【奇跡】地下アイドルとセックスできる寸前で・・・[黒ハート][目がハート][!?]
40代前半  大阪府
2017/09/27 2:13
【奇跡】地下アイドルとセックスできる寸前で・・・[黒ハート][目がハート][!?]
俺はスピリチュアルな話を信じているタイプである。







男は現実主義者が多いので、俺がそういう類の話をしようものならすぐに白目を剥いてしまう。







一方、女性はわりとスピリチュアルな話が好きな女性多いのでそういう人がいると俺も一緒になってキャッキャッとオバハンになってしまうのである。





その類の話の中で「引き寄せの法則」なるものがある。





バクっと言うと


ポジティブなことを考えれば現実もそうなり、逆にネガティブなことを考えると現実もネガティブな方向へ行ってしまうという話である。




『自分に起きる出来事は自分の思った事からしか起こらない』というこの法則は





人との良縁やお金なんかも、強く思うことで引き寄せることができるという、ゴリゴリのスピリチュアルな話である。





さて、そんな俺にも実際に引き寄せ体験があって





若い頃、ものすごーく好きな女性がいた。




だけどシャイな俺は連絡先はおろか、どこに住んでいるのかさえ知らなかった。




好きで好きでたまらない。


毎日、布団を太ももに挟みもんもんとした生活を送っていたのである。




ある日の夜、出張先の知らない土地を歩いていた俺は、ずっと彼女のことを考えていた。




(ここでバッタリ出会えないかな・・・)




(もしここで彼女と出会えれば俺は・・・)





ずっと彼女の顔を思い浮かべながらトボトボ歩いていたら・・・






なんと飲み屋の入り口から、ずっと好きだったその彼女が出てきたのである。






こんなところにいるはずもない場所で出会えた時の衝撃と感動は今でも忘れない。






俺はこの時に確信した―。







会いたい人に強く会いたいと念じれば、


旅先の店、新聞の隅、明け方の街桜木町でも会えるのではないかと。







そんな話をしていたら、飲み仲間のひとりであるイラストレーターのS君(26歳)が手を挙げた。





「実は俺も引き寄せの経験があります・・・」






このS君はイラストレーターと言っているが、それは自称であって彼の描くイラストを見たこともなければ働いているという話も聞かない、いつも金欠のサイコパス野郎である。





S君の主な活動は地下アイドルを追っかけているアイドルオタクである。





ちなみにS君はサイコパスでオタクだがイケメンの部類に入る男なのに彼女はいない。




わずかな収入はすべて地下アイドルにつぎ込んでいる。





S君は幼少期の頃に「モーニング娘。」をテレビで見て衝撃を受け、そこからアイドルに夢中になっていた。





やがて幼少期の彼の夢は





「地下アイドルとセックスをすること」になっていた。




幼少期からサイコパスである。








「もうアイドルって肩書ならぶっちゃけ誰でもいいっす」



S君は幼少期からの夢を叶えるべく、ずっと地下アイドルを追いかけ続けていたのだ。





今から3年前の話である。





S君は秋○原の某地下アイドルグループの一人を推しメンにし夢中で追いかけていた。




ちなみにオリコンチャートで一度だけ1位になったグループである(らしい)





そんなある日、推しメンのそのアイドルがグループを卒業することになった。ソロのアイドルタレントとして活動するためである。






S君は、ソロになった彼女も応援していてイベントにはあしげく通っていた。





そのイベントの帰り道、S君はずっとその推しメンのことを考えながら夜道を歩いていた。



前から歩いて来る女性の影が見えた。




S君は衝撃で腰が抜けそうになったのである。







なんと向こうから歩いて来るのは、さっきまでイベントのステージの上に立っていた、ずっと歩きながら考えていた推しメンだったのである。






「こんな奇跡あるのか?と思いましたね。ただあまりの衝撃でボ~っと放心状態で彼女を見つめていたんです」





すると彼女の方から声をかけてくれたのだという





「ただのファンである俺を覚えてくれているんだって鼻血が出そうになりました」




さらに奇跡は続く。




彼女の方から連絡先を聞いてきてLINEを交換することができた。



「そこからトントン拍子でしたね」





一週間後、デートすることになったのである。






「やっと長年の夢が叶う日だと思うと、感極まってデート前日の夜は一睡もできませんでした」






しかしS君は一抹の不安があった。




万年金欠のS君は全財産をかき集めてやっと「9600円」。







S君は、サイコパス特有の見栄っ張り男でただのニートなのに周りにはイラストレーターと胸を張るぐらいなので、デートでお金がないとは女性には死んでも言えないという。







「でもまぁ、食事を奢って4000円くらい、残りの5600円あれば安いラブホテルはいけるなと思いました」




S君の頭の中は幼少期からの夢を叶えること一色である。





ずっと応援していたアイドルが目の前で食事をしている、そしてそのあとはラブホ・・・S君の高揚感たるや想像を絶するものであっただろう。







「でも、彼女、酒をけっこう飲みましてね。会計が7500円くらいになっちゃいまして・・・」





残金が2100円になってしまったのである。



もうラブホは絶望的である。






だけどそこはサイコパス特有の思考。






「もう残金みたらカラオケボックスで夢を叶えるしかないなと」





何とか酔った彼女をカラオケに連れ込めた。




そして良い雰囲気になってきた。






S君は憧れのアイドルの胸をまさぐり夢中で唇を重ねた。





長年の夢が叶う寸前である。





すると彼女はストップをかけた。





「続きはホテルでならいいよ・・・」





所持金が2100円なのでホテルは無理とは死んでも言えない。



夢が目と鼻の先のS君は引き下がれない。





「いいじゃん。カラオケでするのが俺は好きなんだよ。カラオケでやっちゃおうよ!!」





「ダメだって!!」



「いいじゃん!!」



「絶対いや!!」



「いいじゃん!!!!」



遂にS君は思わず下半身をむき出しにしてしまった。





「ダメだって、だってゴムも無いじゃない!!」







夢に手が届く寸前で、夢が壊れそうな瞬間って人間は思考が壊れるものだという。






「なんであんな行動になったのか自分でもわからないんですけどね」





S君はすでにテンパリすぎて脳内が常軌を逸していた。





おもむろにテーブルの上のオシボリが入っていた空のビニールを持って





「あるよ!ほら!これでいいじゃん!!」






さすがにオシボリの袋をコンドームにしようとするサイコパスな提案にブチ切れた彼女はカラオケボックスを飛び出していった。







部屋に取り残されたS君はやっと冷静になった。






「まぁ、今日は残念ながら無理だったけど次のデートこそ夢を叶えてやろうと思いましたね」





しかし、その日以来、彼女のLINEに既読マークが付くことは2度と無かった。





さらにカラオケの会計が4000円で、ちょっとした警察沙汰になったそうだ。








「りょうまさん俺はまだ引き寄せますよ」





彼は夢を叶えるべく今もアイドルを追いかけ続けている。





諦めなかったらいつか夢は叶うかもしれない。





心が折れそうになっても、へこたれそうなことが起こっても気持ちを切り替え前を見ること。





夢が叶わないなんて1ミリも考えない。


夢が叶うまでただただ前を見て追いかける。





そういうマインドがあれば何かを引き寄せるのかなとS君を見てて考え込んでしまった。






「俺は反省点を活かす男ですよ」





S君は得意げに財布の中を俺に見せてきた。




反省を活かしてちゃんと働いてお金を稼ぎ、財布の中にお金を入れるようになったのかな?と思って財布の中を覗いてみたら







千円札1枚の横に











コンドームが3枚入っていた。









「ね!」




ね!じゃねーよ、サイコパス野郎。








一方、俺の話に戻すと 






こんなところにいるはずもない場所で出会えた彼女・・・・の横には仲睦まじく手をつなぐ男性。





吐くまで飲んだ夜になりました(白目)


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