以下は、ある会社が女性を対象に「男性にカラオケで歌われたくないラブソングランキング」の結果である。




1位：I Love You/尾崎豊


2位：桜坂/福山雅治


3位：抱きしめたい/Mr.Children


4位：ただ…逢いたくて/EXILE




これって


「男性にカラオケで歌われると股が濡れるラブソングランキング」の間違いではないか？



俺と同世代の男なら、合コンとかで女にモテると思って好んで歌う名曲ぞろいである。




なぜ歌って欲しくないのか？



理由を見て愕然とした。






バクっと言うと女性にとって





男性が歌うラブソングは





イケメン以外が歌うのは

許しがたいってことなのである！！




身も蓋もない無慈悲な理由である。




女性からすると





ブサイクは、北島三郎の「まつり」でも歌っとけＹＯ！ってな具合なのである。





まぁ、この世知辛い世の中では何をするにもイケメンには勝てないのである。




では、イケメン以外は女性にはモテないのか？と言うと実はそうでもないのかなぁと最近は思う。




女にモテたいがために「イケメン」の真似をする。

これが一番アカンことなのかなと思う。





イケメンがモテるって事実は揺るがないとは思う。

だけど女は顔だけで判断しない懐の深い人が多いのも事実なのだ。



小学生の頃はイケメンよりも「足の速い」男が一番モテてたし、中学の時はイケメンよりも「おもろい」男がモテてた。



「優しい」「頭がいい」「力が強い」「明るい」・・・




女性の本能として幼少の頃から「イケメン」一択ではなく好きになってくれるオプションが豊富で、その感性は今もずっと引き継がれているのかなぁと思ったりもする。



一方で幼少の頃から男性は「可愛い子」一択だったけどな…





だから男はモテるためにイケメンの真似をするのではなく「自分の武器」は何なのかを知る必要があるのではないかと思う。



その武器を最大限発揮する。



これが女性にモテる要素になるような気がする。






中学からの同級生でＹ君という友達がいる。




彼はずーっと彼女ができなかった。





彼はものすごく「デブ」なのである。





誤解をせぬよう言っとくが「デブ」でもモテる人は大勢いる。






彼がモテなかった大きな問題は女性の前に出ると





イケメンのふりをする「デブ」だったのである。





あれは大学生の頃の話である。





Ｙ君がどうしても女を紹介して欲しいと哀願してくるので、当時俺が付き合ってた彼女とその女友達と４人でデートをすることになった。




そして昼食に４人でマクドナルドに入った。






俺や彼女、その友達がそれぞれ何らかのハンバーガーセットを注文する。



次に注文するＹ君の晩である。



ものすごくデブな男が注文するので


心なしか定員さんも身構えてるようだ。






Ｙ君はおもむろにメニューを見ると



「俺はホットコーヒ一つで」





「え？」




聞き返したのは店員さんである。






「大丈夫？体調悪いの？」


俺の彼女が心配そうにＹ君に声をかける。





Ｙ君は、フっと鼻で笑うと遠い視線で





「ハンバーガーみたいな重いもん食えねぇよ」








嘘付け！この野郎!!である。




めちゃくちゃハンバーガーが好きな男である。




めんどくさいからってハンバーガーを掌でパンパン叩いて薄くしてクルクル巻いて一口で食べるような男である。





何人かで遊んでて６人分くらいのハンバーガーセットのお持ち帰りを、じゃんけんで負けたＹ君が一人で買いに行ったら




店員さんに



「こちらでお召し上がりですか？」



と聞かれるほどハンバーガー好きそうな男である。




「ホットコーヒーひとつで」



このようにＹ君は女性の前では「イケメン」のふりをしてすごく違和感のある行動をとるので非常にやっかいであった。



ちなみ女性がいない時の素のＹ君はとても面白くいい男なのである。




女性を前にするとこうなる。



両手は常にポケットの中、顔を少しでも細く見せようと口をすぼめて（頬をこけた風）の顔を作り、視線は常に斜め上。



Ｙ君曰く尊敬する氷室恭介を意識しているそうだ。




確かに氷室恭介っぽい動きではあるが



デブなだけに不気味すぎて仕方がない。





結局、この日のダブルデーとは、Ｙ君が氷室恭介よろしく、クールを装い、ろくに紹介した女性と口もきかず悪い空気のまま終わってしまった。



この日以来、Ｙ君に女を紹介することはなかった。




イケメンじゃない男が、イケメンのふりをしたらダメなのである。





ぶっちゃけた話、Ｙ君はＹ君なりに魅力はたくさんあったと思う。


その武器（魅力）に気付かず、無理してイケメンを演じるからことごとく失敗に終わり長い間、彼女もできずに寂しい思いをしてきたのである。




そこから月日が流れ。





なんと現在のＹ君は女性からモテモテなのである。




デブのままである。




相変わらず、女性の前では氷室恭介風である。





それでもモテるようになった。





何故かというと、彼はやっと自分の武器に気付いたのである。気付いたというより武器を身に付けた。



その武器はという・・・




「お金持ち」




彼は早くからビジネスで独立して、一財産築けるほどの成功を収めたのである。




彼は何も変わってはいない。




お金持ちになっただけで世界（女性）が変わったのである。





結局はイケメンよりも




お金を持ってる人が一番なのかもしれない。