先日、友人が交通事故を起こした。
車中で携帯を探してて脇見をしたままノンブレーキで信号待ちの車に突っ込んでしまったらしい。
車は全損となったが相手側の怪我も友人の怪我も軽傷ですんだのは幸いだったと思う。
その事故した友人と話したのだが、前の車にぶつかる瞬間、周りの景色はスローモーションになり今までの過去の記憶が「走馬灯」のように頭をよぎったという。
今回の彼だけでなく実際に九死に一生を得た人が「走馬灯」を経験したという話は知人にも実に多い。
この「走馬灯」とは何か調べてみたのだが、まだはっきりとは解明されてはいない。
ただ一説としてこういう話がある。
何らかの危機に面した瞬間に「何とか助かろう」と脳が過去の記憶の中から助かる可能性があるものを高速で探り出すためと言われている。
わかりやすく言うと、パニックになったドラえもんが四次元ポケットからわー!わー!と道具を出している図のようなものである。
実はこの「走馬灯」俺も経験があるのだ。
あれは俺が20代の頃。
とある関西の山道を俺と友人は車を走らせていた。
周りに街頭がなく、真っ暗な山道である。
車中はガンガン音楽をかけながら猛スピードで車を走らせ友人とどうでもいい雑談に興じていた。
友人:「いや、本当にすごいんやから!びっくりするって!!」
俺:「そんな話あるわけないやろうが、もういいって」
友人:「俺を信じろって」
友人は急ハンドルで、右に曲がると、ピンクのネオンの看板のあるビルの駐車場に入った。
俺は個室に呼ばれた。
俺の目の前には30代半ばの女性が立っていた。
ふと気が付くと俺は全裸にされ、ベッドに倒されてしまった。
覆いかぶさるようにその女性は倒れた俺の上に覆いかぶさった。
薄れそうな意識の中で、その女性の頭がするすると俺の下半身に下りて行ったと思った瞬間ー
走馬灯のように俺は過去の記憶がフラッシュバックした。
まるでフィルムが流れるように次々と過去の俺が経験したエロい場面が流れる。
そのあと俺が「あーーー何すんのんーーー!!!」と絶叫をしたのは隣の個室の友人が聞いたらしい。
どれくらい時間が経ったのだろうか・・・
その女性の顔は俺の下半身から流れるようにするすると俺の顔の前まで上がってくると
「あと30分ほどあるけど、どうする?」
そこから記憶は定かではないがー
隣の個室の友人はその後、延長も含め俺の断末魔の叫び「あーーーー!!」を2回ほど聞いたというからそういうことだろう。
帰りの車中ー
友人:「な、すごかったやろ?」
俺:「うん、すごかった・・・
」
俺の脳はあの時、何から俺を助けようとするために過去の記憶を探ろうとしたのかはわからない。
九死に一生。
きっと今まで経験したことのない危機に面したということで脳が誤動作を起こしたのだろう。
とにかく、交通事故と腕の立つ風俗嬢には気をつけろって話である。