9月29日は何の日?
50代前半  岡山県
2015/09/29 5:13
9月29日は何の日?
たまに、趣向を変えてみました。

興味ない方は、スルーして下さい


今日は、招き猫の記念日です。



あるとき、きっちょむさんは町で、

こんな話を小耳にはさみました。

「おすの三毛(※ねこの毛色で、白・黒・茶の3色の毛がまじっている、ねこのこと)

ねこを、

船に乗せておくと、どんなに酷い嵐にあっても、沈むことがない。

それで船乗りは、おすの三毛ねこを、よい値段で買い取るんじゃと。

めすはいくらでもおるが、おすの三毛ねこは、滅多におらんからのう」


きっちょむさんはしめたと思って、浜の船乗りのところへ行くと、

「わしの家には、おすの三毛ねこより、もっと珍しい、

十七毛のおすねこがおるわい」

変な自慢をしていました。

「ほう、十七毛とは珍しい。ゆずってくれんか」

「いや、売るわけにはいかん。なにしろ、わしのうちの宝物じゃ」


そういわれると、船乗りは、ますます欲しくなって、

「五両だすが、どうだ?」

と、いいました。

「まあ、それほどにいうなら、仕方あるまい。

売ることはできんが、しばらく貸すことにしよう」

そこであくる日、船乗りは、わざわざ、きっちょむさんの家を訪ねてきました。

「大事にしている物を借りるのだから、だだでは申し訳ない。

お礼のしるしに、一両とっておいてくれ」

「せっかくのお志しですから、ありがたく頂きましょう。

では、おすの十七毛のねこを連れてきますでな」

きっちょむさんは、おしいれから、きたない三毛ねこをつまみだしてくると、ふなのりにいいました。

「よくかぞえてくだされよ。こいつはおすの三毛ねこじゃが、

このあいだ、火の残っている釜戸にもぐりこんで、

背中をちょっとヤケドしました。つまり、八毛」

「しかし、きっちょむさん。三毛と八毛をたしても、

十一毛にしかならんぞ。十七毛には、まだ六毛足らんのではないかね」

「いやいや。尻のところの毛が、むけておりましょう。


つまり無毛(六毛)。三毛と、八毛と、六毛。全部あわせると、十七毛」

「うーん、こりゃあ、まいった」

船乗りは、きっちょむさんのトンチに感心すると

ほかの船乗りにも同じ話で自慢してやろうと、

その十七毛ねこを持って、よろこんで帰りました。

(福娘童話集より)



家のかいねこは元気ですよ\(^o^)/



つまらない日記閲覧有難うございます。(*⌒▽⌒*)
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