【恐怖の瞬間】女の恨みほど怖いものは無い![[ふらふら]](https://img.550909.com/emoji/ic_swirl.gif)
毎日がもう暑い暑い。
嫌なくらい猛暑な日が続いている。
こう暑いと涼しいことを求めてしまう。
年に1回ほど夏本番になると仲間内で集まって「怪談会」という名目の飲み会を5年ほど続けている。
怪談話が好きな仲間が毎回新作を2~3本引っさげて集まるのだが、まぁゾクゾクしながらコワ楽しい話が聞けて毎年夏になると楽しみにしている企画なのである。
その怪談会メンバーで一つ年上のIさんという方と前に話した。
この話しは怪談ではないがすごく印象に残っている。
「幽霊よりも人間が一番怖いねんな~」
しみじみIさんが語る。
とりわけ「人を恨んだ女の顏」ほど怖いものはないらしい。
このIさんとある理由で元奥さんに馬乗りで首を絞められ殺されかけそうになった事件がある。
奥さんに殺されかけるなんて、よほどの理由がないかぎり起きない体験だと思うが
ここには詳細は書けないが、殺されかけるそれだけの理由があることをIさんはたくさんしているクズである。
(ごく軽いのを一つ言うと奥さんの所持品で亡くなったお母さんの唯一の形見を盗み売った金で不倫相手と熱海に行ったのがバレた)
馬乗りになられて首を絞められている間、薄れゆく意識の中で殺意むき出しの奥さんの顏を見ていたらしいのだが、本当に恐ろしかったという。
10年近く経った今でも時々フラッシュバックしては悲鳴をあげるらしい。
「殺意が出るほど恨みを持ってる人間の顏は異常やで…」
うん、うん。
そういう話を聞いたことがある。
俺が20代の頃の話である。
地元の仲間であり怪談会のメンバー4人で肝試しに行くことになった。
知る人ぞ知る大阪府○河○の山の方にある幽霊トンネルに向かうことになった。
俺とヨシとオカルトマニアのY君とめちゃくちゃ霊感のあるO君である。
霊感のあるO君は肝試しに難色を示したが、連れて行くと何かと面白いので強引に強制連行をした。
小さい軽自動車に4人で乗り込む。
運転はY君と助手席はO君、
後部座席は超絶デブなヨシと俺でギューギューになった。
目的地までの山中、途中いくつかのトンネルを通ったが霊感のあるO君が「あ~」って嫌な顔をする。
この顔の時は、何かが見えてる時の顏なのである。
今日は何かが起こるかもしれないと胸が高鳴った。
しかし問題の有名な幽霊トンネルに向かっているのだが一向に到着しない
当時はカーナビも無かったので一向に現場に付かず迷子のような状態になってしまった。
「俺、場所ならだいたいわかる」というヨシの言葉を信じた我々がバカだったのである。
迷子になって車で走っている途中、不思議な古い神社を発見したオカルトマニアのY君。
Y君:「ここは何か雰囲気ありそうやないか?」
O君:「古い神社はまずいって」
露骨に嫌な顔をする霊感体質のO君。
古くてコケまみれの鳥居の奥はとても長い石段が続いている。
Y君:「ちょっと上まで登ってみようや」
ヨシ:「無理!」
今度は動くことが苦手なヨシが露骨に嫌な顔をした。
ともかくその古びた神社の長い石段を上ることにした。
もうこれがめちゃくちゃ怖い。
今まで行った潰れたホテルや廃墟となった病院どころのレベルではない。
月明かりや少しの街灯があったので真っ暗というほどでもなかったのだが、少し見えるのが余計に怖かった。
怖いのも困ったが
何が一番困ったかというとヨシである。
小学校の頃の50m走の記録が19秒という恐らく小学校男子の最低記録保持者に加え
20代の頃は7人分のマクドナルドのセットのお持ち帰りを「こちらでお召し上がりですか?」と店員に笑顔で聞かれるほどの巨漢(というかデブ)であった。
もうヨシが階段を全然歩いてくれないのである。
3段登っては休み、2段登っては休み…全然進まない。
真っ赤な顔で水を被ったように汗をかきゼーゼーの呼吸に時折ピーピーと音が混じり、神社と言うロケーションもあってもうほとんどヨシが妖怪化していた。
Y君とO君がしびれを切らして「先に上に行っとくで!」と行ってしまった。
さすがにヨシだけ一人残すわけにはいかないので俺はヨシと一緒に石段をゆっくり登っていた。
登っている間、鳥の声や木の揺れる音に2人でビビりながら歩いていた。
俺とヨシが石段の真ん中あたりまで来た時だろうか、事件は起こったのである―。
上からY君とO君の「ギャー!!!」っと叫び声が聞こえた。
その声で俺とヨシも「ギャー!」っと反射的に叫んだ。
上から猛スピードで駆け下りてくY君とO君
Y君が「逃げろ~!逃げろ~!!」と叫んでいる。
とっさに俺もヨシの手を引いて逃げようと思ったが
すでにヨシは人間離れした信じられないスピードで石段を駆け下りていた。
まるで忍者のような姿で5段跳びくらいしていた。
ともかく俺たち4人は無我夢中で走り、車に逃げ込んだ。
そしてY君はエンジンをかけ猛スピードで車を走らせその場から立ち去った。
全員、車の中で呼吸が荒くパニック状態である。
俺:「何なん?どうしたん?何かおったか?」
Y君:「おった!」
俺:「幽霊おったか?」
Y君:「違う!人間や!!」
石段の上がりきった場所でY君とO君は人間を見たのである。
普通の人間ならそこまで驚くことも逃げることもない。
ところがY君とO君が見た人間は普通ではなかった。
彼らが見た人間とは―
女性が大木に金槌を打ち込んでいた姿である。
そう「呪いの藁人形」を行っている姿であった。
驚いて声を出してしまったY君とO君。
すると女性は鬼の形相で金槌を振り上げY君とI君の方に向かって走ってきたというのだ。
Y君は真っ青な顔をしながら
「呪いの藁人形の儀式って人に見られたら呪いが返ってくると言い伝えがあって、目撃された人間を殺さなアカンって言われてるねん・・・」
O君は「今まで色んな幽霊見てきたけど、人を恨んでいる人間が一番怖い」と震えていた。
俺たち4人は帰り道ずっーと無言になり、その日以来、肝試しには行っていない。
後年、その地方に住む知り合いに話を聞くと
「あーあそこらへんの藁人形?けっこう今でもやってる人いるみたいですよ
神社は対策して木に人形を打てないように色々やってますけどねw」
だそうなので、木に張り紙や鉄板、御札(呪詛返し)等が対策されている場所は要注意である。
今でも怪談会でこの時のエピソードの話に度々なるのだが
なぜか幽霊よりも人間が怖いという話題にはならず
恐怖は人間の隠れた奇跡の力を呼び起こすと
ヨシの高速階段下りの話題で毎回終わってしまうのである。
コメント
2017/07/21 0:25
9. よかったです、オチが生きていて!
読んでて背中がヤバかった…
人を恨む人間が一番恐い…
確かにそうかもしれないですね
…気をつけます!(笑)
返コメ
2017/07/20 22:04
8. Iさんのお話が1番ヤバい
そのうち特集してほしいくらい( ´∀`)笑
返コメ
2017/07/20 21:48
7. 丑の刻参りですか…
まだあるんですね~
返コメ
2017/07/20 21:43
6. できる事なら、馬乗りになってチンコを絞められたい!
サモ・ハン・キンポーを例に上げるまでもなく、デブはたまに信じられない動きをするからな。
車に乗った時『ちくしょう!エンジンがかからねぇ~!』といったアメリカパニック映画ばりの演技力をY君はなぜ発揮しなかったのかね?
返コメ
2017/07/20 19:56
5. この手の話が大好きです笑
夏はあまり好きじゃないけど怪談モノが風物詩になるとこだけは好きなんで^^;
怪談会のメンバーになりたいぐらいですー(笑)
返コメ
2017/07/20 19:31
4.
(((;°Д°;))))ギャーッ
読むんじゃなかった……チビッタ……
返コメ
2017/07/20 18:35
3. Iさんの例が、全く軽くないんですが!?
(゜◇゜)
それより酷い事をしながらも結局殺されなかったのが、まさしく奇跡だったのでは?
(゜◇゜)
返コメ
2017/07/20 17:14
2. 体感温度下がりました
️
返コメ
2017/07/20 17:09
1. 本当にヤバいお話しでしたね(^o^;)
返コメ