俺は横柄な医者が大っ嫌いである。





基本的に俺は温厚でめったな事で怒ることはないのだが、「横柄な医者」に遭遇するとついつい頭に血が上ってしまう。





というのも、もう２５年以上前の話しだが、ウチの祖父が亡くなった病院では主治医が本当に横柄な医者だったらしい。




祖父の治療にあたって家族に十分な治療方針の説明もなかった。




祖父は、入院後すぐに亡くなったのだが病院からの連絡はすでに亡くなったという事後電話。





容体が急変した詳しい理由を教えてもくれず、しかも電話があった時間と死亡時刻に開きがあるなど不審な点がたくさんあったという。





祖父が死んだその夜に祖母が泣きながら主治医に説明を求めてたのだが



医師は真っ赤な顔で



「我々の方が辛いんです！！」



（な、何でお前が辛いんや？）


って、家族全員思った。


偉そうに祖母を怒鳴りちらしていた医師の姿に、子どもながら腹が立ったのを覚えている。






そんなことがあったから俺は態度のでかい横柄な医者が嫌いになったのである。





そもそも医者には治療をするにあたり、患者に病名や治療の方針など必要な医療情報を提供し説明する義務を負っているそうだ。





素朴な質問にも、専門用語を使わずわかりやすい言葉で治療方針を説明してくれる医者は、やはり信用ができる。






まぁ、今はほとんどの医者はちゃんと説明してくれるのだ。



でも稀に運悪く横柄な医者に遭遇してしまうことがある。





その時は俺もさすがに一歩も譲らずバチバチと医者とやり合うのである。





医者に、しっかり義務を守らせるのが患者である俺の義務なのかもしれない。




患者が医者を育てるのである。






そんなわけで、数年前に横柄な医者に遭遇した。





ものすごく歯が痛くなって、子どもの頃から行ってる歯科が予約でいっぱいなので緊急は無理だという。






仕方がないので、初めて行く歯医者に転がり込んだ。





４０代後半の無愛想な感じの歯科医である。




症状を医者に説明して、医者が俺の口の中を見る。







すると医者が何も言わず、スクリュードリルを俺の口に入れようとする。


慌てて俺は口を出した。




「ちょ、ちょっと待って、今俺の口の中がどういう状態でどういう治療をするんですか？」




歯科医はめんどくさそうに俺を睨むと






「そんなの言ったところで、素人のアンタわかるのかね？」





（ムカっ!!）


全身の血が逆流して、頭に血が上ったのがわかった。




（この野郎、うがい用の水を口に含んで顔に噴霧してやろうか？）







この歯科医に激しいクレームを言おうと思った瞬間、俺は我に返った・・・











ここは歯医者であった。










聴診器をあてている医者とはわけが違う。







歯科医には患者に




「激痛」と言う制裁を与える力を保持していた。







（オッサンの機嫌を損ねて、痛くされたらどうしよう…´д` ;）







多少はMっ気はある俺だけど、歯の痛みだけはごめんこうむりたい。





すーっと血の気が引いた俺は。





「えへへ…すんません。確かに素人の俺が聞いてもわからないですね」







卑屈な笑いで簡単に患者の義務を放棄した！！




なぜなら痛いのは嫌だ！！！




俺はまるで処女の乙女のように、目を強くつむり、相手のおっさん（歯科医）にされるがまま全てを委ねたのである。






結果的に親知らずがどうにかなってたみたいで、歯の痛みは治まったが二度とこの病院には行かないと決めたのである。



いや、歯医者なんて二度と行くものかと誓った。





が・・・それから数カ月後。




どうにかなってた親知らずが完治していなかったみたいで、再び疼きだしたのである。（さすがヤブ医者）





やはりいつものとこは予約制。






かといって、再び無愛想なオッサンのところだけは二度と行きたくない。





俺は知人に電話をかけてお勧めの歯医者を教えてもらった。




自宅から自転車20分。





俺を出迎えてくれたのは、








「巨乳の美人歯科医」であった。



そしてその横にいるのは、またタイプの違う若くて可愛い歯科助手。




本当に「お勧めの歯科医」であった。




治療が始まった。






皆さん、歯医者ってすごいね！！






美女二人に口の中に指を突っ込まれて、苛められるのですよ




もう俺は歯科助手の指を



舌先でチロチロしたい願望をずっと押さえていた。




そして極めつけは、巨乳歯科医である。




寝ころんだ俺の頭の上で座って治療をする。




つまり俺の頭の先、数センチのところに、




おっぱいがあるのである






女性歯科医は、俺の口の中を見ると


俺の顔を覗き込んで治療方針を説明しようとする。








（あー、言わないで！！！何をするのか言わないでください！！）







俺は相手が何をしてくるかわからない



「受け」のプレイが大好きなのです。




「こう来たか！！」って悶絶をしたいのである。






女性歯科医が道具を取ろうとする度、前かがみになるので、俺の頭とおっぱいの距離がさらに縮まる。



その瞬間を見逃さず俺も一瞬、ピコっと身体を伸ばすのだが、医服には触れるものの、オッパイの感触には届かず、顔をゆがめる。






そんな俺の表情を見て「歯が痛かったら言ってくださいね」と女性歯科医。






大丈夫。


たぶんここで一番、痛いの俺自身だ（キリっ）






何より俺の全神経は、頭皮に行ってるから、もはや歯に与える神経なんて一つも残っていない。





おっぱいに届きそうになるたびに惜しい・・・


でも歯科助手の指も入ってきてレロレロしたい・・・





あっと言う間に治療終了―



まさに至極の時間であった。





興奮の余韻も醒めぬまま会計である。







「じゃあ初診料で1800円になります」






「安っ！！」


俺は叫びそうになってしまった。







美女が２人もついて、アレコレとプレイ（治療）をして、たったの1800円である。





これが十三あたりのイメクラなら２人指名で、45分12000円のコースである。





ちょっと遠いけど、行きつけのお店（歯科医）にしたい。






横柄な医者は大っ嫌いだけど






横柄な巨乳美人医師なら大好きかもしれない。