俺は計画性の無い人間やなって思う｡


仕事でもそうだが､例えば納期まで二週間あったとしたら､


計画的に進めてたら何の問題もなくやっつけることができるﾎﾞﾘｭｰﾑなのに


やった～！二週間もあるやん＼(◎o◎)／

と俺は怠ける｡


頭の中を完全にｶﾗｯﾎﾟにして遊びに行ったり､飲みに行ったり【おっぱい】のこと考えてたり―



当然､日数だけが過ぎていく｡


ちょとだけ不安になって､ｶﾚﾝﾀﾞｰをﾁﾗ見する｡


まぁ､ま､まだ…5日もあるね ｗ(￣ω￣；)


この時期になると､同じ酒を飲んでいても

ある種の現実逃避的な酒になる｡



んで､想像通り




最終的に抜き差しならない状態になってから､

ﾋ～ﾋ～泣きながら2日､3日くらい徹夜で仕上げる｡


身も心もﾎﾞﾛﾎﾞﾛになって､何とかやりきった後､必ず心に誓うのは



これからは､もっと計画的にしよう―｡



その時だけは反省する｡



でもね､もうずっとこんな調子やねん｡



笑えるくらい同じことの繰り返しである｡



とりあえず納期は破ったことが無いのが救いなのだが


脳が｢いっつも無理したらできるやん♪｣って楽天的にｲﾝﾌﾟｯﾄしてしまってるから


余計に計画的にできない｡




俺の歴史を遡ってみれば､昔から宿題もﾚﾎﾟｰﾄも

溜まりに溜まってからじゃないと手がつけれない性格だったのである｡





ｱｯﾁの方は


溜まってなくても､すぐ抜くんだけどね




できる子は毎日少しづつでも勉強していた｡


俺の場合は試験勉強もほとんど一夜漬け｡



一体､いつから俺はこんなになったんだろうか…



さらに思い返してみた―



あれは､小学生の低学年の頃の話｡


ｶﾞｷんちょでも2月14日のﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝﾃﾞｰは一大ｲﾍﾞﾝﾄであった｡


ｸﾗｽの男子にとって､女子からもらうﾁｮｺの数は､今後のｽﾃｰﾀｽを意味している｡


俺も含め男子全員が､無関心でいれるわけがない｡


思い返してみても､ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝﾃﾞｰの一ｹ月くらい前から


ﾁｮｺを意識してお洒落してきたり､女子に対して急に優しくなる男子が増えてきたような気がする｡


小学生ながら､みんな計画的に準備していたのである｡



ところが､この頃から計画性の無い俺はどうしてかというと｡


何もしていなかった｡



そう俺の勝負の日は―









ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝﾃﾞｰの当日であった｡



なっ､俺ってｱﾎやろ？




普通はﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝﾃﾞｰでﾁｮｺを貰うために事前に準備というか､前もって女子に好印象を与える立ち振る舞いをするわけである｡



なのに俺ときたら当日に張り切るの｡


まったく意味がない｡



しかも､その張り切り方も酷いものだった｡



ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝﾃﾞｰの当日｡


俺はｵｶﾝの三面鏡の前に鼻歌交じりで鎮座してた｡



ｵｶﾝの化粧品から眉毛を書くﾍﾟﾝを拝借し､


何度も何度も眉毛をなぞって重ね塗りして太い眉にする｡


まぁ､当然､眉毛がｺﾞﾙｺﾞな感じになりますわな｡



んで､当時はﾜｯｸｽなんか無かったので､

ｽｰﾊﾟｰﾊｰﾄﾞのｼﾞｪﾙをたっぷり頭に塗りたくって全部髪の毛を立たせる｡


そこにﾄﾞﾗｲﾔｰなんかを豪快にあてるもんやから

ｼﾞｪﾙが乾燥して頭に真っ白な粉が拭きかかったようになる｡



また俺は当時､汗っかきで汗疹がすごかったので


｢天花粉｣という白い粉を汗疹ができた首筋にﾊﾟﾌﾊﾟﾌと塗る―


そうなると､首だけが白くなる見事なﾂｰﾄﾝｶﾗｰになる｡


普段は気にしないのに､この日に限って顔の色と首の色の境界線がどうしても気になるので､

ええい！っとばかりに顔の方までﾊﾟﾌﾊﾟﾌと白くする｡



んで､当時は貧乏な家庭だったから､小学校の制服は近所に住んでたﾃﾞﾌﾞな従兄弟のお下がりを着用してたのでﾌﾞｶﾌﾞｶ｡


短ﾊﾟﾝなんか大きすぎてｶﾎﾞﾁｬみたいになってた｡


そこに何を思ったのか､短ﾊﾟﾝの下に白いﾀｲﾂを履く俺｡


長ｽﾞﾎﾞﾝっぽくしたかったのである｡



白いｼｬﾂに､かぼちゃの半ｽﾞﾎﾞﾝから出る白い足｡




貧相な絵本の王子様である｡



そして小物類｡


手には伸びる手袋の指の部分だけをﾊｻﾐで切りとったＦ1ﾄﾞﾗｲﾊﾞｰのような手袋を着用し


当時､流行っていた｢ｽｹﾊﾞﾝ刑事｣のﾖｰﾖｰ２個を｢両手に｣握りしめ､



極めつけはｵｶﾝが若い頃に愛用していたｵﾉﾖｰｺがかけてたようなﾃﾞｶｲｻﾝｸﾞﾗｽを装着｡




真っ白な顔でｺﾞﾙｺﾞ13のような太い眉毛と大きなｻﾝｸﾞﾗｽを装着した王子様｡


両手にはｽｹﾊﾞﾝ刑事のﾖｰﾖｰを握りしめながら､もらえるﾁｮｺの数を妄想しながらﾆﾔﾆﾔ歩く

何かの罰ｹﾞｰﾑのような


不気味な小学生に大変身していたのである｡



あの頃の美意識って何だったんだろう｡


ただ､ｱﾚが俺の中ではｲｶしたﾌｧｯｼｮﾝだったのは間違いなかった｡


ちなみに､なんで､その時に止めてくれなかったのかという話題で―

今も母と喧嘩することがあります｡




当然､ﾁｮｺをたくさんもらうための精一杯の俺の大変身だったんだが


逆にいつも以上に女子が誰も近づいてくれなくて

唯一いつも話しかけてくれる優しい女子でさえ目も合わせてくれなかった｡


こうして､ﾁｮｺが0個だったのは､俺と3日前に転校してきた子の2人だけだった｡



やっぱり計画性ってのは大事なのだ｡


勉強にしても､仕事にしても､女にﾓﾃるのも､すべて積み重ねであり計画性である｡


一夜漬けで変わろうなんて甘い｡



俺も計画的に生きれる人間になれるように､計画的に考えて行こうと思う｡


ゆっくり変わっていけばいい｡


とりあえず80歳くらいには､計画的に生きれる人になれればいいかな｡


｢ﾒｼ｣か｢寝る｣かの計画だけになってるかもしれんが｡