なぁ､俺たち男はなんで小学生の頃


｢ｳﾝｺ｣


って聞くだけであんなに反応し目を輝かせ笑い転げてたのかなぁ｡



俺なんて小学校の校庭に犬のｳﾝｺを見つけようものなら


まるで油田でも掘りあてたように､校舎を疾風のように駆け抜け


全学年､全教室の扉を開けながら


｢うんこ～見つけたぞ～！！｣

って叫びながら大騒ぎしていたもの｡



そんな『ｳﾝｺ､ｳﾝｺ』って連呼する俺たち男子を､女子達はいつも冷やかな表情で見ていたのだ｡



女子は『ｳﾝｺ』に反応しなかったよな｡




聞くけどあれはなんで？



女子はｳﾝｺ嫌いだったの？



んなわけないよな｡



ｳﾝｺ好きにｼﾞｪﾝﾀﾞｰは関係無いと俺は思う｡




仏文学者で有名な『ｽｶﾄﾛｼﾞｱ』の著者である山田先生の｢なぜ子どもはｳﾝｺが好きなのか｣説を抜粋すると―



｢ある年頃の子どもはｳﾝｺを笑うことで､親のしつけによって植えつけられたｳﾝｺへの恐怖､劣等感､敵意などから解放されようとしているのではあるまいか｡


子どもの笑いは､ｳﾝｺとの和解のしるしであって､彼が彼なりの糞尿譚を語るとき､物語化することでｳﾝｺを支配し､馴致し､ｳﾝｺへの勝利感を味わっているのだ｣



まぁ､簡単に言うと､子どもにとってｳﾝｺの話は精神的に重要な意味を持っているとのことである｡



山田先生のこの説はかなり確信を得てると俺は思うんだ｡



つまり､小学校の頃､俺たち男子のｳﾝｺ話に顔をしかめてた女子たち（貴女達のことです）は



大人の女になった今も



ｳﾝｺとの和解どころか､ｳﾝｺに卑屈でｳﾝｺに支配され､ｳﾝｺに敗北していると言っても過言じゃないと思わない？



そうとわかれば今からでも遅くない｡


女子たちは､明日からｶﾞｰﾙｽﾞﾄｰｸは､全部ｳﾝｺの話をしなさい｡



ﾏﾏ友の集まりも､同僚とのﾗﾝﾁも､夜の女子会も､全部



ｳﾝｺの話だけをしなさい｡



でもいきなりｳﾝｺの話をしろと言われても､どんな話をすればいいのかわからないだろ？




初心者にお勧めなのは


｢ｳﾝｺを漏らしたｴﾋﾟｿｰﾄﾞ｣



このﾄｰｸだけで



６時間は持つから｡





男性陣にも言いたい｡



我々もこの年齢になると


仕事のこと､家族のこと､身体のこと､現実が突き付けられた生活感のある嫌な話ばっかでため息出るやろ？


同僚や同年代と飲みに行っても､どこか心から楽しめず､眉間に皺をよせている時間も多いんじゃないか｡




止めようよ､そんな無駄な時間｡





もう､明日からｳﾝｺの話だけしよ｡




会社の朝の朝礼もｳﾝｺの話でええやん｡




大人になった今､もう一度､小学生の頃のようにｳﾝﾁの話に咽るほど笑って


子どもの頃の無垢な輝きを取り戻してもいいんじゃないかと俺は思うんだよ｡




さっきね､


ｳﾝｺしてお尻ふいたら血が付いてて
｢ｽﾜっ！痔かっ？｣と思ったら､昼のｶﾚｰの人参でした｡



･･････




明日､この話をｸﾗｲｱﾝﾄの部長に話すつもり｡



いつも機嫌の悪い部長がどんな顔するか今から楽しみである｡



ｳﾝｺ万歳！！