いらない人間[むかっ(怒り)][パンチ][化粧]
40代前半  大阪府
2017/10/18 4:01
いらない人間[むかっ(怒り)][パンチ][化粧]


俺は足の小指をどこかの角にぶつけるプロフェッショナルである。






生涯で小指をぶつけた回数は恐らく日本で5本の指に入るくらいだと思う。






3日に1回くらいは足の小指をぶつけては、悲鳴をあげながら部屋中を布袋寅泰がギターを弾く時の足上げダンスをしてる気がする。





多少Mっ気があり痛みに強いはずの俺でも断末魔の悲鳴をあげてしまうくらいえぐい角度で足の小指をぶつける。






なぜ俺ばかりこんな目に遭うのか考えてみたのだが
そういえば子どもの頃からよく悲鳴をあげた母親が布袋寅泰になっていたのでこれは恐らくDNAか何かなのかもしれない。







あまりにも足の小指が邪魔なので、もういっそうのこと小指を切り取ってやろうかと思ったことがある。





そういう話を骨折で手術した時に医者に話してみたら、整形外科の先生が笑いながら




「足の小指ってすごく大事なんですよ」って教えてくれた。




足の小指は身体のバランスのセンサー的な役割をしていて小指を失うと上手く歩けなくなるらしい。





小学校の頃、耳たぶがしもやけで真っ赤になって痛くて痛くて死にそうな時があって、シャツにもすぐひっかかるめんどくさいものなのでいっそう耳なんていらないと思った時期もあった。



「穴があるし耳なくてもいいよな?」





ところが耳は音のアンテナ的な役割をしていて、耳の穴だけでは音がよく聞こえないらしい。




鼻の下の凹みなんかも鼻水を上手に流す構造とかなんとかあったり・・・





一見必要ないものに見えて身体にある器官は骨も内臓もすべて何らかの役割を担うため存在していて、いらないものは何もないというのだ。








ただ一つだけ例外あるらしい。





人間の女性にはよくわからない器官が存在する。







陰核(クリトリス)





陰核は、存在場所とその構造から「性的興奮を高めるためにのみ特化した器官である」らしい。





つまり女性のクリトリスは快感を得るためだけの器官なのだ。







・・・・・




・・・・・・・・・・






な、なんて器官をつけてるんだ、お前ら。







世の中、何に対しても何かしら対価が発生するということを俺は知っている。










女は毎月、痛くてブルーな生理があって大変だなぁって思う。







恐怖と痛みに耐えて命をかけて次の命を生み出す女性はすごいなって尊敬してる。






母性はわが子だけでなく世の中のあらゆるものを慈しみ励まし、育てるという本能を持っていてすごいなぁと心から畏敬している。








その女性へ神様がくれた対価が―








「快感を得るためだけの器官クリトリス」












おい、お前ら


ちょっと対価もらいすぎちゃいますのん?







俺なんてこんなに頑張ってるのに



せーぜー冬のボーナスアップくらいやで?







はぁ?俺らにはチンコあるやないかって?




あんなもん、おしっこする器官に、たまたまサービスで快楽をちょっと付けてくれたもんやがな。








ああーーー神様~!!!!!


俺ら男にも快感を得るためだけの特別な器官くれ~!!!!!!






えーー




・・・すっごい話が脱線してしまいました。










俺が学生時代に近所の学童保育でアルバイトしていた時に知り合った小学生の女の子。





両親に捨てられお婆ちゃんに育てられていた女の子。







「私はいらない子やねん」


ってずっと下向いて生きてきた女の子でした。



中学生になってもずっといらない子だと思ってたみたいで、高校を中退しては何度も薬を大量に飲んで何度も手首を切って婆ちゃんに泣かれていた女の子。








その女の子が・・・













今では結婚して4人も子どもがいてうちの近所に住んどるよw




子どものネグレクトのNGO活動なんかもしていて、いらない人間からめちゃめちゃ必要な人間になってるわ(´・ω・‘)






ここまでの彼女の道のりを考えると、クリトリスを4つくらい付けてあげたくなる。









当時のことを思い出す。





「いらない人間なんていない!」

何度も両手で彼女に壁ドンして叫んでやったものである。







俺も若かったから青臭い言葉やな。






でも青臭くても俺は今でも両手で壁ドンするで。




「いらない人間なんていない!」って。


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