一番最初に覚えたﾄﾞｷﾄﾞｷするｴﾛい言葉って覚えてるだろうか？


俺は問答無用に『ｾｯｸｽ』という単語である｡

おそらくみんな､そうじゃないだろうか？


まさか｢ｾｯｸｽ｣という言葉の前に｢イラマチオ ｣や｢数の子天井｣という言葉を先に覚えたっていうｴﾛ界のｴﾘｰﾄはいないであろう｡


俺の幼馴染で｢ﾖｼ｣ってのがいるんやけど､とにかく､昔からませたｶﾞｷで､小学校に上がる前から俺に｢ｾｯｸｽ｣という言葉を叩き込んでいた｡


幼稚園の年長組の頃から｢雅子先生とｾｯｸｽしたい｣ってのが口ｸﾞｾだった末恐ろしいｶﾞｷだった｡

（実際に恐ろしい化け物に成長したが､｢ﾖｼ｣の変態ｴﾛｴﾋﾟｿｰﾄﾞの数々は別の機会に）


そんな幼馴染のおかげで小学校１年生の頃から｢ｾｯｸｽ｣という言葉も意味も知っていたが､ｳﾌﾞだったので｢ｾｯｸｽ｣という言葉が耳に入るたびに赤面してたのだった｡


当時は教育熱心な俺のｵｶﾝは､新聞や広告に掲載されている俺が読めない漢字や英語を毎朝ｵｶﾝが教えてくれるってのが日課だった｡


いつものように俺が｢これは何て読むの~？｣と３文字並んだ英語を指差し聞いてみる｡


ｵｶﾝの顔色が変わる｡


いつものｵｶﾝなら即答で応えてくれるのだが､無言で聞こえないふりを決め込んでる｡


俺は｢なｰ､なｰ､教えてｰやｰ！｣としつこく食い下がった｡


ｵｶﾝは俺の目をみずに小さい声で


｢････ｾｯｸｽ｣


俺は牛乳を吹いてしまった｡


そう､｢ｾｯｸｽ｣という言葉は知っていたものの､｢ＳＥＸ｣という読み方は知らなかったのだ｡


ｵｶﾝは早朝から自分が｢ｾｯｸｽ｣と発言した事実よりも､幼稚園を出たばかりの１年生が｢ｾｯｸｽ｣という単語を知ってたことに衝撃を受けている様子で目を丸くした｡


逃げるように学校に行き､さっそく幼馴染の｢ﾖｼ｣にあわてながら

｢朝から俺のｵｶﾝ｢ｾｯｸｽ｣って言いよったは｣と報告したら､


ﾖｼは鼻で笑って｢俺のｵｶﾝは朝からｾｯｸｽしとったわ｣って満面の笑み｡


この親あってこの子ありのだ｡


そんなこんなで､｢ｾｯｸｽ｣という言葉が妙にﾄﾞｷﾄﾞｷする単語になってしまった｡


広辞苑や国語辞書を買ってもらったら真っ先に｢ｾｯｸｽ｣のﾍﾟｰｼﾞを探したし､英語の６｢ｼｯｸｽ｣って言葉でさえ過剰に反応するほどだった｡


思春期に突入しても｢大好きなあの子といつか｢ｾｯｸｽ｣するのかな…｣って夕焼けを見ながらﾖｼと｢ｾｯｸｽ｣について語り合ったのは青春の一枚｡


実は今でも｢ｴｯﾁ｣や｢おめこ（関西でのｾｯｸｽ）｣ってのは全然､大丈夫なのだが｢ｾｯｸｽ｣という言葉を聞くと｢ﾄﾞｷっ！｣としてしまう｡



外国の入国審査の書類で｢ＳＥＸ｣と記載されているのを見てﾄﾞｷっと驚いた｡


この｢ＳＥＸ｣とは性別を記載することなのだが､思わず｢正常位｣と好きな体位を書きそうになってしまった｡


ちなみに､実際にＳＥＸという記入欄に｢週に２回｣と書き込んだ大物歌手とは村田英雄先生である｡