世の中には色んな性癖を持っている人がいる｡


今まで俺が出会った愛すべき｢変態さん｣にｽﾎﾟｯﾄをあてたｼﾘｰｽﾞ3回目｡



人にはそれぞれトラウマってものがある。


とりわけ俺にとってのトラウマは「恥ずかしい行為」を人に見られてしまったことである。


その１：小学生の体育の授業の後、教室でクラスの好きな子のブルマを弄んでいるとこを学級委員に見られたこと。


その２：中学の頃、オナニーしているのを母親に見られたこと。


その３：大学の頃、好きだった先輩にスキー場でウンコしてるとこ（和式）で見られたこと。



ふと思い出しては、ベッドの上で布団を股に挟んで身悶えしてしまうくらい恥ずかしいトラウマ・・・・・


今日はそんな変態さんの話。


中堅広告代理店に勤めるＦ君は小学生から野球少年だったこともあり礼儀正しい体育会系。


童顔なうえ少年っぽい照れ笑いがなんとも魅力的なやつで、合コンに行った時も、うつむいてモジモジと照れ笑い・・・・


女子に「カワイイ～」とか言われて頭撫でられたり腕組まれたりでモテモテ！彼はモジモジ！俺はムカムカ！！


（お前らこいつが変態だってのを知ってるうえでの狼藉かっ！？）って声を荒げそうになるのをグッと抑える。


「Ｆ君は風俗（デリヘル）大好きっ！」


いや、それだけなら別に変態にはならない。

週に１回～３回利用してるんでちょっと風俗遊びが過ぎないか？ってレベルで別に変態ではない。


彼が変態なのは



風俗嬢にいっさい手を触れないし衣服さえも脱がさない。


かといって「オラ、アンタと話だけしたくて・・・」って風俗嬢に一目惚れした上京したての童貞君でもない。


彼が受けたいサービスは、ただただ「見てほしい」だけのものである。


Ｆ君の性癖は「恥ずかしいとこを他人に見てもらいたい」願望の変態であった。


まず嬢には普通に座っててもらいＦ君は恥ずかしい行為を一方的に見続けさせるのである。


女性の下着を掃いて股を広げたり、頭にかぶったり、臭い嗅いだりと弄ぶところ。


黙々とオナニーをするところ。


おもいっきりアナルを広げて見せつけ、時には嬢の承諾があれば脱糞するところ。


Ｆ君曰く、その間は一切、コミュニケーションは不要だというが、嬢から「気持ち悪い」とか「臭い」とか悪口を言われると、より一層、興奮度が増すそうである。


俺がことごとくトラウマになり身悶えするほどの苦い想い出は

彼にとっては、「見られることで」喜びに身悶えするのである。


ただ、以前、彼の家に飲みに行ったとき、引き出しにあった彼の中学の卒業文集を読もうとしたら





「恥ずかしいから、見るなよっ！」

って真っ赤な顔で猛烈に拒否された。


もはや感情から「恥ずかしい」とこを指す針のバネがぶっとんだ愛すべき変態さん。


そんなＦ君にも昨年暮れに彼女ができた。


彼女も、また逆に「見ることが好き」な変態さんだそうだ。