博多の名店(靴屋さん)を惜しむ
博多座の近くにある靴屋さん、靴の修理に数年振りに立ち寄ったら閉店をしていた。
ここのお店、オーダーメイドで革靴を作ってくれる。
15年前のせいもん払い(毎年11月中旬に催される福博にある商店のバーゲンセール)で物は試しと生まれて初めて革靴をオーダーで作ってみた。
小職のサイズは28cm近く。
所謂百姓足で横幅が広く、打撃系武道を若い頃からやっていたから甲高、合う靴が無くて困っていた。
サイズが合えばデザイン抜きで購入するしか無く、合っているつもりがやはり無理に合わせていたようで足の指が外反母趾傾向になっていた。
値段は2万円代だったと記憶。
ビジネスシューズに2万円超もかけるのかと言う友人もいたが、日本の革靴製造の10%近くが集積する台東区でオーダーメード価格が10万円代だと知った時に、これは破格の値段であったことが分かった。
足にフィットした靴は何と心地良いものか!
ここで作った革靴しか履けなくなってしまった。
これ以降、計3足の靴をこのお店で作って貰った。
踵の磨り減りなどのメンテナンスもやってくれる。
最初の靴は修理費用が初期費用を超えてしまった。
そのお店が無くなってしまったのだ!
近所の喫茶店のマスターに店主の消息を聞いてみると、ご家族はお店の二階住居に住まわれたママとのこと。
お店に電話を入れること数回、おかみさんが電話口に出てくれた。
「まぁ、Kentaroさん。お久しぶりネ。」という事でお会いする事に。
ご主人に先立たれたのを契機に職人さんも高齢化したことから店を畳むことにしたと。
最初に買った革靴の修理に訪れた事を述べると、修理は対応可との事。
「もう作って貰えないのですねぇ、残念です。」
「Kentaroさんの木型があるので革が残っている限りは作ることは出来ますよ。」
ラッキー!
早速に4足目の製作をお願いした。
添付写真は出来上がった靴。
値段は3万5千円。
これが作って貰える最後のものになるかもしれない。
大事に使いたい。
それにしてもこのようなプロのいるお店が高齢化で無くなっていくのは何とも寂しいもの。
残念でならない。
時代かねぇ。
コメント
2017/10/14 7:51
7. >>2 SENSEIさん
西新にあったとは知りませんでしたね。
私の知る限り、今では西新には既成靴の販売店しか有りません。
返コメ
2017/10/14 7:49
6. >>1 海斗さん
オーダー品のフィット感は最高ですよね。
当方は毎年メンテナンスしながら永く履き続けています。
返コメ
2017/10/14 1:42
5. 良い職人さんですね(^_^)私もそんな職人さんと出合いたいものです。
返コメ
2017/10/14 0:03
4.
通りすがりです!
お洒落は足元から、私は必ず相手の靴を見てしまいます。
毎週サザエさんの♪♪が流れる頃に靴を磨いています。
オーダーの靴!良いですね、私もそのお店知っていれば
((泣))
返コメ
2017/10/13 20:24
3. はじめまして。
好きな人が靴好きなので、わたしも靴を見るのが好きになりました。
丁寧にお手入れをされて同じ靴を履き続けられること、とてもステキだと思っています。
職人さんがご引退されるのは寂しいですが、新しい職人さんがどこかで育っているといいなぁと思いました(*´ω`*)
返コメ
2017/10/13 20:13
2. 昔、西新商店街にも腕の良い靴屋がありました。昭和45年くらいまでは在ったのを記憶していますが屋号は忘れました。
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2017/10/13 18:27
1.
僕も博多に行ったときに靴をオーダーしてもらった事あります。
既成品でも合うのですが、オーダー品はフィット感と個性があります。
今でも愛用してます。
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