お気づきの人はいると思うけど､ｱﾊﾞﾀｰ秋使用に変わりました｡


たぶん､ｸﾘｽﾏｽ頃に誰かに指摘されるまで､かき氷片手の夏ﾌｧｯｼｮﾝの可能性もあったので


一式､ﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄしてくれた貴女｡

改めて､この場を借りて感謝申し上げまする(‘･ω･́)ゝ


今度､ｴﾛﾌﾞﾗｼﾞｬｰを送りますので着用してください｡



さて､昨日は､なんか久しぶりにとても辛い酒であった････



数日前に友人のＡ子から電話が―｡


｢Ｏ子が､Ｎのｽﾄｰｶｰに遭ってるらしいねん…｣



｢んなｱﾎな｣




Ｎは俺が10年来､可愛がっている後輩｡


Ｏ子とＮが別れたのは､もう2年以上前の話である｡



なんで､今頃になってＮがｽﾄ―ｶｰになるんや｡


そもそも､Ｎはｽﾄｰｶｰになるような男じゃないとＡ子の電話は一笑に付していた｡




ｽﾄｰｶｰは大変な迷惑行為である｡



ﾜｸﾜｸﾒｰﾙでもｽﾄｰｶｰみたいな男に付きまとわれて

退会を余儀なくされた女性も少なくないという｡




実は､俺もｽﾄｰｶｰ被害の経験がある｡



そのｽﾄｰｶｰは中学の時の同級生で､元ﾔﾝのみどりちゃん（仮名）である｡



みどりちゃんは､ｼﾝﾅｰの後遺症でちょっと頭の中が｢お花畑｣な人になってしまったらしく


中学を卒業と同時に､何年間かどこかに収容されているという噂は聞いていた｡



俺が二十歳くらいの頃―｡


真夜中２～３時くらいに､家のｲﾝﾀｰﾎﾝを連打する音｡


誰やろ？とﾄﾞｱｽｺｰﾌﾟを覗くと､100ｋｇは越えていただろうか

巨大化してる､みどりちゃんが俺の家の前で仁王立ちしていた｡



俺はﾄﾞｱを開けずに､


｢･･･何？どうしたん？みどりちゃん（ﾋﾞｸﾋﾞｸしながら）｣




みどりちゃんは､低い声で―











｢大縄跳びしよ｣






時間は丑三つ時｡



ｹﾞｹﾞｹﾞの鬼太郎の運動会じゃないねんから､

そんな時間に大縄跳びなんて普通の人間はしない｡




｢今､何時やと思ってるねん！！｣


って怒鳴ろうと思ったが､


何を思ったのか大縄跳びのことを考えてしまい



俺とみどりちゃんの2人なので､


問答無用に回す人やん？



｢･･･って誰が大縄飛ぶねん！！！｣

ってｽﾞﾚた突っ込みをしてしまった｡



すぐさま､みどりちゃんは

｢…だから一緒に飛ぶ仲間を探す旅に出るの｣




･･･あら､素敵｡


ちょっと､だけ楽しそう･･･｡



ただ､あまりにも毎晩のように｢大縄跳びしよ｣と来るし｡みどりちゃんとは､会話もほぼ成立しないから､いいかげん俺も参ってしまい




｢たしか､ﾖｼがめっちゃ大縄跳びしたがってたでｰ｣と


ﾖｼの家の住所を教えてからは､みどりちゃんは俺の家に来なくなったんだが



ﾖｼはみどりちゃんが再び収容されるまでの間､大変な毎日を送っていたという

（俺が住所を教えたことは今でも内緒♪）




つまり俺にとってｽﾄｰｶｰは｢頭がｱﾚな人｣という認識があるわけで｡



ｴﾘｰﾄなうえ､ｸｿがつくほど真面目なＮがｽﾄｰｶｰをする要素が見つからないのである｡




ただ､Ａ子がかけてきた電話も気になるし


何よりＮがＯ子にﾌﾗれた2年前､Ｎはなかなかﾌｯ切ることができず､当時は毎晩のように酒に付き合ってあげた｡



恋愛相談は上手に応えることはできないけど
ひどいﾌﾗ方だっただけにＮが心配だったので酒に付き合っただけ｡



Ｎから｢もう大丈夫です｡彼女のこと忘れてﾌｯ切れました｡｣


って言葉を聞いてから､ここしばらく一緒に飲んでいなかった｡


だから､久しぶりに昨晩､Ｎを飲みに誘ったのである｡



以前と､何も変わりのないＮ｡


ほどよく酒を酌み交わしたところで､例のｽﾄｰｶｰの話を切り出した｡



｢お前がな､Ｏ子のｽﾄｰｶｰやって言う電話あってん｣



｢ええ？？俺がｽﾄｰｶｰですか？んなわけ無いですやん（笑）｣

とＮが大爆笑｡



｢そうやんな！お前がｽﾄｰｶｰなわけないもんな｣

俺も一緒につられて大爆笑｡




一安心｡

これで疑いが晴れたわけである―｡




｢ところで､Ｏ子と別れてから新しい彼女はできた？｣



｢いや､それが彼女を作る気分になれなくて…｣


Ｎは昔から一途な男なので無理はない｡


それにしても2年は長いな…って思ってたら



｢俺､やっぱりまだＯ子のことをふっ切れていないみたいで｣


｢うむ｡そうか､そうか､今回は想いが強いぶん長いねんな｡｣



｢はい｡だから､俺････






今でもＯ子の想いをしたためた直筆の手紙を､毎日､Ｏ子の家のﾎﾟｽﾄに投かんしてるんです｣




俺は飲んでる芋焼酎を｢ﾌﾞっ｣と吐いた｡



｢今､お前なんて言った？｣



｢いや､自分の想いを手紙にして････｣



｢ちょっと待てｗｗお前が今､Ｏ子にしていることを全部､白状してみろ｡｣



全部聞いた―｡




詳細は､全ては書けないが､結論でいうと



Ｎは見事なまでの､




典型的なｽﾄｰｶｰだった―｡





｢お前は完全にｽﾄｰｶｰや！｣



Ｎは｢ｽﾄｰｶｰ違いますよ～｣と､再び大笑い｡


今度は俺は一緒に笑わなかった｡




Ｎは俺の顔色が変わったのを見て､神妙な面持ちで語りだす



｢付き合ってる時に積極的に自分の気持ちを表現することができなくて､それが原因でＯ子にﾌﾗれたと思ってるんです｡

2年経った今､もう一度あの頃の自分の想いをすべて伝えたいんです｣



｢やめとけｱﾎ｣




｢きっと自分の想いが届けば､Ｏ子の中でも何か変わると思うんです｡

だいたい､あいつの今の彼氏が最悪で―｣



｢もう､やめとけ｣


｢･････｣




ｽﾄｰｶｰってみんなそうなのだろうか｡


自分がｽﾄｰｶｰ行為をしているとい客観的事実を､本当にわかっていないんだろうか｡




だったら俺が言ってわからせてやろう｡


ｽﾄ―ｶｰである事実を認めさせようではないか｡



Ｎに延々と説教してやった｡


ほんと､何年ぶりの説教だろうか｡


Ｎは俺の話を聞いているのか聞いていないのか､ずっと下を向いて




大粒の涙と鼻水をﾎﾟﾛﾎﾟﾛとこぼす｡




10年以上も可愛がっている後輩｡

その一本気な性格もわかっているだけに

彼の耳が痛いことを言うのは､俺の胸もすっごく痛い｡




Ｎは泣き怒りながら逆ｷﾚっぽく語り出した｡


｢実はＯ子が迷惑してるんじゃないかとはｳｽｳｽ思ってました｡

きっと寄りを戻すことができないことも････


ただ自分の想いを知ってもらいたいってのは･･･なんか悔しいからです｡｣



悔しい？

悔しくてｽﾄｰｶｰをするのか？

続けて話を聞いてみた｡



｢今の俺が､ﾌﾗれて2年間､毎日こんなに苦しんでる間､きっとＯ子は１分足りとも俺のことは考えてくれてない｡


俺が今の想いを毎日､手紙に綴って出すことで､Ｏ子にも俺同様に苦しんでもらわないと悔しさが晴れません｡｣




本当に自分勝手な男である｡


正直､情けないと思った｡



だけど､そこは､あえて怒らなかった｡



俺もそう思うから｡



Ｏ子を見返してやればいいと思う｡


ｽﾄｰｶｰ行為は反対だけど､


ﾌった女への復讐は大賛成である｡




今の苦しんでいる自分以上にもっとＯ子を苦しませればいい｡


歯ぎしりして歯茎から出血するくらい後悔させてやればいい｡



恨み辛みを言うｴﾈﾙｷﾞｰがあれば､腐らずに自分を磨き続けて､


いい男になるしかないのである｡




んで､いつかどこかで再会した時に


｢こんなｲｲ男と別れるんじゃなかったって｣


地団駄を踏ませて､目からも股からも､涙がしたたるほど悔しがらせる―



これ以上の復讐は無いのである｡




俺はﾌﾗれた経験しか無いのだけど､ｱﾌﾘｶに渡った彼女も含めて復讐してやろうと心に誓った｡



もちろん！


未だにその復讐は遂げておりませんが何か？


( ´ﾟ,＿｣ﾟ)フッテヨカタ！って顔されてます。




Ｎはわかってくれたのだろうか｡


Ｎはｽﾄｰｶｰ行為を止めてくれるのだろうか｡


わかってくれるまで時間がかかるだろうか｡


また来週､飲みに行く約束をした｡


ほんと何か､嫌な酒だった―｡




帰りのﾀｸｼｰで､みどりちゃんが､まともになったうえ､激ﾔｾして美人になっているという話を思い出した｡


本当かどうかは定かではない


ただ､本当ならば､あの時､大縄跳びしとけばよかったと､｢歯ぎしり｣するほど後悔した｡