巫女さんを抱きに行くぞ!<前編>
ある暑い夏の日だった。
以前、勤めていた会社の先輩が、まるでキスを迫らんばかりの勢いで俺に顔を近づけ
「りょうま、女を抱きに行くぞ!」
と俺の股間をまさぐりに来た。
この先輩と俺は、こと「エロ」に関する共有水準は一致しておりものすごく気が合うのだが、
いかんせん風俗遊びが苦手な俺は先輩の「女を抱きにいくぞ!」というお誘いを幾度となく拒み続けてきたのである。
しかし、今回の先輩はかなり本気。
この人は仕事でもプライベートでも本気の時は「顔を異常に近づけてくるクセ」がある。
「りょうま、お前また断るつもりやろうが、俺の話を最後まで聞いてから断れやっ!」
俺の股間を掴んでる手が一層強くなると、耳元にめちゃイイ声で
「巫女さんを抱きにいくで・・・・!」
・・・・・・?( ´・ω・`)
おいおい。
ちょっと、それは聞き捨てならない話である。
男は「接点が無く抱けない女性」、「抱くことが許されない女性」にめちゃくちゃ魅かれるものである。
その欲望が、例えば女子高生のセーラー服や、婦人警官、ナース服、客室乗務員などオプション料金を払ってまで
男がコスプレに走る理由なのだと俺は思ってる。
そんな俺の中では決して抱くことのできないもの、いや決して抱いてはいけないもの。
その頂点に君臨するのが神々しい光を放つ「巫女さん」なのである。
断るにせよ、とりあえず話だけでも聞いてみることにした。
先輩曰くとある筋から入った“極秘情報”だという。
とある県のとある村の神社に毎年、夏になると女子大生が「巫女さん」のアルバイトをしに来るらしい。
女子大生達は昼間はせっせと巫女さんの仕事をこなすのだが
なんと夜になると、その女子学生たちが巫女さんの格好のまま夜のアルバイトに切り替わるというのだ。
夜の巫女さんの斡旋はその神社の神主がするのが伝統らしく「巫女抱き」といって村に古くから伝わる風習だそうだ。
なんでも、その年に「巫女抱き」をした男は強烈なお清めになり1年間は無病息災が約束されているのだという。
・・・・・まぁ、なんとも罰当たりな話である。
通常は村の秘め事で「巫女抱き」はそこに住む村人にのみ権利があり、決してよそ者には与えられないのも伝統である。
先輩は何やら電話番号が記入されたメモの切れ端を指にはさんで
「その権利を手に入れたぞ」
と満面の笑みを浮かべた。
ふと、気がつけば俺と先輩の周りに数名の同僚達。
仕事の打ち合わせの時は近寄りもしないくせに
いつもエロの話になるとこいつらは何らかのセンサーが働くみたいだ。
きっと男は狩猟本能が無くなってきたぶん、エロを嗅ぎわける嗅覚は発達したのかもしれない。
女子社員に聞こえないように小さな声とアクションで脂ぎった男たちが
「巫女を抱きたいかー!?」
「おっー!」的なことをやってる。
たかだか女を抱きに行くために、県をいくつもまたぎ、いくつも山を越える。
男のエロパワーを何らかの資源エネルギーとして変換できれば
きっと世界に原発はいらないぐらいのエネルギー量だと思う。
俺は、とりあえず「スっ」とその場を離れた。
その夜。
先輩の1BOXカーに乗り込んだ同僚達は、期待に胸を膨らませていた。
んで俺は・・・・
ちゃんと助手席に鎮座して股間を膨らませていた。
だってエロいんだもん俺( ´・ω・`)
いざ「巫女抱き」という男達の夢とロマンを乗せて車はとある県のとある村へ出発となった。
そして、俺はその村で、生涯忘れることのできない強烈な経験をしたのであった。
後編に続く⇒
コメント
2011/04/13 21:55
8. >梅さん
梅くん
過度な期待をしないように後編を期待しててね・・・( ´・ω・`)
返コメ
2011/04/13 21:27
7. 後編読みたいです
返コメ
2011/04/13 21:24
6. これだけ沢山の巫女さんを
私もそのお仕事やってみたかったです…
でも本当バチ当たりそうですね笑
返コメ
2011/04/13 21:16
5. くぅぅ(>_<)
相変わらずいいところで
後編
早く読みたいぃ
返コメ
2011/04/13 21:14
4. 話の中折れになって恐縮ですが
オイラも昨年高野山と神戸で
歩き巫女を抱いた事があります。
それ以来ワンランクアップしたなと
時々思うことがあります。
返コメ
2011/04/13 21:12
3. >りょうまさん
続きが読みたいです( ̄▽ ̄)
返コメ
2011/04/13 21:11
2. >梅さん
もちろんです☆
返コメ
2011/04/13 21:10
1. の…ノンフィクションですか
返コメ