ああ・・・

俺の人生はいつからどこで間違えたんだろう。








学生時代、もう少し本気でバンド活動や演劇に取り組んでいたら




きっと今頃、堀北真希と結婚して、よき夫、よき父親として輝く日々を邁進していたのかもしれない。






もっとさかのぼると





小学校の頃、もう少し本気で少年野球に取り組んでいたら




俺はきっと大リーｸﾞのスター選手となり、今頃、ナタリー・ポートマンと結婚して、よき夫、よき父…ってもういいか。









実を言うと俺はこれまでの人生で、さほど後悔はない。




基本的に今まで生きてきた人生の中で、常に“今”の自分が一番好きなのである。








これは誰も俺を好きになってくれないので、じゃあ自分が自分を一番好きになろうと決心した日から一途に自分を愛しているのだ。







俺が親からもらったＤＮＡで一番感謝しているのは「プラス思考」だと思う。





俺については思考停止したバカという説もあるが、なんせ自分を愛しているので「プラス思考」ということにしている。







さて、急になんでこんな話をしだしたのかと言うと







同級生の仲間がけっこう集まる「けしからん会」なる飲み会を定期的にやってるんだけど



ここ最近、１人消え、２人消え、と顔を出さないメンバーが増えてきた。





「あいつら最近どうしたん？」幹事に尋ねてみたら




幹事は両手を合わせて頬にくっつけ「眠ってるポーズ」をした。





「またか・・・？」






最近、メンタルをやられて鬱病になってしまう仲間が本当に多くなったのだ。





統計でも男性が４０代で鬱病を発症してしまう人は、めちゃくちゃ多いらしい。




４０代男性の鬱病は大人の嗜みであり第二の思春期と言う人もいる。






鬱病で倒れた仲間は２人いて



特に仕事に忙殺されてるわけでもなく、会社も超優良ホワイト企業で定時に仕事が終わる公務員みたいに安定した環境で仕事をしている。



給料も悪くない、地位もある、仕事は楽。



なのに「何で鬱なんだーー！？」って思うかもしれない。




この不思議がいわゆる４０代の思春期なのかもしれない。







４０歳で人生の折り返しと言う人は多い。



それは俺もそう思う。


平均寿命の８０歳まで生きると今はちょうど折り返しなのである。







その折り返しに来た今、自分の過去を振り返り、そしてこれからの自分の現実を直視し「ああ…ワイの人生もうほぼほぼ終わりやん」と思ってしまい、きっと気が滅入ってしまったのだと思う。






鬱病で倒れた二人は若い頃から夢を語る人物であった。




彼らは酔うと「俺はいつか何者かになる」という漠然と抽象的な夢を語る。




しかし夢を語るその眼はキラキラと輝いてはいたのだ。






そういえば最近、彼らは夢の話はしなくなった。


というか、同世代の仲間と話してても夢のある話は本当に少なくなっている。






人生の折り返し地点。



４０代は、夢を語ってはいけないのだろうか。






確かに体力が落ちた、養わなあかん家族もいる、生きるための仕事もある、親の介護や死も考える。




それでも夢を語ってはいけないルールはない。






人生の折り返しで、すべての責任を放棄して夢だけを追い続ける人物はアンポンタンだ。



だけど４０歳だからと夢や希望を押し殺してまで病気になってしまうのも、つまらんではないか。








４０歳は本当に遅いのだろうかと時々考える。





人生の折り返し地点ということは間違いない。


ただサッカーで言うと前半戦が終了したわけだ。





「おい、みんな～！後半戦があるやないか～！！」と笑顔で叫びたい。





最後に勝負で勝つために前半戦の反省を鑑みて軌道修正しながら作戦を練り治す時期が今。




重要な人生の後半戦が、まさにこれから始まるのである。







実は俺も現状はさほど満足していない。


だから後半戦も全力で人生と戦おうと思う。




俺は自分の後半戦が楽しみで仕方がない。







ワクワクメールにも４０代男性が多いもんな。



今の自分が過去に思い描いていた自分ではなく、何者にもなれていない自分に気が見滅入ってしまっている人いる？





後半戦は、まだ始まったばかり。



大丈夫、死ぬまでに何者かになればいいんです。