ところで皆さんは『占い』ってのを信じるだろうか？




俺はけっこう好きな方なのである。





南船場に一見、普通の喫茶店なんだが、前世を見てくれるという有名な前世占いのオバサンがいて



生年月日と名前を見ただけで、その人の前世をズバリと言い当てると大評判になっていた。

（よく考えたら前世が当たるってのも立証ができないのに不思議なんだが・・・）



まぁ、大好物なジャンルでもあることから俺は若いお姉さん達に混じって前世占いにキャッキャッと喜んでいた。



あまりにも楽しかったので、何度か足を運んでは前世占いをしてもらったのだが




行く度に俺の前世が変わるのには困った。





仕方がないので、とりあえず


色々言われたバラエティーに富んだ前世の中から




160年前の


「イタリアの“イケメン”オペラ歌手」


ってのを俺の独断ではあるが、前世として公式採用させていただいている。



だって、当時のオペラ歌手ってモッコリしたタイツとか履いてそうやろ？( ´・ω・｀)






そんな感じの占い好きだから



朝なんかもテレビで「今日の運勢」も喜んで見るんだが、俺の星座が一位の運勢になるとテレビの前に張り付いて注目する。




今日の“超ラッキーアイテム”は


『ピンクの象さんジョーロ』




そんなモノ普通に生活してて、そうそう手に入るもんじゃないと、うろたえてしまってたんだが



たまたま、とある仕事の案件で、約束してた時間より早く付いたからブラブラしてたら



生活雑貨店に“緑色”の象さんジョーロを発見してしまった。



思わず唾を飲み込み、店員さんに「ピンクの象さんは？」と聞いてみたら



「緑の象さんしかありません」とのこと。




そうか…ピンクは無いのか・・・







でも、俺・・・




買ちゃいました、それ。





この際、色は違うけど同じ「象さんジョーロ」だから「微ラッキー」くらいはあるんじゃないかと思ったわけである。




ただ、思いのほか「象さんジョーロ」がでかくて、持っていた鞄に入りきれず



鞄から象さんの鼻だけニュっと出てるという、キテレツな感じになってしまった。



クライアントの担当者は氷のような表情で



「なんですか？それ・・」



「あ、これ？象っす」




結果的にその仕事は干されるという最悪の結果になったんだが



ただ、


もしピンクの象さんだったら、少しは展開が変わってたかと思うと悔しくて、今でも夜も眠れないのである。





神戸に出張ででかけた時のこと



タクシーに乗ると、運転手さんがおもむろに俺に写真アルバムのようなものを見せてきた。




見てみると、その運転手さんが、テレビのスタジオで芸人やタレントと絡んでいる収録風景であった。



なんでも、この運転手さんは、昔は有名な姓名判断の占い師らしくて




テレビのゲストに呼ばれたり、政治家の姓名判断から新番組のタイトルの命名まで、えらい人から依頼されたりしたそうである。




運転手さんは俺の名前を聞くやいなや



「兄ちゃんは名前変えた方がええで、名前を○○って変えた方が絶対に運性が開かれる！」




俺は「アハハ」と苦笑いをした。



運転手さんは唇を尖らせて


「おっちゃんが名前を変えてあげて大金持ちになった人がどれだけおるか知らんやろ？」




運転手さん、長い時間運転してたんだろうか、目が真っ赤に充血しすっごく疲れた表情。



完全に働きすぎだ。




助手席の上に貼ってある運転手さんの名札を見ながら




（なんで自分の名前を変えないの？）

とは聞けなかった。





後輩カップルが結婚を目前に別れることになった。




めちゃくちゃ仲の良いカップルだけに理由を聞いてみたら



彼女が当たると評判の『四柱推命』の占い師さんに相談に行った際に



「今の彼氏と結婚したら、子どもが障害児で産まれて生活がボロボロになって一生苦労するから結婚はやめなさい」


と言われたのが理由だそうだ。



初めて鑑定してもらった占い師の一言で、後輩との８年の交際が終わるとは…




なんか悲しい話やんな。





占いってのは



イイことだけを信じればいい。


これが俺の占いへのスタンスなのだ。



聞きたくない都合の悪い話は


(∩゜д゜)アーアーきこえなーい


でちょうどいいんだ。






ちなみに今の俺の運勢は―


『四柱推命』で最もアカン年周りである天中殺がこれから数年。



ちなみに昨年までは六星占術で最もアカン「大殺界」



んで人生で最も運性が開花される年齢が108歳。


完全にチンコも終わってるやないかっ！！！