んじゃ、しょーがないな解散しよう
最近知り合う人からは
「ええー!本当に?意外!!」
と言われることがあるんだが
何を隠そう、俺はその昔、
ロックミュージシャンだったのである。
もちろんプロのミュージシャンではなく、インディーズとしての活動である。
学生時代に何か熱中できるもの―。
それでいて女にもてるもの―。
その答えを追求したら
ロックバンド結成しかなかったのである。
飲み友達や、幼馴染を集めて
4人組のバンドを作り
俺はそこのべースを担当した。
自慢ではないが、いや自慢だが・・・
俺のバンドの絶頂期は
ワンマンライブになると、小さなライブハウスだったけど
大阪、京都、神戸のホールが客でギュウギュウになるほど、そこそこ人気のあるバンドだった。
俺達のバンドは他のバンドとは一味違う。
何がすごかったかというと
ロックバンドにもかかわらず―。
ほとんど演奏をしなかったという点である。
例えば、30分の持ち時間をもらえたら、
5分はメンバー紹介、
あと20分はMC(漫談)である。
なぜ、演奏しないのか?
理由は簡単である。
もう、涙が出てしまうくらい
演奏技術がなかったのである。
ギターのN君についてはギタリストとしての雰囲気は持っている子だったんだが
コードの「F」を押さえることもできないうえに、コーラスに入れば手が完全に止まってしまう使えないギタリストでああった。
ドラムは、小学校からの幼馴染の「ヨシ」にやらせていたんだが
蠅が止まりそうなヘロヘロのエイトビートがやっとこさなのに
叩き方だけは一丁前に首を激しく横に振って苦しそうなXJAPANのYOSHIKIなのである。
見るだけで不快感いっぱいにさせた。
ボーカルのK君はルックスだけは良かったんだけど、歌唱力についてはカラオケ仲間の中でも
中の下だった。
何よりも“あがり症”という、ボーカルとしては致命的な欠陥を持っていた。
また俺も含めて全員が楽譜が読めないし、
何よりも誰も音楽にあまり関心が無いというひどいバンドであった。
「色んな奴見てきたけど。お前ら何か腐敗臭が漂ってるわ」
当時のスタジオのオーナーに言われたキツイ一言である。
でも初期の頃はなんとか一生懸命練習して、ごまかしながらも
数曲はコピーバンドとして、なんとか「聞ける」レベルまでは頑張っていた。
なので友達の友達などのツテを頼って
“ちゃんとした”バンドと対バンを組ませてもらってライブなんかもしていたんだが、
中期になると、もう演奏は1~2曲で
後はギター漫談かコントが中心のバンドになっていた。
そうなると次第に、まともなバンドはどこも俺たちなんか相手してもらえず
気がつけば
「う○こちゃんキン○ダ○バンド」という
カスタネットとタンバリンだけの頭のおかしい5人組バンドと対バンする
関西屈指の汚れバンドになってしまった。
ただ、どういうわけか、地道な活動を続けているうちに
我々が知らない所でカルト的な評判を呼んでいたようで、
先述したように単独でワンマンライブができるほど、ちょっとした人気バンドに成長していたのである。
そうなってくると俺達は調子に乗ってくるわけである。
ライダースの革ジャンなんか着こんで、ろくすっぽ弾けないギターを肩に担ぎながら
サングラスかけてクチャクチャとガムを噛みながらライブハウスの下見をするのだ。
見た目は、まぁ、ロックバンド“風”ではある。
ただ会場での下見や打ち合わせの間は
ライブの命もといえる、アンプやスピーカー等の音響設備などには一切目もくれず
ギターソロの最中にどうやってタイミングよく
上から巨大タライをギタリストの頭に落とすことができるか―。
べースの俺がジャンプして着地の瞬間にボーカルが食べていたバナナの皮でいかに派手に滑るか―。
こんなことばっか、真剣な顔でミーティングしていた。
結成当初はセックスピストルズやラモーンズ、日本で言うとブルーハーツのような
曲にメッセージ性のあるかっこいいパンクバンドを目指そうと誓いあっていたのに
気がつけば
初期のドリフターズのようなバンドになってしまった。(ドリフに失礼やなw)
反体制的でアナーキストなパンクバンドのつもりだったのに―。
飲みに行ったら将来の年金が心配だって話もこの頃はたくさんした。
ある日、ライブの打ち上げで
メンバー間で大喧嘩してしまい
人気絶頂のさなかバンドは電撃解散した。
一応、周りには
「音楽の方向性の違い」と公表していたが
実は、解散の裏側にはこういうことがあった。
俺がギター用のピックを持って
上半身裸のボーカルのK君の乳首を早弾きし
K君が「あああああ~!!」ってシャウトする
俺らのバンドの売りというか、ひとつのお約束があったんだが
K君が真顔で
「マジで乳首が取れそうなくらい痛いから、今日でそれ止めてほしい。」
と言い出した。
その一言をきっかけに
他のメンバーそれぞれが胸に溜めていた不満をぶつけ合って喧嘩になったのである。
ギターのN君に関しては
衣裳である白ブリーフの前の部分を
自分で生卵で黄色に染めて嬉々としていたのに
「俺は、そもそも、あんな恥ずかしいことが好きやないねん」
とか言いだした。
んじゃ、しょーがないな
バンドを解散しよう―。
ってことになったのである。
ロックバンドなのに「音楽性」ならぬ
「芸風の違い」で解散に至った
珍しいバンドであった。
その後もメンバーで合コンとかしても
「俺達、元バンドメンバーやってんで」
と自慢するものの
「すごーい!どんなバンドやったん?」
って聞かれると
一同、貝のように口を閉ざすのだった。
コメント
2011/08/18 23:13
78. >りょうまさん
大丈夫でしょ~
それ目当てのお客様が 私だけだったなんて 考えられへん
普段から痴漢の餌食にされてそうな、小綺麗なお嬢さん方は、ガラス越しでも 視線を察知するのか 目があったり…
でも 私は女だから 怪訝な顔されるだけ
観光地やし 一見さん多いから カモはうじゃうじゃ
酒代が安く感じられるBARでした
又 行きたいなぁ
りょうまさん 行く時は 道案内しますえ
返コメ
2011/08/18 22:34
77. >Aliceさん
もうね、解散して気づいたんやけど
メンバー全員が
一皮むけたって感じw
ただ、メンバーの半数は
むけなアカン箇所に
皮かぶってたけどね ( ̄ω ̄;)
返コメ
2011/08/18 20:59
76. つまり、解散の理由は
「ある日みんな我に返った」
て、ことですか?
返コメ
2011/08/18 13:05
75. >さくらさん
イキた・・行きたい!
たぶん、俺、スパイダーマン並に、その窓にへばりついてると思うんですが、
そこの店員さんは、そんな俺をソっと優しく見守っていてくれるかな?( ´・ω・`)
返コメ
2011/08/18 12:18
74. >りょうまさん
場所の詳細はね…
北山橋を東に渡って、最初の交差点の西北角のビル
道路に面して 窓がある状態で 約70度 殆ど真下から 見上げる感じ
ターゲットは無防備やから、もう堪りまへんでした。
私が大はしゃぎで 連れて行っては 男どもに 鼻息荒く
どや
ってばっかり言うてたから 皆 呆れてたな…
でも…今もあるなら…又行きたい…
返コメ
2011/08/18 4:19
73. >りょうまさん
買った
(*゚艸゚)∵ブッ
りんごも楽しかったょwww
おやすみなさい
ε=ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ
返コメ
2011/08/18 4:13
72. >りんごさん
俺を地上で最も安い肉にしたいわけやねw
えーい!『10kg/10円』で持ってけドロボーww
リンゴちゃん、今日は遅くまで楽しかった!
サラバじゃ!!!!
モクモク((( (-h-) )))モクモク
☆、。・:*:・゚`★ドロン!
( ̄ω ̄;) アレ?
ε=ε=ε=ε= ヽ(。・_・)ノ タタタ・・・。゚.
☆ドロン♪
返コメ
2011/08/18 3:45
71. >りょうまさん
ん?(-"-;)
1kg/90円高くなぃかしらw
半額にならなぃかしら
全部買い取らせて頂きます
d(*´ェ`*)
返コメ
2011/08/18 3:39
70. >りんごさん
あの、今の俺のたるんだ体に
サランラップなんて巻いたら
完全に食品になるんですが。
「大特価 1kg/90円」
ってマジックで書くから買ってw( ´・ω・`)
返コメ
2011/08/18 3:16
69. >りょうまさん
それなら
サランラップに
マジックで
「夜露死苦」ならOKでしょ
みたぃから
やってwww
返コメ