10年ほど前の話である｡


大阪にあったｾｸｷｬﾊﾞが｢とにかくｽｺﾞｲ！｣って仲間が力説するもんだから


｢んじゃ､いっちょう行ってみようか！｣ってことになった｡


ｾｸｷｬﾊﾞとはｾｸｼｰｷｬﾊﾞｸﾗの略でｷｬﾊﾞｸﾗと違って｢お触り｣上等！


ﾇｷは一切無いんだが､店によっては意外とｴｸﾞｲことができる風俗店である｡


ちょうどこの店は学園ｺｽﾌﾟﾚｲﾍﾞﾝﾄをしていて


ｾｸｷｬﾊﾞ嬢はみんなｾｰﾗｰ服を着こんでいた｡


ｲﾍﾞﾝﾄのｺﾝｾﾌﾟﾄは男子生徒（客）と女子生徒（ｷｬﾊﾞ嬢）の教室でのｲﾁｬｲﾁｬだそうで


客の俺も男子生徒として学園ｺﾝﾄで使うような学生帽と学ﾗﾝを羽織らされた｡



すっごい恥ずかしかったけど


我ながら鼻の下の伸びたいい表情してたと思う｡


｢はじめまして｣とﾐﾆｽｶ女子高生が登場｡



仲間が絶賛するだけあって､現れた嬢のｸｵﾘﾃｨｰの高さに愕然とした｡


その美貌もさることながら､2ヶ月前までｶﾞﾁで現役女子高生だったという｡


教室でのｲﾁｬｲﾁｬ…( ´･ω･｀)




君､ちょっと店長に伝えてくれないかい？


今まで世の中にこんな素敵なことがあるなんて知らなかったよ｡ってさ｡


男子校の俺からしたら

共学に通う高校生は毎日がこんなﾊﾟﾗﾀﾞｲｽだったんだろうかと思うと


20代にして､やっぱり人生の選択を間違った感でいっぱいになった｡



店内は個室ではあるが､区切られている敷居が低いため､薄暗いけど周りの客を確認することができる｡


さすが人気店だけあって客がｷﾞｯｼﾘだった｡


学生帽に学ﾗﾝを着こんだ男子生徒の俺｡


当時は20代とはいえ､すっごい恥ずかしいものである｡


他にどんな男子生徒達が来てるんだろうと好奇心から客層を見渡してみた｡


驚いたことにｾｸｷｬﾊﾞの客って異常に年齢層が高い｡



｢ｱﾝﾀ…何十年留年しとんねん･･･｣

って初老の男子生徒が学生帽のﾂﾊﾞを反対にしておっぱいにむしゃぶりついていた｡



さらに驚いたことに


どっからどう見ても


男子生徒というより




｢校長先生じゃないか！｣

ってくらいﾖﾎﾞﾖﾎﾞのお爺ちゃんがﾊﾟﾌﾊﾟﾌしていた｡


よくよく周りを見渡すと学生服のお爺ちゃんがいっぱい…


ｼｭｰﾙな光景もここまで生々しいと逆に笑えない｡


あまりにも驚いていると

｢ここはお爺ちゃん､たくさん来るよ｣

って俺の驚きに察した嬢が平然と応える｡



勃たなくなって射精もしなくなったが､女体を弄びたいｴﾛ爺さんにとってﾇｷの無いｾｸｷｬﾊﾞは好都合だという｡



そんなお爺ちゃんの性のｵｱｼｽであるｾｸｷｬﾊﾞも

大阪で色々な規制がかかり軒並み姿を消した｡


どうやらお年寄りになるにつれ｢性欲｣が完全に無くなるわけでもないらしいが､

勃起しない射精しないお爺ちゃんは､やがて性欲そのﾓﾉは完全に無くなっていくんやろうと思っていた｡



しかし俺の認識は間違っていたようだ｡


前に天満の一杯飲み屋で酒を飲んでたら､近くのﾃｰﾌﾞﾙに座る4人組のお爺ちゃんが


日本酒を飲みながらｺﾃｺﾃの猥談で盛り上がっていた｡


あまりにも楽しそうに話しているので俺も合流させてもらい

世代の超えた下ﾈﾀ話で大いに盛り上がった｡



昔の若者の筆おろしの相手は意外にも人妻が多かったらしく｢昔の人妻の方が貞操観念が無かった｣って話や



前戯って概念が無かったから無理に挿入してﾁﾝｺの太い血管が切れて血だらけになったという痛い話や


老人の交流施設で引っかけた婆さんを息子家族と同居している家にお持ち帰りしてﾊｱﾊｱしてるとこを孫に見られて以来


老人ﾎｰﾑのﾊﾟﾝﾌﾚｯﾄが頻繁に家に届くようになったという泣ける話や


赤玉ってのは出ないがＳＥＸ中に臨死体験して｢こりゃﾀﾞﾒだ！｣って目の前が真っ赤になった話や


避妊なんかしなくても､中出した後にﾎｰｽを突っ込んで子宮を洗えば妊娠はしないって嘘話など


ｴﾛいｼﾞｼﾞｲ達の下ﾈﾀは俺とは年期と説得力が違う｡

大変おもしろく興味深かかった｡


いきなりｴﾛ爺達が話題を変えて話し出した｡


爺Ａ｢あの店はｵﾂﾕがすごいねん｡口の中に溢れるくらいよ｡｣


爺Ｂ｢臭いはｷﾂｲってのは味わい深いものあるわな｡｣


爺Ｃ｢新鮮なやつは､ﾀﾞｼがｻﾗｻﾗしててｸｾになる｡｣


紳士高齢者のｸﾞﾙﾒ批評会ではない｡




ｴﾛｼﾞｼﾞｲによるｸﾝﾆの批評会である｡



程度の差はあれ老人になっても､若い女体が好きというｴﾛ心はあるそうで


ﾃﾞﾘﾍﾙで若い女性を利用するらしい｡


ただし勃起もしない､射精もしないのに何が楽しいのか？って聞いてみると｡



ずっと舐めてるんだと｡



1時間､ずっと舐め続けるんだと｡



業界では｢舐め専｣って呼んでいるのだが


ｴﾛｼﾞｼﾞｲ達はﾃﾞﾘﾍﾙ嬢を呼んではｸﾝﾆだけを延々と続けて満足しているという｡



｢若い子のｵﾂﾕは甘露やがな｣と手を叩いて笑っている｡



大葉についた蟹味噌をﾈｯﾄﾘ舐めているｴﾛｼﾞｼﾞｲの舌使いを見て


俺もｼﾞｼﾞｲになったら｢舐め専｣になってしまうのかなとｿﾞｯとした｡