ずいぶん暖かくなってアウトドアの季節も近づいてきたということで




今日は『夏に向けたバーベキュー特集』的な仕事だった。





内容はざっとこんな感じで



若い女性モデル3人がバーベキューを楽しんでる様子のイメージカット。





収録は順調に進んでいたのだが



そこでハプニングが勃発した。






なんと強風が吹いたおりに、一人のモデルのミニスカートがひらりとまくれ上がったのである。






男性スタッフから「おおおぅ～」と歓喜の声が上がった。






無論、胸チラに反応する神経が日本一ずば抜けてると自他共に認める俺も



言うまでもなく「パンチラ」にも素早い速度で反応していた。







パンチラ時間は約１秒半。






紺色をベースにお尻に薄いピンクのフリフリがついた、かわいい感じのパンツであった。







そのモデルはなびくスカートを手で押さえ、はにかみながら恥ずかしそうに言い放った。





「残念ながら見せパンなんですよ～」








"見せパン"





男性陣から「ああああ…」と落胆の声が漏れた。







怒らないことで有名な仏のＮさんといわれるベテランカメラマンの怒りに満ちた舌打ちも初めて聞いた。






まぁ、何とか無事にロケは終了。






夜に現場責任者である俺は、スタッフを全部集めて居酒屋で「反省会」を行った。






俺の「反省会」でのスタイルは基本的に、上から目線で言わないこと、個人をヤリ玉にあげてダメ出しは絶対にしないことは徹底している。






その日に感じた所管として「問題提起」だけを行い、あとはその問題をスタッフ間でディスカッションして、


今日は何が良くて何が問題だったのか主体的に考え気づいてもらうスタイルをずっと続けている。





今日の俺の問題提起は










「なぜ、見せパンだとダメなんだ」


ということであった。






基本的にスカートの中が見れただけで「ありがとう」というスタンスの俺は


あのパンチラ事件以降、すこぶる気分が良かった。





女性が隠しているとこを見るというのは、われわれ男にとって至極の瞬間ではないか。





そこに"見せパン"というフィルターがあることによって至極の瞬間が消えるというのはあまりにも稚拙だと思う。





これは男性だけじゃなくて女性にも言えることのだが





そもそも、見せパンと本パン（本当のパンツ）の違いとはなんなのか？





本物のパンツの上に履いている見せパンだから安心しているのか？





それで安心してるというのならば、その辺の男にはごまかせても、




俺レベルには通用しない（キリっ）。







見せパンでも10日間は余韻に浸れる。





小学校のころ、スカートめくりをしすぎて、クラスの女子の大半がブルマになってしまった。




はじめての挫折というか

打ちひしがれた小学校4年生の俺。





ただ俺はすぐに復活した。




「下にパンツを履いてなかったら、ブルマでさえもパンツではないか。」



これに気づいたのは小学校５年の体育の時間であった。



そこから、逆にブルマが大好きになった（色んな意味で）






下着姿では恥ずかしいと言ってる女が、夏になると水着ではビーチで闊歩してるが




下着と水着って素材以外は同じでは無いか！？





下着も水着も同じだと思ってる俺は、




普通の男より100倍くらい夏が好きだ。







この反省会での俺の問題提起でスタッフに気づいて欲しかったことは







俺達男にとって必要なのは



「女性に対する想像力と感謝の気持ちじゃないのか？」


ということである。






今日で言うなら



見せパンに対する想像力と見せてくれたことへの感謝の気持ち。


男たるものこれは絶対に忘れてはいかん。





スタッフは現場で落胆の声をあげたことを深く反省してくれた。






そして若いスタッフのＦ君も自ら主体的に反省の言葉を述べ出した。








「なぜ、モデルに食べさせるバーベキューの消え物（ロケ等で使う食べ物）を…







ウインナーじゃなくて太いフランクフルトにしなかったのか！？」




仏のＮさんが彼の肩にポンと優しく手を置いて



「みんなで以後、気をつけようや。」





とても有意義な反省会となった。