メール交換で思い出した、両親の馴れ初め
俺がまだ小学生だったか中学生だったか、その頃に母方の祖母から聞いた話。
うちの両親、もともと知り合ったキッカケはお見合いで。
今じゃお見合いなんてあまり聞かないけど、当時は割と普通にあったみたい。
で、父はほとんど一目惚れ状態だったんだけど、逆に母は全然その気にならず、父からの交際申し込みをきっぱり断ったらしい。
だけど諦め切れない父は、そこから怒涛の手紙作戦を決行する。
それを受けた母は、気持ち悪くて読みもしないでそのままゴミへ。
父は毎日のように送り続けるんだけど、母は全部読まずに捨てるだけ。
そんな状況がしばらく続いて、ばあちゃんの記憶では、たぶん100通は超えてたって言ってた。
ここからがちょっといい話。
その100通超の手紙、母は全部捨てたんだけど、実はばあちゃんがコッソリ回収して、母には内緒でとっておいたんだ。
で、ある日その手紙の山を母に見せた。
日々の中では捨てるのが日課のようになっていた母も、あまりにも大量な手紙の山に圧倒され、そこで父の思いの強さに、はたと気付くわけよ。
ばあちゃんの説得もあって、1つ1つ読み始めたら、そこには日常的ないろいろな出来事の話と、母への思いが書かれてて、全部読み終わる頃には母の気持ちにも変化があって、次の日に届いた手紙に、始めて返事を書いた。
そこからはちゃんと双方向の文通が始まって、デートもするようになって、最終的には結婚して、そして俺が生まれたわけだ。
この一連の流れの中で、1番のキーポイントは、ばあちゃんが手紙を回収してたって事だと思うんだよね。
そういう意味では、ばあちゃんのその行動が俺の誕生にも繋がってるわけで、感謝しなくちゃいけないね。
もうとっくに亡くなってるけど、たまにはお墓参り行かなくちゃな。
コメント
2018/11/07 13:43
16. うちの父も母へたくさん手紙書いてたようで、
箱にたくさん入ってるのを照れながら見せてくれた事があります。もう父は20年以上前に亡くなりましたが、母は今でも父の事を愛しています。
良いお話ありがとうございます。
私も懐かしいあたたかい話を思い出しました。
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2018/11/04 20:27
15. >>14 優子さん
コメントありがとうございます。
確かにニュアンスは似てますが、ドラマは100人にプロポーズしてるのに対して、オヤジは1人に100通だから、変態度は勝ちかと。笑
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2018/11/04 19:35
14. 一途な男性。あなたが好きです。武田鉄矢さんの、101回目のプロポーズ、思い出して重なりました。
返コメ
2018/11/04 17:30
13. >>12 コンさん
コメントありがとうございます。
ハッピーエンドだから絵になりますが、うちのオヤジ、一歩間違えればストーカーです。笑
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2018/11/04 17:14
12. ドラマティックですね
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2018/11/04 9:56
11. >>10 ももさん
コメントありがとうございます。
当時の手紙と今のメール、使うデバイスが違うだけ、相手を思いながら書く気持ちに変わりはないと思います。
返信が来ないことをわかっていても、ついメールしてしまうような経験は、私も少なからずありますし、きっと誰しもあると思います。
思い当たる事があるから、温かな気持ちになるんでしょうね。
ただ、さすがに100通はやり過ぎですけどね。笑
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2018/11/04 9:22
10. はじめまして!ステキな日記でした。温かな気持ちになりました。
返コメ
2018/11/04 7:11
9. >>7 くまさんさん
コメントありがとうございます。
祖母が言うには、その当時の母は相当遊んでいたらしく、いい加減落ち着くようにと、お見合いさせたらしいです。
対して父は、恐らく母以外の女性は知らないと思います。
男に困っていない母と、女に飢えてる父、そんな背景もあった上でのこの話ですね。
返コメ
2018/11/04 6:57
8. >>6 みやちゃんさん
コメントありがとうございます。
最終的に良い結果に結びついたから美談になりますが、もし結果が違ってたら・・・
しつこいだけの粘着野郎の話になってたかも知れません。笑
返コメ
2018/11/04 5:22
7. おはようございます(*^▽^*)いい話ですね( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆お父さんの熱意すごい!
お誕生おめでとう(^o^)/
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