今日､神戸の三宮で仕事があって街を歩いてたんだが



信号待ちをしてて､ふと横を見ると､信号機にもたれかかった､ｵｯﾁｬﾝがﾌﾞﾂﾌﾞﾂと何やら独りごとを言ってる｡




俺は落語が好きなこともあってか



一人でﾌﾞﾂﾌﾞﾂ話してる人が気になって仕方がないﾀｲﾌﾟなのだ｡



このｵｯﾁｬﾝは誰もいない空間に指をさしながら夢中で（ｵｯﾁｬﾝだけに見えてる誰かに）説教してる｡



もう気になってしょｰがないので､信号が変わっても渡らずに､ｵｯﾁｬﾝの後ろに回って


そっと聞き耳を立ててみた｡








ｵｯﾁｬﾝが連呼してたのは












｢外国語は習うもんじゃない､感じるもんや!!!｣






何かようわからんが､





そういう気もしてきた秋の空｡








さて､話はｶﾞﾗﾘと変わり




こんな俺にも女性にこれだけは言われたくない言葉があって






それは小学生から今日まで変わっていない｡





｢気持ち悪い…｣




もう､嫌やんな！？


一部のﾏﾆｱを覗いて､この言葉は絶対に言われたくないよな､女に｡



だからなるべく女には｢気持ち悪い｣と思われないように日々､注意しながら生きているわけである｡




んで､今日神戸の居酒屋で友人たちとしこたま飲んでて


急にうんこをしたくなってﾄｲﾚに行ったら



ちょうど女子ﾄｲﾚから出てきた女性と通路ですれ違うような形になって





よくあると思うけど俺が右に行こうとしたら､向こうも右､左に行こうとしたら向こうも左･･･


ちょうど俺が通せんぼしてるような形になった｡




｢すいません｣

ってﾃﾍﾍﾟﾛっとして｡ﾁﾗっと女性を顔を見て


思わず｢あ！｣っと声をあげてしまった｡




女性も俺の方を見て｢え！？｣って感じで驚いてる｡



昔会ったことのある見覚えのある顔｡



誰だったか､誰だったか？



全然思いだせない｡



酔ってたこともあるが

こういう時に加齢ってのを否が応でも感じさせる｡




大学の後輩だったか？



友達の彼女だったか？



合ｺﾝで会ったことがあるか？



近所にいた子だったか？



･･････



色々､考えても出てこない｡


とりあえずﾊﾞﾄﾝは相手に預けるとして



｢久しぶり～！！｣って声をかけた｡




女性は｢え？｣って引いた感じで俺の顔見る｡





とりあえずｳﾝｺしたくて､だんじりの上に乗ってる人の踊りみたいな状態になってたので




｢ほら！俺やん､俺やん！りょうまやん｣って顔に指差しながらﾄｲﾚに入った｡




まぁ､ｳﾝｺしながら､ゆっくり思いだそうと思って｡




んで､ｳﾝｺをしながら､ふと！


その女性を思いだした｡






うん､間違いなく俺は彼女を知ってる！！





ただ､相手の女性は確実に俺を知らない！！







何故ならその女性｡














関西ﾛｰｶﾙﾃﾚﾋﾞ局の女子ｱﾅでした｡










俺が一方通行でﾃﾚﾋﾞを見て知ってるだけ｡




ﾃﾚﾋﾞで知ってる人を見て､どこであった人かと錯覚してしまい


｢久しぶり！｣って言ってしまった｡







うわｰ俺､めちゃめちゃ気持ち悪い｡






一気に酔いが覚めた｡



恥ずかしい｡




先生に｢お母さん｣って言ってしまったの100倍恥ずかしい｡





なぁ、みんな！
こうして意図せず｢気持ち悪い男｣って生まれるんだね。





もう恥ずかしくてﾄｲﾚから出たくないって思った時に､何故か思いだしたのが､昼間の独り言のｵｯｻﾝの言葉｡








｢外国語は習うもんじゃない､感じるもんや!!!｣




思いだしても､恥ずかしさにまったく効かない毒にも薬にもならない言葉であった｡