サッカー「反日」横断幕と呉善花さん入国拒否、日本企業への賠償命令判決と問題がつづいております。今日はこれらに共通する「超法規のわけ」を学びました。以下の「」内は今日の産経ニュースからの引用です。

「韓国応援団が歴史を忘れた民族に未来はないと書いた横断幕を掲げた問題で、韓国世論は日本側が旭日旗を振って刺激したのが発端だと開き直りをみせている」とのことです。
同様に韓国サッカー協会が公開した文書は「日本の応援団が旭日旗を振り、私たちの応援団を強く刺激したのが事態の発端でした」と責任を日本側に転嫁し、「日本政府の閣僚まで韓国を非難したことは非常に遺憾。韓国の首都の真ん中で旭日旗で応援した事実には目を向けず、韓国側の行為だけを浮き彫りにする態度は中断されなければなりません」と「日本を責め立てる内容だった」そうです。

記事では「単純化された反日論を前に"国や個人の主張はともかく、スポーツの場で政治的な主張はしないという最低限のルールは守りましょう"という根本的な問題がかき消されてしまっている。」としています。

「似た構図は、韓国出身の評論家で拓殖大学教授の呉善花さん＝日本国籍＝の入国拒否でも見て取れる」とし、「最近の韓国での反日世論が影響しているのではいかとみている」ようです。「著作活動を理由として入国拒否がまかり通るなら民主主義国家としての韓国の危機だと言わざるを得ない」としています。

この記事で勉強になったのはこの呉善花氏の意見です。「山や川などあらゆる自然に神々を見いだしてきた日本人にとって唯一絶対的な存在はなく、相手の意見を受け入れようという土壌が日本にはある」としています。出身国については「それに対してこのような神々の存在を排してきた儒教の伝統が根付く韓国では、思想は一つ、唯一絶対の思想を信奉する傾向が強い。」そうです。

記事ではさらに具体的に説明しています。「北朝鮮は金日成主席や金正日総書記の思想を"唯一絶対"だと国民に押し付けているが、“唯一絶対”を振りかざすのは何も北朝鮮の専売特許ではなく、思想でいえば南北とも相似形といえる」そうです。「戦時中の徴用をめぐり、日本企業に賠償を命じる判決が韓国で相次ぎ出されているが、これも唯一絶対思想の影響がうかがえる」とのことです。つまり、「反人道的不法行為が行われたのだからと“絶対的正義”を振りかざして日韓請求権協定で解決済みだとの日韓両政府の外交上の取り決め、つまり国際ルールを吹き飛ばしてしまっている」と、超法規のわけは絶対唯一主義が理由です。

サッカーの件も同じ理由です。「横断幕の問題でも"われわれの主張は何ら間違っていない"、それに対して旭日旗は"絶対悪の軍国主義を想起させる悪いものだ"との決め付け、いうなれば、韓国国内でのみ通用する"唯一絶対的正義"がスポーツの場でのルールを押しやってしまっている。」と説明しています。

そして、もうひとつも同じ理由です。「呉さんの入国拒否問題でも韓国で“絶対悪”とみなされる”極右・親日派”のレッテル張りにより、ひとそれぞれ考え方は違うという相対主義を担保し、民主主義の根幹をなす言論の自由がないがしろにされている」と説明しています。

要は唯一絶対主義が「超法規」であり、スポーツマナーはもちろん、国際ルールや民主主義までも「吹き飛ば」されたり、「ないがしろにされ」たりしているのです。

（追記）
同様の話は次の二つにも言えます。7月26日の産経ニュースからそのまま抜粋します。
「今年１月には、ソウル高裁が靖国神社の門に放火した中国籍の男を一方的に政治犯と認定し、日韓犯罪人引き渡し条約に基づく日本側への身柄引き渡しを拒否した。２月には、韓国の地裁が長崎県対馬市の寺から盗まれ韓国に持ち込まれた仏像の日本への返還を差し止めた。」
これについて、この記事は韓国の司法を次のように批判しています。そのまま書きます。
「いずれの判断も、正常な理性が働いているとは到底思えない。」
「日本人の感情を逆撫（な）ですることだけを考えているとしか思えない韓国司法のありよう…。“理性”を失った国は、チンピラ同然。救う術もない。」