。カワラバト、クジャクバト、ヒメウズラ、ナゲキバト、イワシャコ、ヒムネバトなどさまざまなタイプの“鳩”が揃っている。どの“鳩”からアタックしようか迷う前に、どうアタックするのか、なぜアタックしなければならないのか迷うところだ。
それぞれの“鳩”にはちゃんとした名前と設定が与えられている。たとえば、カワラバトには「華原涼太」という立派な名前がある。しかしビジュアルは、公園などでよく見かける、あの黒なんだか紺なんだかよくわからない羽色をした、灰色の頭にギョロ目の“鳩”である。しかも主人公の幼なじみで、雛のころからの友だちらしい。
母子家庭で育ったために家事全般が得意で、心優しく気遣いのできる性格なのだとか。あのどこででもみかける“鳩”のビジュアルで「家計に余裕がないんだ 僕も働かないとね」とか殊勝なことを言われた日には、シュールさ爆発である。
そしてまた、“鳩”と幼なじみって……。言い忘れていたが、主人公はれっきとした人間で、鳥類ばかりが集う学校にいる、ただひとりの人類らしい。
このソフトの発表を受けて、ネット上では「人類どころか哺乳類には早すぎるゲーム」「鳩専用乙女ゲーとか、鳩胸だけに、胸が厚くなるな…」「慣れてくると、公園の鳩にも萌えちゃうようになるのか…」「制作者は正気なのか?」
「誰得なんだよ」などの意見が飛び交った。しかし、そんなあらゆる意見や疑問をよそに、ドラマCD化、英訳化、コミカライズと、史上初の「鳩ゲー」は勢いよく羽ばたいていったのである。
いろいろと謎の多いゲームだが、9月27日に出版された『はーとふる彼氏 公式ファンブック』(ポストメディア編集部:編集/一迅社)では制作者が数々の秘話を語っている。
「設定は1日で組み立てた」「制作者自身、乙女ゲームをやったことがない」「これまでも行き当たりばったりでやってきたので、これからもそうやっていく」などなど、驚愕の事実が目白押しだ。
このゲームに興味を持った人は、この本を開くか一度ゲームをプレイしてみてほしい。きっと鳩の集まる公園がハーレムに見えてくること間違いなし!?
コメント
2012/10/16 23:54
4. >たけとさん
始めまして、有り難うございます。勉強になりました
返コメ
2012/10/16 23:49
3. 初コメです。
同人ゲーはぶっ飛んだの多いですよ~ 学園ハンサム(アゴが鋭すぎて人を刺したアゴ殺人鬼先輩を倒す恋愛シミュレーション)とか、パカプラス(彼女がアルパカになった恋愛アドベンチャー)とか。
返コメ
2012/10/16 17:51
2. >ゆうりさん
そりゃぁ勿論☆~(ゝ。∂)
返コメ
2012/10/16 17:24
1. やりたいwww
恋したいwww
人も鳩も一緒じゃあああああ
( ゚∀゚)・;''.、
返コメ