私から抱き締めてあげなくちゃ。
今日は、下の子 ゴリの保育参観。
だから私は今日は会社を休んだ。
出勤しないとなると
時間に余裕があるので
毎日の日課の早朝ジョギングも
今日は明るくなってから走り始めた。
と、家を出て10分後
自宅から携帯が鳴った。
今にも泣きそうな、その声は
上の子 小猿からだった。
『お母さん、どしたーん、大丈夫なーん?』
いつもなら自分が起きてきた時に
私はジョギングから帰宅しているのに
今日は私がまだ帰宅していなかったから
何かあったんじゃないか?
と心配したようだ。
ジョギングに出かけた時間が
いつもより遅かった旨を小猿に伝えると、
小猿は私の無事を知って安心したのか
泣きながら返事をしていた。
……早く帰らなくちゃ……
無性に小猿を抱き締めてあげたくなった。
玄関の鍵をガチャンと回すと
家の中で走る足音が聞こえてきた。
ドアを開けると、小猿が玄関にいた。
私『ごめんね♪』
猿『……』
甘えたいのに自分から甘えに行けない性格の小猿。
変なところが私に似てしまった。
モジモジしてる。
私から抱き締めてあげなくちゃ。
心配してくれて、有難う。
。