前回からの続き｡


俺とA子とﾖｼとｵｹｹ｡


真っ暗な布団の中､感じるのは４人の体温と呼吸だけ｡



A子とｵｹｹはｴｯﾁな気持ちなんてまったく無い様子で

無邪気に｢ｷｬｯｷｬ｣と笑い合う｡


大人から見れば､布団の中で同級生たちがｼﾞｬﾚ合う


微笑ましい光景かもしれないが､


小学生とはいえど､


俺とﾖｼは意外と｢ｶﾞﾁ｣だったことは言うまでもない｡



布団の中で

｢ｸｽｸｽ･･｣

｢ｳﾌﾌﾌ｣と笑い声｡


じゃれ合う男女４人｡


手を伸ばせば誰かの肌に触れる｡


｢ｱﾊﾊ､こちょばい～！｣

って身をよじるA子の声に心臓がﾄﾞｷﾄﾞｷする｡



俺の前にお尻のようなもの｡


触ってみるとﾊﾟﾝﾂの感触｡



ﾄﾞｷﾄﾞｷしながら､

ﾊﾟﾝﾂを後ろから掴んで下ろすとﾌﾟﾘﾝとお尻が出た



ｳﾋｬｰと











ｵｹｹの声( ´･ω･｀)


（ｵｹｹ邪魔するな！どけっ！）



A子の嬉しそうな笑い声をたよりに暗闇に手を伸ばす｡


すると


俺のﾌﾞﾘｰﾌの脇から直接ﾁﾝﾁﾝを触ってくる手が･･･


俺；おおっ！




…ﾁっ！ﾁﾝｺか･･･


とヨシの声( ´・ω・｀)


（てめｰ･･･ﾖｼ､汚い手で触んじゃねえ）



とにかく俺は｢おめこ｣というものに触れたくて､あたり構わずまさぐる｡



そして…､まさぐっているうちに



ﾖｼに教わった､何と無く｢おめこ｣らしき感触のﾓﾉを発見｡


｢あ！！｣


って驚いたようなA子の声｡



これは間違いない｡



『ｵﾒｺを見たら指やで､指ぃ～』


ﾖｼのﾌﾚｰｽﾞが頭の中で何度もﾘﾋﾟｰﾄする｡



教えてもらった南斗水鳥拳の指の形を作って



思いっきり突いてみた｡






痛たｰｰｰい！！










とｵｹｹの声( ´・ω・｀)


またﾃﾒｰか

指を臭うとｳﾝｺの臭い(´ж｀;)

ｵｹｹのｱﾅﾙに指を押し込んだ模様｡




なんだか､だんだんﾃﾝｼｮﾝが上がってきた俺も


布団の中で大爆笑しながら

誰かれ構わず脱がしにかかった｡


布団の中は､みんな変なﾃﾝｼｮﾝになっててある種の異様な状態になっていた｡



そして不意に女の子独特の髪の香が俺の鼻の先に近づいてきたかと思うと


間違いなく俺の唇にA子の唇が触れた（おそらく）



その瞬間時間が止まったような感覚で頭は真っ白｡


後はどれだけの時間が過ぎたのか


俺が何をしたのか､何をされたのかもよく思い出せない｡



急にﾊﾟｯと部屋が明るくなり


眩しくて目を細めてみてみると


A子はﾀﾝｸﾄｯﾌﾟとﾌﾞﾙﾏを履いている状態で


照明のｽｲｯﾁの前に立っていた｡


A子はむせるほど爆笑しながら

｢あｰ！楽しかった～！！今日は終わり｣

と大喜びの様子だった｡



俺はﾊﾟﾝﾂ一丁の姿で唖然｡


布団をはがすと


半ｹﾂのｵｹｹに


一人だけ素っ裸のﾖｼが上から重なっていた｡



その日の晩は､家でもなんか気まずくてｵｶﾝの顔を見ることができなかった


何より憂鬱なのは次の日にA子と顔を合わすことがこっ恥ずかしくて


目を閉じればA子の顔や､唇の感触が蘇えり


明け方まで寝付くことができずに布団を股に挟んではｺﾞﾛｺﾞﾛ寝返りを打っていたのである｡



次の日の朝､登校途中でA子が近づいてきた｡


（ああ･･A子の顔が見れない恥ずかしい…）


直視できずﾓｼﾞﾓｼﾞ下を向いている俺｡



A子は俺の肩に手を回すと､満面の笑みで


｢昨日は楽しかったな｡また､やろうや｣


と意外にあっけらかんな男前の一言｡



教室で俺とA子はこの遊びの正式名称を命名した｡


裸の男女が絡み合うｼｰﾝは映画でしか見たことがないため

｢金曜ﾛｰﾄﾞｼｮｰ｣ごっこと名付けた｡


その後､またやろうなって約束した｢金曜ﾛｰﾄﾞｼｮｰ｣ごっこは


２度とやることがなかった｡


理由はﾖｼが､ｵｶﾝの隠していた｢ｲﾎﾞｲﾎﾞのついたﾊﾞｲﾌﾞ｣を持参してきて

A子を､ﾄﾞﾝ引きさせて泣かしたからである｡



今でもA子から年賀状が届く｡

今では２児の母で､長女があの時の俺達の学年｡


出産後､外資系の某一流企業を退社してﾏﾏ業に専念するようになったのも､


子どもを｢金曜ﾛｰﾄﾞｼｮｰ｣ごっこのような悪い遊びをさせない為なんだろうか｡