月のうさぎ と かすみ草
高校生の頃、ぜんぜん、お金なくて
好きなコへの誕生日プレゼント
花屋に行ったけど
かすみ草しか買えなかった。
バラって高いんだ…って
初めて知った
かすみ草、たくさん買って
彼女が下りる、地下鉄の駅
ホームの1番前で待ち合わせ。
2人とも真っ赤な顔。
かすみ草をゆっくり手渡して
頑張って
お誕生日…おめでとう…
と言ったけど
ホームを通過する
電車の音にかき消された
「お茶しよっ!」
って言ってくれたのに
「帰んなくっちゃ・・・」
ウソついて、泣く泣く帰る
電車賃もない
池袋から歩いて帰る
まったく、道・・・分からない
迷いに迷って、着いたの22時
まんまる 月夜の晩だった。
春先、まだ、肌寒い頃
卒業式がやってきた
しばらくして
地方の大学に行きます…と
かすみ草の押し花とともに
手紙が届いた。
今日は、銀座で
てっぺんまでお仕事
久しぶりに
彼女が乗っていた地下鉄の中。
色白の小さな手
いっぱいのかすみ草を抱きしめて
照れかくしに
顔をうずめて笑ってた
そんなコト、思い出しながら
路線図の、待ち合わせた駅を
ながめていた
あの頃は
月のうさぎ が見えてたのに
大人になりすぎちゃったのかな
もうー、見えないや
眼鏡を作りかえたけど
やっぱり、見えない
コメント
2018/07/31 19:52
4. 切なさに
涙でうさぎが
霞みそう
返コメ
2018/07/31 17:29
3. ロマンチストだねえ
淡い思い出っていいね
返コメ
2018/07/31 15:56
2. こんにちは
子供の頃は早く大人になりたいって思って
大人になったら子供の頃に戻りたいって思ってしまう
初めてが少なくなり変な言い訳ばかりが増えてしまった
ウサギが見えてた純粋な気持ちを取り戻したいです
返コメ
2018/07/31 5:04
1. マルちゃんおはようございます
淡い恋苦い恋
もう過去ね(*^^*)
私もあるな♪思い出すと心がキュンとなる。
良い1日をお過ごし下さいm(__)m
返コメ