セフレにしてやられた!って話
うちの20代後半の社員が有給休暇の申請書類を記入していて通りがかりに何気なく見たら、
えらい大袈裟で大きなハンコが押してある。
O君と言って、大学までスポーツだけで進学したほどのナイスガイなんだけど
いかんせんバカという欠点が彼にはあった。
「シャチハタ無いの?」とO君に尋ねてみると
「はい、俺は真っ直ぐというか…実印派なんで」とバカ丸出しの返答。
バカとはいえ彼は結婚もして子どももいて
最近、マイホームも購入したばかりである。
まさかとは思い尋ねてみた。
「家に関係する契約のハンコとか全部それ?」
「はい、俺、一本しかないです。真っ直ぐなんで!」
どうやらハンコを2個以上、持つことが彼の倫理にひっかかるようだ。
そうです。
なんとこのバカ(O君)、役所に届け出したガチの「実印」を常にカバンの中に持ち歩きどうでもいい書類でさえ実印を活用しているというのだ。
「お、お前…そんなの持ち歩いて何かあったら悪用されてまうぞ…」
「大丈夫ですよ「印鑑登録証明書」はウチに保管してるんで」
そこは知ってるみたい。
しかしO君はハンコの本当の怖さを知らない。
これは知人から聞いた話なのだが―
Aという30代後半の男なのだが、彼には「愛人」がいた。
「彼女というより「セフレ」ですわ」とAは言っていた。
愛人とは、ほとんど心を通わせることなく、週に2回くらい、したくなたったらAの家に行ってセックスすれば帰る。
そんな関係が2年ほど続いたという。
Aは二人目の子どもができたことを機にマイホームを購入することになった。
で、ついでに愛人とも清算して別れることになったのである。
「セフレだけに綺麗に清算できたよ」って話だった。
そこから月日が流れ―
Aの携帯に1本の電話が入った。
この流れでは、何となくおわかりだと思うが
Aは身に覚えの無い多額の借金の連帯保証人になっていたのである。
自分の実印が見知らぬ書類にしっかり押されていた。
綺麗に清算したはずの愛人の連帯保証人である。
A曰く、
Aは愛人と別れる前にマイホームの購入時に押した実印をうっかりずっとカバンの中に入れっぱなしだったそうだ。
その時に、愛人に判子と身分証明書(免許書)をこっそり抜き取られ、悪用された後にカバンの中に戻されたんじゃないかと言う。
「印鑑登録証明書」が無くても、委任状を偽造して身分証明書を一緒に添えると借金や不動産の購入などの悪用ができるというのだ。
サイン文化の欧米と違い日本はハンコがすべて
日本では実印とは法的な効力を持つハンコ。
誰が押そうがその本人に成りすますことができるのである。
弁護士が言うには
「裁判であなたが実印を押していないことを証明しなければならない」と言われた。
どう証明すればいいのだろうか。
偽造であることを訴えて仮に裁判に持ち込めば、今の奥さんに愛人との2年間の関係がすべてバレてしまう。
2人目が誕生し、夢のマイホームでの幸せな生活。
裁判…それだけは何としてでも避けたい。
やっと連絡の取れた元愛人。
「あの時、保証人になってくれたじゃない!酔ってて覚えてないんじゃない?」
シレっとした口調で悪用はしていないと言い張るのだ。
愛人の最後の言葉が強烈だった。
「家を売れば何とかなるんじゃない?」って小さく笑ったそうだ。
そうしてAは会社に頼み込んで、家にバレないように借金をし、身に覚えないのない連帯保証人の任をまっとうしたのである。
…ってエピソードを昼飯を食いながら、その後輩に話した。
O君は顔が真っ青になりその帰り道に、一緒に商店街の中にある文房具屋でO君のシャチハタを買った。
O君、愛人が二人いるらしい(羨ましすぎるやろー!!)
有給休暇を使って、その一人と旅行に行くんだって。
「彼女が買った新車で旅行行くんですけど…
俺、車のローンの保証人とかされてないっすかね?」
しきりに気にしてた。
「チンコ」と「ウンコ」の話は面白いのに
「マンコ」と「ハンコ」の話は実に怖いのである。
コメント
2015/02/09 11:54
2. >>1 ナオミさん
二人います^ ^
右手ちゃんと左手さんと言ってかなり長い付き合いになりますね。
返コメ
2015/02/09 11:49
1. ハンコって凄い権力あるんですね。
んでりょうまさんは何人愛人いらっしゃるんですか?
あえてそこ気になるw
ヽ(`Д´☆ガッ■━⊂(・∀・ ) 彡
返コメ