んじゃ、しょーがないな解散しよう[バッド(下向き矢印)][がく~(落胆した顔)]
40代前半  大阪府
2011/08/17 1:18
んじゃ、しょーがないな解散しよう[バッド(下向き矢印)][がく~(落胆した顔)]


最近知り合う人からは

「ええー!本当に?意外!!」

と言われることがあるんだが


何を隠そう、俺はその昔、


ロックミュージシャンだったのである。


もちろんプロのミュージシャンではなく、インディーズとしての活動である。


学生時代に何か熱中できるもの―。

それでいて女にもてるもの―。


その答えを追求したら


ロックバンド結成しかなかったのである。



飲み友達や、幼馴染を集めて

4人組のバンドを作り

俺はそこのべースを担当した。



自慢ではないが、いや自慢だが・・・


俺のバンドの絶頂期は


ワンマンライブになると、小さなライブハウスだったけど


大阪、京都、神戸のホールが客でギュウギュウになるほど、そこそこ人気のあるバンドだった。


俺達のバンドは他のバンドとは一味違う。



何がすごかったかというと


ロックバンドにもかかわらず―。





ほとんど演奏をしなかったという点である。




例えば、30分の持ち時間をもらえたら、


5分はメンバー紹介、

あと20分はMC(漫談)である。



なぜ、演奏しないのか?


理由は簡単である。



もう、涙が出てしまうくらい

演奏技術がなかったのである。



ギターのN君についてはギタリストとしての雰囲気は持っている子だったんだが


コードの「F」を押さえることもできないうえに、コーラスに入れば手が完全に止まってしまう使えないギタリストでああった。



ドラムは、小学校からの幼馴染の「ヨシ」にやらせていたんだが



蠅が止まりそうなヘロヘロのエイトビートがやっとこさなのに


叩き方だけは一丁前に首を激しく横に振って苦しそうなXJAPANのYOSHIKIなのである。


見るだけで不快感いっぱいにさせた。



ボーカルのK君はルックスだけは良かったんだけど、歌唱力についてはカラオケ仲間の中でも


中の下だった。


何よりも“あがり症”という、ボーカルとしては致命的な欠陥を持っていた。



また俺も含めて全員が楽譜が読めないし、

何よりも誰も音楽にあまり関心が無いというひどいバンドであった。




「色んな奴見てきたけど。お前ら何か腐敗臭が漂ってるわ」

当時のスタジオのオーナーに言われたキツイ一言である。



でも初期の頃はなんとか一生懸命練習して、ごまかしながらも

数曲はコピーバンドとして、なんとか「聞ける」レベルまでは頑張っていた。


なので友達の友達などのツテを頼って


“ちゃんとした”バンドと対バンを組ませてもらってライブなんかもしていたんだが、


中期になると、もう演奏は1~2曲で


後はギター漫談かコントが中心のバンドになっていた。



そうなると次第に、まともなバンドはどこも俺たちなんか相手してもらえず



気がつけば


「う○こちゃんキン○ダ○バンド」という

カスタネットとタンバリンだけの頭のおかしい5人組バンドと対バンする


関西屈指の汚れバンドになってしまった。



ただ、どういうわけか、地道な活動を続けているうちに


我々が知らない所でカルト的な評判を呼んでいたようで、


先述したように単独でワンマンライブができるほど、ちょっとした人気バンドに成長していたのである。



そうなってくると俺達は調子に乗ってくるわけである。



ライダースの革ジャンなんか着こんで、ろくすっぽ弾けないギターを肩に担ぎながら


サングラスかけてクチャクチャとガムを噛みながらライブハウスの下見をするのだ。



見た目は、まぁ、ロックバンド“風”ではある。


ただ会場での下見や打ち合わせの間は

ライブの命もといえる、アンプやスピーカー等の音響設備などには一切目もくれず



ギターソロの最中にどうやってタイミングよく

上から巨大タライをギタリストの頭に落とすことができるか―。



べースの俺がジャンプして着地の瞬間にボーカルが食べていたバナナの皮でいかに派手に滑るか―。


こんなことばっか、真剣な顔でミーティングしていた。



結成当初はセックスピストルズやラモーンズ、日本で言うとブルーハーツのような

曲にメッセージ性のあるかっこいいパンクバンドを目指そうと誓いあっていたのに




気がつけば



初期のドリフターズのようなバンドになってしまった。(ドリフに失礼やなw)



反体制的でアナーキストなパンクバンドのつもりだったのに―。


飲みに行ったら将来の年金が心配だって話もこの頃はたくさんした。



ある日、ライブの打ち上げで


メンバー間で大喧嘩してしまい


人気絶頂のさなかバンドは電撃解散した。



一応、周りには


「音楽の方向性の違い」と公表していたが


実は、解散の裏側にはこういうことがあった。


俺がギター用のピックを持って

上半身裸のボーカルのK君の乳首を早弾きし


K君が「あああああ~!!」ってシャウトする

俺らのバンドの売りというか、ひとつのお約束があったんだが



K君が真顔で

「マジで乳首が取れそうなくらい痛いから、今日でそれ止めてほしい。」

と言い出した。


その一言をきっかけに

他のメンバーそれぞれが胸に溜めていた不満をぶつけ合って喧嘩になったのである。


ギターのN君に関しては

衣裳である白ブリーフの前の部分を

自分で生卵で黄色に染めて嬉々としていたのに


「俺は、そもそも、あんな恥ずかしいことが好きやないねん」


とか言いだした。


んじゃ、しょーがないな

バンドを解散しよう―。

ってことになったのである。



ロックバンドなのに「音楽性」ならぬ

「芸風の違い」で解散に至った

珍しいバンドであった。



その後もメンバーで合コンとかしても

「俺達、元バンドメンバーやってんで」

と自慢するものの


「すごーい!どんなバンドやったん?」

って聞かれると


一同、貝のように口を閉ざすのだった。

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コメント

20代前半  三重県

2011/08/22 17:11

98. >りょうまさん

レイミステリオが好きなんです(≧∇≦)
臨むところだ!
かかってこーいo(`▽´)o

40代前半  大阪府

2011/08/22 16:09

97. >たまごちゃんさん


619(シックスワンナイン)(笑)

マニアックなプロレス技w

プロレス好きなん?♪

う~ん
できれば619より

69(シックスナイン)で対抗して欲しいww

20代前半  三重県

2011/08/22 15:50

96. >りょうまさん

えっとプロレス技は有りですか??(笑)
619で対抗だッッo(`▽´)o

40代前半  大阪府

2011/08/22 14:27

95. >たまごちゃんさん

よーし!

いつでも対戦してあげるから、まわしをしめてかかってきなさい。( ´・ω・`)

ちなみに得意技は「寄り切り」です(‘・ω・́)ゝ

20代前半  三重県

2011/08/22 8:10

94. >りょうまさん

(笑)
それは何よりです(*・ω・)
じゃあ今度お相手願います(笑)

40代前半  大阪府

2011/08/20 16:56

93. >たまごちゃんさん

あら、偶然w

俺はイカされるのが得意です(‘・ω・́)ゝ

20代前半  三重県

2011/08/20 11:25

92. >りょうまさん

そんな自信持てる体ではない(笑)
うーん。。いかせるのは得意です( ̄∀ ̄)ニヤリ

40代前半  大阪府

2011/08/20 10:40

91. >たまごちゃんさん

えー( ´・ω・`)

やるなら、一緒にやろうよ。

もちろん、イクときも一緒www

20代前半  三重県

2011/08/20 10:29

90. >りょうまさん

伝説になるかも(笑)
私はできやんなぁ( ̄∀ ̄)

40代前半  大阪府

2011/08/19 16:23

89. >たまごちゃんさん


御堂筋を全裸で逃げあかん(笑)

恥ずかしすぎるでwww

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