俺は昔から人に道を尋ねられることが多い。




（周りにこんなに人がいるのに何で俺ばっかなんや？）

とうんざりしてしまうこともある。





本当に大袈裟じゃなく外出すれば１日１回は、誰かに道を尋ねられているんじゃないかというほど多い。




で、何でこうもうんざりするのかと言えば








俺が「方向音痴」だからである。



どれくらい方向音痴かというと





南や北とか方角で言われてもまずわからない。


右か左で言うて欲しい。


地図なんて見る気も起らない。





スマホのマップを使っても目的地に着くのは予想時間を大幅にオーバーするし、何ならカーナビ―でも迷子になるし




もう昔から生粋の方向音痴で、こればっかりは遺伝だから仕方がない。





なので道を尋ねられても、目的地まで教えることができないのである。






道を尋ねられて上手く教えられない時の相手のがっかりした表情と目は本当に辛い。





まったく知らない赤の他人から

（お前に期待した俺がバカだったよ・・・）

って目をずっと浴びてきた俺。

よくグレなかったものである。





で、この道を尋ねられるのは日本だけかと思ったらそうでもなかった。






仕事で韓国に行った時も、韓国人から道を尋ねられた。




（ワイ、ニホンからキマシタ…）





人類みな兄弟ですね。


韓国人からもガッカリされる目をされて心に刺さります。






心斎橋でタイ人から「最高に美味しいタイ料理の店」を聞かれた時はー




「逆に俺がお前に聞きたいわ！！」

とキレそうになった。（まぁぐるなびで調べてやったけどな）






最近は、日本にも外国人観光客が多くなったが、その外国人からも道を尋ねられることも多い。




そういえばスパワールドの前で知らない人間に手を引っ張られて台湾の観光バスに乗せられそうになったことがある。



「いや俺、迷子になった台湾の観光客じゃないから！！」と叫びまくった。





知人曰く、俺のルックスは、中国人にも見えるしモンゴル人にも見える、韓国人にも見える、日焼けする夏になればタイ人やベトナム人にも見えると、ものすごくグローバルなルックスをしているらしい。




だからアジア圏の人達からも絡まれるのかと思ってたら






イオンで民族衣装に身を包んだアフリカ人に囲まれて１００円ショップを尋ねられた時は、もう完全にお手上げだった。






どうやら俺はアジア圏だけではないらしい。






このように年々、道を尋ねられるのも日本人から外国人とどんどんエスカレートしていってるのである。







そして先日、夜に京橋の飲み屋街を歩いてたら




ベロベロに酔っぱらった知らない女性に前から両肩を掴まれ







女性：「どうしたらいい！？」








俺：「は？」








女性：「だからどうしたらいい！！




俺：「え？何？」






女性：「私はどう生きたらいいの～！？（号泣）」








遂に道だけじゃなく、



人生の道まで尋ねられるようになりました。