かき氷
それは
俺が何歳の頃なのかさえ
はっきりしないほど昔の話だ
何故なのかは分からないが
その日 機嫌の良い お袋と
都城まで出かけていた
3つ違いの妹の記憶がないから
俺も
まだ3歳だったのか?
いや
もう少し 大きかったような気がする
当時
俺たちからしたら都城は都会だった
中央通りには 華やかな専門店が立ち並び
どの店からも 様々な音楽が流れていて
帰る頃には 頭が痛くなるほどだった
その本通りから
少し離れた裏通りには
沢山の食堂が軒を並べ
申し合わせたように かき氷の旗が風に揺れ
幼いながらも
食べたい気持ちを掻き立てられた
田舎と違い
アスファルトとコンクリートの照り返しに
食欲よりも 冷たくて美味しいかき氷が
何よりのご馳走だった
俺の田舎では
絶対に食べられない代物だったから
「何か食べるかい?」
そう聞いてくる お袋に
「 かき氷 」
とだけ答え 店に入った
その店を出て しばらく歩くと
また 「 かき氷 」
良く 腹を壊さなかったなと
今更ながらに思う
今年の暑さは
当時の事をはっきりと蘇らせてくれた
80歳を過ぎて 一人暮らしのお袋に
「 何か 食べたいものがあるかい?」
今では
俺が 問いかけている
( ̄ • •  ̄)〆
コメント
2018/07/23 6:47
2. >>1 しんたろうさん
白熊ってさ~
俺の子供の頃には なかったような気がするんだよね
だってまだ ソフトクリームも無かったし
試験管で凍らせたアイスとか
ジュースの素という粉があったよ
バナナは高くて
病気でもしないと食えない代物だった
( ̄ • •  ̄)〆
返コメ
2018/07/23 6:17
1. 初めて「たなか」のしろくまを食べたのは
高校のときでした。
どんぶり山盛りで、食べきるのが辛かった記憶があります。。
返コメ