計画的に物事を進めることができない自分に、たいした演出の思い出もないのだが…。一つ思いを込めたものがある。
まずは、定番で一緒にケーキ
を食べたいと思った。小さなもので十分だった。2つ買った。
ただ食べるだけでは面白くない。男がその女性に一生懸命なとき、笑顔が見たいと思う…。必ず。
サプライズで彼女の反応をみたい。大笑いか
、目頭が熱くなるような感激か…
。そのどちらかを見れればそれだけでその日のクリスマスは大成功。
私は車を量販店に走らせ、マジックペンと色紙を買った。色紙には大概金銀の色紙が1枚づつ入っている。それぞれを取り出して表面にこう書いた…。
「大切な
。
君のおかげで幸せだよ。」
その上にさっき買ったケーキを乗せ換えて、また箱の中に戻す。
自分で作業をしながら彼女の反応を想像する。
彼女の元に走りろうそくをつけた薄暗い中で、
「どこで買ってきたの?」
「☆☆☆☆。」
食べ進める。
彼女のフォークが一瞬止まり、視線が底へ…。
彼女が笑い、たべつづける…。
表面のクリームをフォークで綺麗にとって、文字を読んだ彼女は大きく深呼吸した…。
僕は彼女の背中を引き寄せた。
いつかのクリスマスの夜に…。
BGMは
EXILE IF~I know~