ノアとアリーの物語
40代半ば  東京都
2017/07/21 21:00
ノアとアリーの物語
ノアとアリーが羨ましい
現実的ではないようだけど
ノアとアリーは
何故か私に若い頃を思い返させてくれる

若い頃の私の周りには
玉の輿狙いの友人は少なくなかった
自分の感情より
条件、用意された未来に恋をする友人達だ

私はといえば
そんな周りの友人達の笑い者の恋をしていた
つまり
彼は
自分で自分を 雑草
と笑い飛ばしているタイプだった

ただ
2人の会話が途切れた記憶が全くない
2人の喧嘩は
誰にも手の出しようもなかった
それでいて
直ぐに お互いに
好きだからの喧嘩を認めては仲直り…の繰り返し

この頃
誰に一番愛されたかを考える
歳のせいかな?
やっぱり
未来が見えなかった喧嘩ばかりの彼だ

私も彼が大好きだった
大学の帰りは 彼の家
不意にドアを開けると
何も書いていない 分厚いノートに
音楽を大音量で聴きながら
ひたすら何かを書いている姿ばかりを思い出す

酷い時は
私に30分も気付かずに
書き続けていた
ねー!って声をかけると
照れ臭そうにノートを隠す仕草をした

あんなに
大切にしてくれたのに
あんなに
大好きだったのに…私は現実に流されてしまった

懐メロでいう
22才の別れ、だ

私は
自分がどうしたいのか
誰といたいのか
誰か大切なのか
何が欲しいのか
なーんにも解らず、考える力もなく

私は
彼の奔放さを
こよなく愛しながら
彼の愛情を全身に浴びていたのに
時間と共に
周りの干渉とか親の反対に負けていった
奔放過ぎるように見える彼が
懸命にノートに書いていたの内容は
その後、数年もの間
知りもせずに…
ただ
結婚適齢期に差し掛かる中
彼と苦楽を共に
一緒に生き抜く自信がない臆病者だった

結婚に失敗して
通過する
短期間の恋愛の度に痛感する

若さだけで
あんなに2人は通じ合えただろうか?
恋愛する度に
私は、幸せだったと
あの頃を思い返すだろうか?

私達は
引き裂かれるように離れ
別々の場所で
どちらの心も壊れていった

ノアとアリーが
一緒に天に召される最後は 正に映画だ

なんでもないことなのに…

本当にしたいこと
本当に欲しい物
本当に一緒にいたい人
そんな簡単な事は
若さゆえに解らないのかもしれない
人生は無限と感じている時期なら尚更だ

人生は無限ではないと
心の底から感じられる頃
無駄な物や時間がはっきり分かる

後悔するな、、なんて私は思わない
後悔なんかじゃないから

心が疲れた時に
足を止めて
キラキラした記憶を振り返る
そんなこと
大人だからと口に出さないだけで
誰でもするし
大切な時間なんじゃないかな?

振り返るなとか、後悔しても…とか
私は
今を必死に生きているなら
過去に浸る時間も然り!だと思う
少なくとも
私には必要な時間だ

そんな時
私は決まって…ノアとアリーの物語の映画を流している

また
歩き出す準備をしながら…

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