俺には 一人の息子がいるらしいんです｡




中学から付き合いをしてた彼女と １９歳で結婚しました｡




でも その結婚は本当に短いものでした…





結婚と同じ次期に 父親の癌が発覚 余命２ヶ月という 残酷な告知でした｡





父親には 商売で作った借金が 五千万円くらいありました｡





僕は １９歳 まともな判断なんか できませんでした｡





ただ ただ 真っ白に そんな中でも 嫁さんには 苦労させられないと言う気持ちが 一番にきました｡





父親は 本当に ２ヶ月あまりで 亡くなりました｡




あっという間でした





それからの 僕の１０年は今思い出しても…２度と出来ないと思うくらい 働きました｡



離婚した 寂しさ それは言葉には 表せないくらいさみしいものでした…







２０代


仲摩も 本当に 僕に力をくれました｡




沢山 大きなものを失い 沢山 大きなものを得ました｡







そして ３０代





父親が この世に未練を残したであろう 借金を完済しました｡







勿論 僕一人の力なんかじゃない 沢山の人との出会いが 僕に力をくれたんです｡



その感謝の気持ちは 一生忘れられないと 思います｡






それからの僕は 自分の思うように生きようと ｻｰﾌｨﾝを 中心とした 生き方を４０歳代になった現在もしています｡








そんな生活の最中でした…





元嫁さんから 電話がなったんです…





『もしもし みきだけど…わかるかな～』


『あたりまえやんっわかるわぁああ どうした』


『ひさしぶり 元気』


『お 俺は 元気やでｰってゆうか どないしたんなんかあったんやろｰ』







なんか特別な事じゃなかったら 電話なんかしてこないはず 再婚もしてるし…





しばらく 無言だった みきは やっと話はじめてくれたんです｡



『私ね 二人子供を産んだの』


『そっかぁ～ 幸せに暮らしてるんやなぁ』


『う うん…』






なんだか 歯切れの悪いかんじ





『どないしたんなにがあったん』







元嫁さんは 一代決心をして 電話したんやろうなぁと 今 そう思います｡






『一人目の子 あきらの子やねん ごめん だまってて』













ﾏｼﾞ…

俺の子供…





真っ白になりました…






『て事はもう成人してるよな…』





『うん…実はね結婚したんよ～』





『そうなんやぁ』




『実はね…結婚が決まった時に あきらの存在を ちゃんとはなしたのよ…』





『ﾏｼﾞで…どんな反応やったん』





『泣いてた…』



『泣くだけ泣いたら 旦那に 話にいって 一言 今まで育ててくれて 本当にありがとうって 大号泣してたよ～』









『そっか』






『１９才の頃に あんな事があって いっぱいいっぱいだった俺に 負担をふやさないように 離婚し 腹のなかの子供を 立派に育ててくれたんやなぁあ』






『実はね あの子 言ったのよ～いつか 逢いに行っても いいかなぁと…』




写ﾒを見せてもらったんですよ…













そっくりでした俺の若い頃に…





波だがでました









わかった








いつか 会おう















自慢できる 生き方じゃないかも しれへんけど お前に 伝えたい事 沢山あるよ…


酒でものもうや




そして みき本当に 本当にありがとう






これからも 幸せに 生きていってください｡







まだ見ぬ息子へ












まってるからなぁああ