流行に乗る人間も流行に乗らない人間も、他者を気にせず「自分を持つ」ことが大事なのかも
俺は流行に乗れない人間である。
今、とても楽しい食感の
『ナタデココ』にハマってる。
それくらい流行に乗れていない。
厳密に言うと“乗りたくない”ってのが本音かもしれない。
流行ってのは自然発生的に湧き出たものではなくブームを作るために
各種業界・広告代理店が色んな罠を張りめぐらせている。
そんな仕掛けに、まんまとハマりたくないってのがあるのだ。
俺は昔から
「みんなと同じでなければならない」
ってのが大っ嫌いな子どもであった。
小学校の朝礼で校長先生が
「最近、風邪が流行ってますが…」
って言おうものなら、一人「ゴホゴホ」と咳をしだす。
すると連鎖的に次々と並んでいる生徒達が咳き込む。
そういうのが死ぬほど嫌で、俺は意地でも咳を我慢した。
思い返すとここから俺の天の邪鬼人生がスタートしたのかも知れない。
集合写真でイチビリな担任の先生が「はい、チーズ」ならぬ「はーい「1+1は?」」って投げかけて
みんな「2(にぃ~)~」って無邪気に答えて笑顔で写真に収まるが
俺だけは「4(よ~ん!)」って口で、しゃくれ面で写真に納まった。
動物園での写生会で、ほとんどの生徒がライオン、キリン、ゴリラなどメジャーな動物を描くから
俺だけは鹿か牛か良くわからないマイナーな草食動物を描いたが動物の名前まで忘れてしまったので
学年の展示会で『馬類』って名称で紹介された。
スーパーアイドル「光ゲンジ」にみんなが夢中になってローラースケートを買うから
俺だけはジャニーズの歴史の中で最も残念なグールプ
『少年忍者』
を支持したが、やっぱり忍者のように素早く消えてしまったからコソコソとローラースケートを買った。
みんなが「ファミコン」を買っているから、俺だけは「SEGA(セガ)」を購入したのはいいが
ソフトの共有や貸し借りが友達とまったくできず、クラスの中で孤立し、結局、友達の家に入り浸りファミスタをやっていた。
みんなが「阪神タイガース」が好きだって言うから、俺だけは「南海ホークス」が好きって言い張ったが
実はドカベン香川っていうデブのキャッチャー以外は知らなかったし、そもそも野球に興味がなかった。
みんなが小さくて軽量の「SONYのウォークマン」を買うもんだから
俺だけは「サンヨー」の弁当箱みたいな大きさのプレイヤーを買ったが
重いから外でまったく使用することはなかった。
みんながお金を貯めてバイクを買うから、俺だけは原チャリの買える値段で
BICITALIA社の高級自転車を買ったが仲間がツーリング等で青春を謳歌してる中
俺だけは自転車なのでやたら健康的だが極めて仲間の少ない少年になった。
学年一の美少女をみんなが「好きだ」と言うもんだから
俺だけは中の下くらいの微妙な女子生徒を「好きだ」と公言してたら
クラス一のお節介女子が中学生のクセにベテラン仲人のような手際の良さで仲立ちをされ
あれよあれよと言う間にその女子生徒と付き合うことになったが
どこか腑に落ちず付き合って6時間という生涯最短記録で別れ
家に帰って学年一の美少女の写真を見ながら深いため息をついた。
挙げたらキリがないんだけど、まぁ我ながら残念な天の邪鬼な少年である。
初等教育段階で確立される行動原理として「他者に嫌われたくない」って思考回路が働いてしまい
小さい頃から無意識に個性を殺して発言を我慢して「みんなと同じように」と生きてきた人って多いと思うんだ。
そんな思考回路のまま大人になったから
「自分はどう生きたいのか?」
ってことを深く考えて行動するのが苦手な人って意外と多く存在する。
実は俺も苦手なのである。
「あんな人になりたくない」って批判すればいいだけなのだから。
流行に流されやすい人間ってのは自分を持っていないと批判したいわけではなく
俺もまた流行や多数に背を向けることで「人とは違うんだぜ!」と思うことで甘んじてて、やっぱり自分を持てていない一人なんだろうなと思う。
学生時代に関西の某国立大学の映研に所属している少し変わった男の子と出会ったんだけど
きっと勉強しかしてこなかったんだろうなと思わせる色白ガリガリのモヤシっ子で長髪。
同世代が女にモテたい為に、男性ファッション誌を研究して、色々おしゃれを楽しんでるのに
彼のファンションは年中いつも
『着流し』を着こんでいた。
ルパン三世で言う石川五ェ門のような姿である。
「なんで、そんな変なかっこうをしてるの?」
「…なんというか好きだから…譲れないというか…」
すっごく変な学生だった。
そんな彼と15年ぶりに地下鉄の中で再会した。
片手にはビジネスバック、髪型はさっぱりとした短髪。
イイおっさんになっている。
だけども服装はやっぱり“着流し”であった。
「そんなかっこうでも許してくれる会社がすごいね」
「いや…やっぱ…俺はこれが好きだから…譲れないから」
15年間まったくブレていない。
彼には流行やブームには一切興味がない。
かといって流行と相反したい天の邪鬼気質でもない。
着流しがブームになっても、彼は着用してるはず。
彼の中に他者がどーだ、こーだは入り込まない。
ただただ自分がこだわる世界を突き進むだけである。
見た目はめちゃくちゃかっこ悪いのは言うまでもないんだが
不覚にも彼にかっこ良さを感じてしまった俺がいた。
そんなかっこいい、憧れの人間に触れたいから
俺はおかしな人や変人に興味を持ち魅了されてしまうんじゃないかと最近思っているのだ。
コメント
2011/06/15 17:19
50. 流行の先取りは大得意
そして、それを世間が喜んでやってる頃にはもうすっかり飽きている
芸大だったので、未だに『個性的なことは素晴らしい』という考えだよ
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2011/06/13 11:18
49. >りょうまさん
こっちがいいって(*>艸<*)ゥクク
決めてるなら尋ねないで
着せたい物決めてて
σコレ買え
って言うver.もありますね
(´・ω・`)
指示魔多し…
指示魔は指示されると怒るしね
見て着て付いて来て…
現代版三段活用なお買い物は大変ですね(*´∀`*)
返コメ
2011/06/13 1:03
48. >シンさん
シンさん(‘・ω・́)ゝ
はじめまして!
不愉快なんてとんでもない。
むしろ若い時にガラッと変わった世界観のきっかけを詳しく教えて欲しいくらいっす☆
目的意識が山の頂上とするなら、そこを目指すのにたくさんのルートがあれば、自分が選んだ一本道じゃなく
局面に応じて色んなルートで登るべきだと思います。
目的が一番大事なんですよね。
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2011/06/13 0:56
47. >りょうさん
りょうちゃん(‘・ω・́)ゝ
俺も自分の好きな仕事を満足にできてないし一緒やで~(笑)
りょうちゃんも仕事に生かせんかったとしても結婚式で両親に贈った似顔絵とか最高やん。
んで、子どもが成長段階で感受性を育むお絵かきや造形とかに、高いレベルで対応できるママは少ない。
学んだこと決して無駄にはなってないわww
とりあえず真面目は恥ずかしいから
ウンコ!!!
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2011/06/13 0:45
46. >あすかたんさん
あすかたん(‘・ω・́)ゝ
こんばんわ\(◎o◎)/
買い物に行って、「どっちがいい?」って仮着込みしながら聞かれるけど客観的に見られて似合う服より自分が好きな服を着ればいいやんって思うタイプですww
んで、「こっちがいい」って意見しても結局、自分が買う服決めてるしw
おっしゃる通りで、のび太は天才で100点を取ろうとしても無理だから0点を狙って取ってた凡人が俺ですw
人間って難しいけど、これほど面白いものはないですね☆
返コメ
2011/06/13 0:22
45.
こんばんは、
はじめまして。
私は人間や世界に対する考え方が
若い時にガラッと変わりました。
そのためブレない、変わらないに
対しそれほど価値を認めていません。
目的意識をもち行動できる。
目的のためなら自分を変えられる。
本当に強い人間は信念に頼る
事がない、かもしれない。
個人的な考えです。
不愉快に感じられたらスミマセン。
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2011/06/12 21:57
44. >りょうまさん
さすがニイさ~ん!
わかってらっしゃいます
高い学費払って学校出ても現実は厳しくて残ってるのは一握りで、ワタシもそうやけど皆全く違う仕事してるよ。
うわ、ちと真面目な話になっちゃった
で、なんだったっけww
日記だけでりょうまさんを興味深く思う読者はよけおると思う(´・ω・`)←この顔文字かわいいよね
返コメ
2011/06/12 19:14
43.
こんにちは
着流しにワロタ(*´∀`*)
それまでの武勇伝忘れた
服だけは自分も譲らないからかな
(-∀-;) 買い物行くと友達に嫌われます…
着流しの彼は足元はやはり草履?
【皆と絶対に合わない】ってある種流行に乗っているんだけどね…
流行を知らなければ外せないから
100点も0点も難しいからのび太君はある意味天才って良く言ってました(笑)
流されなければ強情と言われ…
流れれば軽いと言われ…
人間って難しい生き物ですねww
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2011/06/12 16:11
42. >ぁむさん
服に恋してたの?( ´・ω・`)
うーん、それは初めてでなかなか面白い。毎日、何を着ようか的なワクワク感とかあったのかなww
冷めればバッサリ売り払う。
恋愛でもそうやけど、これは女の怖いとこやわ・・・( ̄Д ̄;;
返コメ
2011/06/12 15:48
41. >りょうまさん
んとー、好きな子と付き合いたいと一緒なのですよ
好きな子と一緒にいれたら、幸せですよね〓同じです、私の場合は…
その服が欲しいゆえに色々我慢して貢ぐwww(ゴス服は中国製のくせに高い)
ただ純粋に服に恋してたんですだからポリシーとかではなかったんですよ
だって他に恋して、お金がかかるようになったらバッサリ売り払っちゃったんですものwww
返コメ