闇鍋ってご存知だろうか｡


闇鍋は親しい人同士､多人数でそれぞれ突飛な材料を持ち寄って

真っ暗な中で調理して食べる鍋料理である｡


昔､仲間と闇鍋をしようといことになった｡


悪ﾉﾘの好きな仲間たちなんでﾙｰﾙを設けることにした｡


ﾀﾜｼとか靴下とか食べれない物や

毒のある食材はNGとして


安全に食べることのできる食材なら何でもOKということにした｡


こういうことになるとｳｷｳｷしてくる仲間たちは

北は北海道､南は九州まで日帰りで､おもしろ食材を買い求めた｡


どこから調達してきたのか

ｶｴﾙ｡蛇｡昆虫｡ｶﾝｶﾞﾙｰの肉｡

はまだ正体がわかるからいい｡


何だか良くわからん肉の塊｡
怪しげな植物｡臭い変な魚…


｢これほんまに食えるのか？｣

不信感ただよう食材もあった｡


ちなみに俺は馴染みのﾎﾙﾓﾝ屋にもらった


｢牛のﾁﾝｺ｣を持参した｡


ってな感じでﾊﾞﾗｴﾃｨｰに富んだ食材が揃ったが


見るからに異彩を放ち､普段なら絶対に口に入れたくない食材である｡


部屋の電気だけでは真っ暗にならないから

ｱｲﾏｽｸもつける徹底ぶりで闇鍋がｽﾀｰﾄ｡


みんな｢怖い！怖い！｣と言いながら
も楽しんでる様子で


恐る恐る何やらわからない食材を口に入れる｡


妙に骨の多い肉とか変な汁がでる食材は確かに怖かったんだけど


これがなんと実に美味いものが多かったのである｡


闇鍋の結果､俺の感想としては




『ﾊﾞﾘｺ』というｵｼｯｺの味のする魚と､

『ｼﾞｼﾊﾞﾘ』という苦い雑草以外は

基本的に美味しく食べることができた｡



このように見た目は受け付けることはできないけど

実は食べてみると意外と美味しかったってのは食材だけではなく


『男女間』でも言えるのではないだろうか｡


ぶっちゃけ男女が末永く付き合うには

体の相性ってのは非常に大事な要素を占めているのは｢ｾｯｸｽﾚｽ｣の離婚率を見ても明らか｡



だけども男女がｾｯｸｽに至るには､

どうしても｢見た目｣の好みから入ってしまうｹｰｽが圧倒的に多いのではないだろうか｡


俺の経験から好みのﾙｯｸｽとｾｯｸｽの相性は必ずしも比例しない｡


昔､全然ﾀｲﾌﾟではない女性とﾉﾘでｾｯｸｽすることになったんだけど

当然､俺的には､好みでは無いのでまったくﾃﾝｼｮﾝが上がらなかったわけである｡



ところがいざその女を喰ってみると


その“味”の良さに衝撃を受けた｡


『な､何だ～？････

この､やわらかくしっとりとしながらも

海のようなみずみずしさと深い味わいを醸し出している


“締め付け”方は～！！！｣と


『Mr味っ子』ばりの感想を叫びそうになったほどである｡



男女とも｢見た目｣の好みでの食わず嫌いってのは絶対にあると思う｡


｢お見合いも｣｢合ｺﾝ｣も相手のﾙｯｸｽとｽﾍﾟｯｸで判断するのが従来の出会い方である｡


なぜ､男女がこれから歩む人生の中で最も優先順位が高いはずの

｢体の相性｣

が後回しになるのかってのが､昔からの疑問だったのである｡


ｾｯｸｽから始まる恋があっても

｢ｽﾃｷやん｣

って紳助ばりに言いたいのである｡


だけど､特に女性は男性に比べ

生理的に受け付けることのできない相手に股を開くことはできない

｢喰わず嫌い｣な人が多いと思う｡


だったら､いっそうのこと


相手のﾙｯｸｽを見ずにｾｯｸｽすれば


｢ｼﾃｷやん｣

ってｼｬｸれながら言いたいのである｡


俺が今回､提唱するのは名づけて


『闇ｾｯｸｽ』


ﾙｰﾙは１８歳以上の男女を各５人計１０人を集めてﾗﾝﾀﾞﾑに２組に振り分ける｡


その２組を何も見えない真っ暗な小部屋の中に入れる｡


恋愛感情の無い男女でも真っ暗な部屋の中で二人っきりでいたら

やがて｢ｾｯｸｽを始める｣というのを何かの心理学で聞いたことがある｡


真っ暗闇ということも手伝い､きっと本能を剥き出しにした

混じりっ気の無い｢素｣のｾｯｸｽが始まるだろう｡


この｢素｣のｾｯｸｽこそが相性の一番わかるところである｡


そしてｾｯｸｽ終了後にお互いに意思を確認し双方が｢良し｣とするならば


明るい部屋に移動しはれてご対面と相成り大いに｢趣味｣や｢将来のﾋﾞｼﾞｮﾝ｣を語り合えば良いのである｡



｢闇ｾｯｸｽ｣の面白いところは

１０人の男女をﾗﾝﾀﾞﾑに２組に分けるために

確率的に男男､女女の｢同性｣でのｾｯｸｽもありえる｡


もしかしたら同性愛の｢喰わず嫌い｣があるかもしれない｡


そんな新たな｢性｣の芽生えも

｢ｽﾃｷやん｣ってことにしたい｡


闇鍋のようにﾒﾝﾊﾞｰの中には

ｶﾞﾁのSMﾏﾆｱ｡ｽｶﾄﾛﾏﾆｱ｡

などの基本変態ﾗｲﾝﾅｯﾌﾟから


ﾎﾞﾃﾞｨｰﾋﾞﾙﾀﾞｰ｡中国の気功師

などの｢どうなんだろう？｣的な好奇心くすぐるﾗｲﾝﾅｯﾌﾟまで｡

ﾊﾞﾗﾃｨｰに富んだ人を集める｡

んで､たまｰに

｢ﾔｷﾞ｣なんかも投入してみるのも

ｽﾃｷやん｡

と思うのである｡