タイミングが悪い女に襲いかかった悲劇とは[!?][ふらふら][あせあせ(飛び散る汗)]
40代前半  大阪府
2017/11/30 4:22
タイミングが悪い女に襲いかかった悲劇とは[!?][ふらふら][あせあせ(飛び散る汗)]


俺は自慢ではないがタイミングの悪い男だと自負している。





日本一ではないかと思うほどタイミングが悪い。





日本一、信号にはひっかかってると思う。

外出してる時はだいたい信号待ちをしている気がする。







日本一、乗りたかった電車が俺の鼻先でドアが閉まる。





あと日本一、人気の日替わりランチは俺の前の人で売り切れる。





さらに日本一、コンビニのレジで俺の前の客が時間をかけて小銭できっちり支払うタイプの人が多い。






また日本一、コンビニのレジで並んでいる時、俺の番にレシート切れで交換する時が多い。







逆に日本一、スタッフが一人打ちのレジで並んでいる時、次が俺の番になった時に限って他のスタッフがレジのヘルプに駆けつける(もっと早く来い)





んで、日本一、今日はヤレると思った女が生理中だったりする。






もうタイミングの悪いことを挙げていくと枚挙に暇がない。







しかし、こんな俺でも「なんてタイミングの悪い奴なんだ・・・」と心から気の毒に思った女性がいる。








中学時代の話でSさんという女の子がいた。




このSさん、ものすごくシャクレている。




いやシャクレという形容詞でいいのか?と思えるほど「アゴ」なのである。







シャクレ具合をおっぱいのカップで例えるなら



山田邦子がAカップ


XジャパンのトシがBカップで


アントニオ猪木がDカップだとしたら





Sさんは「Fカップ」のシャクレ具合であった。



顔半分がアゴなのである。









関西人は森羅万象、何でも笑いに変えていかなければならないと義務付けらている。







ただしウチの家訓では他者の持って生まれた身体的特徴は、絶対に笑い物にしてはいけないという鉄の掟がありそこは母親から徹底的に躾けられていた。







SさんのFクラスのアゴという至極の「イジれる」素材がありながらも、俺は家訓である鉄の掟を守って彼女をイジることは一切しなかった。







そこの意識はクラスメートも共有していて、蔭口は知らないが表立って誰もSさんのアゴを笑い物にする人間はいなかった。







そんなSさんに悲劇が襲いかかる。





その事件は英語の授業中に起こったのである。



当時の英語の先生は英語の教科書の英文や英単語を前の席から順番に音読をさせる。




その日も前の席の生徒から順番に英語を読んでいく。




Sさんの順番になった。



Sさんは俺の横の席であったのでSさんの次が俺である。







Sさんが英単語を読み上げた。









「long, long ago」












Sさんの口から出た英単語






「ロング、ロング、アゴー」






教室の時間が一瞬止まった。






そんなことがあっていいのだろうか。







30人以上いる生徒が順番に読まされていくたくさんある英単語の中で


なぜによりにもよってアゴの長いSさんが「ロング、ロング、アゴー」と読まなければならないのか。






なんてタイミングの悪い・・・







次の英文は俺が読まなければならない。




先生が、「つ、つ、次!」と上ずった声で言ってる。




平然を装っているが恐らく先生も明らかに「これはマズイ・・・」と思ってる雰囲気であった。







「つ、次、りょうま君、よ、読みなさい」







無理。



読めない。







だって口を開くと俺は笑いを抑えられないから。



俺はうつむき必死に笑わないように唇をかみしめている。




Sさんの「ロング、ロング、アゴー」の次が俺。



我ながらさすが俺も日本一タイミングの悪い男なのである。









俺の前の席のヨシも肩を震わせている。





そしてゆっくり俺の方を振り返ると













シャクレながら口パクで(アゴーん)と言った。









もう無理だった。




俺は声をあげて笑ってしまった。





すると堰を切ったように教室中が大爆笑に包まれた。






その事件以来、Sさんがアゴネタデイジられることが多くなった。





俺が爆笑したことがきっかけでSさんには申し訳なく気になっていた。






後日談としてこの事件があってから誰もが腫れものに触らないように扱っていた長いアゴを

(愛ある)イジりに変化したことでSさんとクラスメートの距離が縮まったと彼女自身が同窓会で語っていた。




本心は彼女にしかわからないがタイミングが悪かったが、ある意味GOODタイミングでもあったのだろうか?





タイミングが悪いで思い出した


long, long agoのエピソードである。



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