【秋晴れ】A子の君臨と憔悴したオジサン【三連休】[バッド(下向き矢印)][むかっ(怒り)][がまん顔][あせあせ(飛び散る汗)]
40代前半  大阪府
2011/10/10 16:49
【秋晴れ】A子の君臨と憔悴したオジサン【三連休】[バッド(下向き矢印)][むかっ(怒り)][がまん顔][あせあせ(飛び散る汗)]
満足に睡眠をとってなかったからこの連休はたっぷり寝てやろうと思ってたら



ふいに夜中に連絡が。


A子である。


9月の日記「男女の間で「飲み友」は成立するか?」の中でA子については触れた。




[mail to]りょうま遊ぼう



[mail to]アホか今、何時やねん。寝る。



[mail to]釣りしようや




・・・・・


むくりと起き上がる俺。



何を隠そう、俺はアウトドアが大好き。



とりわけ釣りに関しては、子どもの頃から続いている俺の趣味である。




気がつけば、道具を持って、ウキウキしながらA子の待つ場所に向かっていた。



車から手を振るA子は、相変わらずの美貌(女優で言えば、篠原涼子似)


だけど彼女には何故かチンコが立たない俺。



とりあえずA子の車に荷物も積み込もうとハッチバックを開けて腰を抜かしそうになった―




後部座席に見知らぬ人影が。



(もしや、また外国人か!!)



よく見たら知らないオジサン。


俺をみて、ニマっと愛想笑いを浮かべて頭を下げる。




「この人、誰?新しいお父さんか?」



「松崎屋(仮名)で会って釣りが好きやからって言うから連れてきた」




松崎屋とは大阪のとある飲み屋。



丹下段平が飲んでそうな、オッサンばかりの古い立ち飲み屋。




A子はそこの常連客で、オッサン達に混じってゆで卵とポテトサラダをつまみにワンカップ大関を飲んでる。




後部座席に乗ってるオジサンは、そこの常連客の一人だという。



ネクタイこそしていないが、スーツ姿。

釣りが好きな人の姿ではない。



本当に釣り好きなのか怪しいもんだがA子が俺の前にたびたび拾ってくる人の中では



とりあえず日本語の話せる人でホっとした。






海に到着。


足場のいい防波堤で、その裏がテトラポットの外海。


今回は外海のテトラポットで釣りを開始。




A子は美貌なんだけどガサツでガードが甘い。



堤防からテトラに上がる梯子に登る際もA子は派手にパンチラ。下からガン見するオジサンの目が異常。





オジサンがスーツにテトラポット。


違和感のある光景である。


なんかソワソワしてる。


「あの~トイレはどこ??」



少しからかってやろうと思って。


「うんこですか?魚が集まりますから海にしてください」



オジサンはしばらく考えて






「了解です」


ってテトラポットの上を不器用に飛び移りながら

体の隠れるウンコスポットを探索しはじめた。




ガチでテトラでウンコしそうなんで、公衆便所を教えてあげた。



すっごい素直で真面目なオジサン。

からかいやすいタイプの人間である。




朝の時合いが終了し


バーベキューの準備。


これがまた楽しい。



野外でのバーベキューは何を食っても五割増しの美味さである。


酒も美味い。



俺とオジサンは、日中からガンガン飲んだ。


何本も500mlの空き缶ができる。



ふと見るとオジサンの目が座っている。




オジサンと言ってたが、年齢を聞くと40代半場の独身。


東大阪の小さな町工場の元経営者である。


えらい老けてて見た目は60代。



そのオジサンはロレツの回らない感じで


「はじめて会う人に言う話ではないんですが…

実は昨晩にA子ちゃんには話してて






私、大失恋をしまして、死のうかと思ってたんです」



オジサンの両目から涙がポロポロと溢れる。





(またか・・・)




A子は弱ってる人をほっとけない性格。





A子はかつて心に闇を抱えていた。



俺も全貌までは聞いていないんだが、家庭環境は複雑であり幼少期より孤独に過ごしていた



まだ俺には話していない悲しい出来事が、たくさんあるんだと思う。



別に聞きたいとは思わない。



「話したければ、いつでも話せや!」ってスタンスである。





自身が心に闇を抱えていたからこそ他者の闇の部分には敏感。


自身が傷ついていたから、傷ついている人には無条件に優しい。


傷を癒すために何が必要なのかも、何と無く理解している。


そんなA子を実はちょっと尊敬してるのだ。




だけど弱った人、傷ついた人をほっとけない性格は良いんだが


自分が何かを話してあげる、してあげるとかは極端に苦手みたいで


傷ついた人をどこかで拾ってきては俺や他の仲間なんかに対応させる。


いつもそうだった。



どうせこのオジサンもほっとけなくて、俺に対応させるために、釣りに行こうとか言いだしたんだろう。




いい年齢してポロポロ泣いてるオジサンがめんどくさくて思わずA子を睨む。



A子は俺達から少し離れたテトラポットの上に座ってiphoneで音楽を聴きながら、涼しい顔で足をパタパタさせて海を見つめてる。





一回り以上年上の人の失恋の愚痴。


「死ぬ事まで考えてたんです。私アホやろ?」


「はい、アホやと思います。そこに海あるからどうぞ。」



絶句するおじさん。



本気で死にたい人の言葉と同情を買いたい為に言ってる言葉の違いくらいわかる。




「死ぬ」って言葉を簡単に使える人は、やっぱり俺は好きになれない。




だけど話を聞けば聞くほど可愛そうな男であった。



オジサンには8年間付き合っていた彼女がいた。


その女性は40代前半のバツイチで子持ち(2人)であった。子どもが小学生からの付き合いだったという。




オジサンは、女手一つで大変だろうと彼女に資金援助をしていた。


8年間、2人の子どもの小学校から高校までの学費や生活費を毎月送っていたんだって。


金額的には相当額である。



オジサンは彼女との結婚を視野に資金援助に加え、子どもとも交流を怠らなかった。



ところが震災以降、会社の業績が悪化し経営難に陥いった。




真面目な人だから、あちこちの取引先への返済に追われ、


2ヶ月間だけ彼女への生活費の振り込みを後回しにしてしまったのだ




そして、彼女からのメールが一通






[mail to]別れましょう




それっきりである。




会社の倒産、失恋。




そりゃあ泣きたくなるし死にたいってくらい言いたくなるわな。


嫌いって言ってごめんよオジサン。





だけどシビアな言い方すると、女な現実的な生き物。



金が無くても「愛」があれば生活できるって言えるのは男のロマンチストなアカンとこ。



金の切れ目が縁の切れ目じゃないけど、金を送り続ければフラれることもなかった。



生活があって子どもを守らなくてはならない母親が彼氏に生活力が無くなれば「さよなら」して

次の男を探すのは、ある意味、正しい選択なのかもしれない。



俺の母親は俺を女手一つで育ててくれたけど、その覚悟と踏ん張りは相当なものだったんだ。


その覚悟があってさえ「何不自由なく」とは言えないような生活だったんだ。



それだけ女が一人で子どもを育てるのは厳しい社会なんだと思う。



だから男を利用する女の生き方を否定するつもりはない。




だけど、8年間の付き合いをメール一通でお別れとは



「・・・その女はひどいと思う。」



泣いてるオジサンの前には、この言葉しか出なかった。




大人の恋愛は女の方が圧倒的に傷つくことが多いんだけど



実は男も十分傷ついてるケ―スがたくさんあるのだ。




その後も俺とオジサンはガンガン酒飲んで、何を聞いたのか、俺が何を言ったのかあんまり覚えていない。




ただ、海辺に2人で折り重なった腐乱死体のように爆睡してたようで




オジサンの「痛い!」って大声で目が覚めた。



どうやらフナムシがオジサンに噛みついたみたい。



フナムシも弱ったオジサンを死体だと思ったんだと思う。





目を覚ますと既に薄暗くてめっちゃ寒い。


海を見ると奇麗な夕焼けだったんで




「見て見て、夕日ですよ。」


思わずオジサンに声かけた。




「奇麗ですね」

オジサンはニンマリ笑った。




海辺で肩を寄せ合い夕日を見つめる

三十代と四十代のオッサン。



女なら肩を抱いて口説き文句なシチュエーション。




「覚えてないけど、もし失礼なこと言ってたら謝ります。もっといい女、見つけてください」




「おかげでスッキリしました。りょうまさん、今度、松崎屋来て下さい。私みたいな男がたくさんいますから」




絶対に松崎屋だけは行かないでおこうと思った。




ところで、A子はどこで寝てるんやろと周りを見渡してもA子がいない。



呼んでも返事がない。




(まさか海に落ちた・・・??)



昔、A子と十津川にキャンプに行った時に、酔って川に落ちたことがあるだけに不安になった。




携帯を鳴らしても出ない。



A子の名前を叫んでても返事がない。



背中に冷汗がにじんだ。




探しに行ったオジサンが小走りで駆け寄ってくると




「A子ちゃんの車も無いですよ」





やられた。





また、勝手に先に帰られた・・・





どうやって帰ろうかと途方にくれてたら

A子から着信。




「(俺らが)爆睡してて、一人でおもんないからパチンコにおるねん。終わったら迎えに行くわ」




んで待つこと1時間。

A子が迎えにきてくれた。




当たり前のことなのに、すごく嬉しい。



ガチで一緒に来てたことを忘れて一人で先に帰るような人だから。





「りょうま、また連絡するわな」



次はいつ会えるかわからない。


一週間後かもしれないし。

一年後かもしれないし。




恋愛感情でもなく

固い友情に結ばれてるわけでもなく



ただA子とのフワフワした距離感は意外と心地よく


きっと心のどこかでA子と会うのを楽しみにしている俺がいるのかもしれない。



まぁ、当分はいらんけどな。


釣りは楽しかった、また行こう☆
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コメント

20代後半  滋賀県

2011/10/12 21:53

36. なんか、

おもろい日記ですね

20代前半  三重県

2011/10/12 13:17

35. >りょうまさん

やばいっ(ノ_・、)
(笑)

40代前半  大阪府

2011/10/12 11:25

34. >たまごちゃんさん

たまーに、ロッドしゃくりながら

顎までしゃくれてる人おるから注意やで(‘・ω・́)ゝ

20代前半  三重県

2011/10/12 6:39

33. >りょうまさん

しゃくらなo(`▽´)o
エギング(*´ω`*)

40代前半  大阪府

2011/10/12 2:14

32. >かんしゃさん


ごめん、カリが小さいのだけは記憶から消してもらえませんか?( ´・ω・`)

おやすみなさい(‘・ω・́)ゝ

40代後半  神奈川県

2011/10/11 23:38

31. >りょうまさん

今日の収穫

りょうまさんの
オーラは 黄金系
イメージカラーは赤
カリは小さい

仲間素敵

と…φ(..)

ふふっ
おやすみなさい[ほっとした顔]

40代前半  大阪府

2011/10/11 23:31

30. >かんしゃさん


うげ!!( ̄Д ̄;;

カリも小さい方なのに

カリスマ性なんてあるはずがないっすww

でもお陰さまで、周りの仲間には恵まれてます(‘・ω・́)ゝ

おやすみなさい★

40代後半  神奈川県

2011/10/11 23:26

29. >りょうまさん

あっ 失礼[あせあせ(飛び散る汗)]

エロは大いに語って下さいね[るんるん]
影で φ(..) しながら勉強させてもらってます

黄金系[!!] そうですか[ぴかぴか(新しい)]
自分が言っといてびっくりしました[げっそり]

カリスマ性というか 人を惹き付ける魅力があるんだと思います[ぴかぴか(新しい)]

これからも無理しすぎずに[ほっとした顔]

遅くに失礼しました〓おやすみなさい[ほっとした顔]

40代前半  大阪府

2011/10/11 23:15

28. >かんしゃさん

アハハ、エロを語るとアカン人みたい( ´・ω・`)

良か人間やないんですよwどっちかで言うとアカンタレの部類です(笑)

すいません。

「黄色みと白光」って見た瞬間、俺のオーラは白いブリーフか!!と思いました(‘・ω・́)ゝ

でもオーラの見えるという人には俺のオーラは「黄金系」ってのは絶対に言われますww

びっくりww

イメージカラーは赤って言われますね(笑)

好きな色も赤なんですww

40代後半  神奈川県

2011/10/11 23:06

27. >りょうまさん

傍に りょうまさん達が居てくれるから 安心して拾うのでしょうね…

やっぱり りょうまさんも 素敵な人です[ぴかぴか(新しい)]
うん。

エロをどんなに語っていても 良か人間ですね。

りょうまさんの色は 黄金までいかないけど黄色みがかった白光の先に紫やグリーンが混ざってみえる

昨日 日記共さんと オーラはみえるのかって話になって 見えないけど イメージしたら出てくる色を 伝えたら 大好きな色だってびっくり[るんるん]

脱線しました[あせあせ(飛び散る汗)]

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