酸ケ湯温泉水に感染力弱める効果
50代前半  岡山県
2023/02/23 5:47
酸ケ湯温泉水に感染力弱める効果
青森市の酸ケ湯温泉(石川栄一社長)は

21日、


香川大学医学部分子微生物学講座との共同研究により、


酸ケ湯温泉の温泉水に


ウイルスの感染力を失わせる強い

不活化効果が認められたと発表した。


同講座の桑原知巳教授が

インフルエンザウイルスや、新型コロナウイルスに似たウイルスなどを

使って効果を確認した。

感染症を治すものではないが、

仮に感染者と一緒に入浴しても感染は広がりにくいと考えられ、


石川社長は「安心して酸ケ湯温泉を

楽しんでほしい」と語った。


桑原教授は、同温泉の中で源泉の異なる4種類の温泉水について検証。


いずれも強い酸性を示し硫黄成分を

多く含む各温泉水とウイルス液を混合し、

一定時間後のウイルスの感染性を調べた。



その結果、どの温泉水でも

A型インフルエンザウイルスは1分後、

ネコカリシウイルス(ヒトノロウイルスの代替ウイルス)は5分後に99.99%以上

不活化した。


新型コロナウイルスに近い

猫伝染性腹膜炎ウイルスを使った検証では、

4種類とも37度以上で

5分後にウイルスの感染性を99.9%以上不活化することが分かった。



同程度の酸性に調整した塩酸と比べ、

より不活化効果が高いことから、

温泉水の強酸性だけでなく

何らかの硫黄成分が関与していると考えられるという。



桑原教授は

「常に新しいお湯が流れている環境で、ウイルスは分単位で不活化される。

安全に楽しんでもらえるだろう」との見解を示した。


石川社長は

「いつどこで感染しているか分からない中で、

感染させずに済むとなれば互いにリラックスできると思う」

と語った。


 今回の研究では、

温泉水の水分を飛ばして粉末状にした場合でも


同様の不活化効果が認められたという。



桑原教授は

「不活化に関与する温泉成分を探索することで

流行性ウイルス感染症の対策にも大きく貢献する。


鳥インフルエンザウイルス対策などにも

活用できるのではないか」と話した。



 酸ケ湯温泉で開かれた記者会見には、


石川社長、桑原教授のほか、共同研究を仲介したという


フジタ企画(兵庫県)の藤田八束代表らも同席した。



留意事項

今回もインターネット検索によるものです。
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