こんな偶然の出会いって本当にあるんだ[わーい(嬉しい顔)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]
40代前半  大阪府
2015/04/03 13:45
こんな偶然の出会いって本当にあるんだ[わーい(嬉しい顔)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]



こんな偶然って本当にあるんだぁと思った話―。






仕事終わりにタクシーに乗った。







多くの人はめんどくさがるらしいが、俺はタクシーの運転手さんとの会話は好きな方である。






とりわけタクシー運転手が語る「下ネタ」は、

客に関連する話が多いので、なかなかリアルでいて胸にグっとくるものがある。






自慢じゃないが俺は「西日本下ネタ連合会会長」の肩書を持っているので、


スカウターを付けずとも相手の下ネタ戦闘力の数値は把握できる。




またタクシーの運転手も、その道のプロである。







タクシーに乗り込む際、お互いの視線がルームミラーで重なる。





プロとプロがルームミラーでアイコンタクトを交わすと瞬時に、互いの特性がわかってしまうのだ。










運転手が料金メーターを押せば




それは




下ネタトークのゴングが鳴った合図である。




行き先を告げるのはその後でいいのだ。







俺の経験上、タクシー業界にはエロくて性欲の強い人が多い気がする。







しかし、この日に乗ったタクシーの運転手は違った。






目を見た瞬間(こいつはアカン)と直感した。



60歳くらいの初老のドライバー。




ドライバーの中にはまったく「下ネタ」に対応できない種も存在するのである。







しかし今思い出しても、なんであんな会話になったのかわからないが




運転手さんが自分が運転手になったきっかけの話を延々と始めたのである。





運転手さんは語る―




◎元零細企業の社長だったが事業に失敗し50歳でこの業界に来た。




◎タクシー業界に入って、先輩運転手で恩師的な人と出会った。ただタクシー会社を変えたのでその恩師とは10年くらい会ってない。





なんで箇条書きなのかと言うと―








自慢じゃないが俺は興味の無い話に関しては、



聞いてるようで、ほとんど頭に入れていないという特技を持っている。



運転手さんの自叙伝なんて1ミリも興味が無いから、ほとんど覚えてないのである。







俺の乗ったタクシーは車通りの少ない2車線の道路で、先に止まっていたタクシーの横に並んで信号待ち。






トークの話題も特に無くなり俺はスマホでワクワクメールを見ていた。






すると突然、運転手が



「わー!!」と大声で叫んだのである。





あまりにも突然なので

俺はびっくりしてスマホを落としそうになった。






運転手は、何やら叫びながら慌てて助手席の窓を開ける。






俺の乗ったタクシーの横に、同じく信号待ちで並んでいるタクシー。





俺が乗ったタクシーの運転手は隣のタクシーに叫んで手を振る


「〇〇さん!!〇〇さん!!」






隣に並んだタクシーの運転手は、その声と仕草に気づき運転席の窓を開ける。




優しそうな顔の70歳くらいの運転手は、「あ!」っという表情を見せる。






俺は何事かと思い「何?何?」と動揺した。





運転手は興奮しながら隣のタクシーに指をさし















「さっき話した恩師の人です!!」






俺は驚きのあまり、今度は本当にスマホを落としてしまった。







そんな偶然ってあるのだろうか。






後日、人に話しても信じてもらえない、

しかし本当にそういう偶然ってあるのだ。






運転手は、隣に並んだ恩師に聞こえるよう、でかい声で叫ぶ。







「〇〇さん、まだタクシー乗ってたんですね!!辞めたかと思って!!」




「ナンバープレートみて、もしかしてと思って横に並んでみたんです…!!」




隣のタクシーの恩師は、ニコニコと優しい顔でうなづく。







信号が青に変わる。





でも俺のタクシーは進まない。





困ったなぁと思ったけど、

あの空気で「行け」とは言えない。






だって運転手が子どもみたいなテンションになって大声で叫んでるんだもの。





目にいっぱい涙をためて。






恩師の運転手さんは、信号に目をやり困ったような表情で、(すいません)と後部座席の俺を見て頭を下げた。







(別にいいですよ)という意味を込めて俺は会釈を返した。







逆にこっちの運転手は俺に気づかう様子はまったくなく、助手席の窓に身を乗り出さんばかりに夢中で叫んでいる。






「あの…私、今の会社で頑張ってますねん!〇〇さんのおかげで頑張れてますねん!!!」





後ろから来たトラックに、思いっきりクラクションを鳴らされた。





恩師は手で「早く行きなさい」と促した。





恩師は交差点を右に曲がり、

我々のタクシーは左に曲がった。







運転手は鼻をすすりながら、俺に何度も非礼を詫びた。





「私、事業に失敗して、この業界に来たんですけど、どうしても生きる希望が湧かなくて、死んでやろうとばかり考えてて・・・


そんな時に、色んなことで支えてくれた恩師なんですわ。あの人がいなければ今の自分はいないんです」



よほどテンションが上がったんだろう
ただの客にそこまで重い話しするくらいだから。








俺はずっと考えてたことがあった。


人間って死んだら何が残るんだろうって。






実は俺は二十歳の頃に、交通事故で死にかけたことがあって、その時に死生観についてすごい考えた。




未熟ながら、その時に導き出した答えは「記憶」だった。





自分が死んで肉体は、この世に無くなっても


誰かにずっとき記憶として覚えてもらえたら俺の存在は永遠に残るのではないかと。





今でも「誰かの記憶に残るような人生」ってのは俺のテーマになっている。




少し壮大なテーマだがとりあえず実践していることがある。




20歳で事故で死ぬかけてから、今もずっと実践していること―。





それは「最後は笑顔で」である。






自分の身近な人や家族と別れるときは、必ず元気に笑顔で別れることを決めている。





いくら体調が悪くても、いくら機嫌が悪くても毎朝、家族には笑顔で「行ってきます~!」をしている。





喧嘩をしても険悪になっても、その日のうちに必ず決着をつけて笑顔で接する。






それは、先述した事故でつくづく思ったことだが



人間いつ死ぬかわからないってことである。





玄関を出て、元気に帰ってくる絶対の保証は無いのだ。




この「最後に笑顔で」の理由は―




もし仮に俺が突然、不慮の事故にあってこの世を去った時に



「俺の最後の記憶が、その人にとっていい記憶」で残って欲しいからである。




泣いた顔、疲れた顔、怒った顔が最後の記憶なんて嫌すぎるやん。






残された人生で、運転手さんの恩師のような立派な人物になることはできないかもしれない。




でも「誰かの記憶に残るような人生」には意識次第でなれると思うのだ。






この運転手さんの人生を救ったという恩師は、これからも運転手さんの「記憶」としてずっと残るだろう。





その記憶を運転手さんは子どもや孫に語ることで「記憶」は広がる。





その恩師との再会やエピソードをタクシーの中で目撃した場面は小さいながら俺の中に「記憶」され



俺がそのエピソードを日記に書いたことで、

今これを読んだ誰かの何かが変わるかもしれない。





死んでも残ることってたくさんあるんだなぁと本当に思う。


あ!恩師の人はまだ死んでないですよ(たぶん)








信号が変わってもなかなか進まないタクシーに

(すいません)と苦笑いで俺の目を見た恩師。







その目を思い出して、今ひとつ言えることは―。









一級品の「下ネタ」ができる
プロの運転手の目でした。
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コメント

春乃[退]
40代後半  群馬県

2015/04/06 12:44

29.  >>24 りょうまさん
なんでそうなるかな~(-_-;)………光栄だよ、全く[考えてる顔]

40代前半  大阪府

2015/04/06 2:16

28.  >>23 ようちゃんさん

女性だからねぇ・・・

ようちゃんさんから「どう?最近ヤってる?」ってふってみてください。

のってくる運転手がいるかもしれませんww

40代前半  大阪府

2015/04/06 2:15

27.  >>22 雛さん

ネイティブアメリカンの言葉ですな(*^_^*)

俺もインディアンの思想哲学は大好きです。


「笑顔が神聖なものであり、みんなと分けあうべきものであることを、いかなるときも忘れてはならない。」

40代前半  大阪府

2015/04/06 2:10

26.  >>21 みいさん

俺なんて足がしびれただけなのに、「このまま死ぬんじゃないか・・・(;゚Д゚)」って不安になることありますもん。

できれば意識せずに毎日が笑顔でいたいものですなぁ★

40代前半  大阪府

2015/04/06 2:07

25.  >>20 たかしちゃんさん

じゃあ、たかしちゃんがチンコ膨らませて会いに行った女が偶然、琴光喜にそっくりだったのも、
必然性だったのかな?(´・ω・`)

俺は相手によって乗車拒否するタイプだから、女なら誰でも乗せることができるたかしちゃんのようになりたいなぁって思う。

40代前半  大阪府

2015/04/06 2:03

24.  >>19 春乃さん

ユミル巨人体で読みました (;゚Д゚).

40代前半  大阪府

2015/04/05 9:32

23. タクシーのおっちゃんとしゃべるけど

ふつうの話しかしたことないなあ

相手みて代えてるんでしょうね。

残念やなあ~~。

60代前半  神奈川県

2015/04/04 17:19

22. こんにちはお初コメ失礼しますm(_ _)m

あなたが生まれてきた時周りの人は笑って
あなたは泣いていたでしょう
だからあなたが死ぬ時あなたが笑って
周りの人が泣く人生をおくりなさい

大好きな言葉です
日記を読んでいてふと思ったのでコメさせて頂きました

70代以上  東京都

2015/04/04 6:39

21. おはようございます|ω・`o)ノ"

玄関を出て、元気に帰る保証は無い。
まったくその通りですよね。

私も笑顔を心掛けようと思いました。
日記、ありがとうございます。

50代前半  大阪府

2015/04/03 23:53

20. 偶然と必然は対極にあると言われているが、俺は世の中の偶然の出来事は必然性があり起こっていると思う。

もし、りょうまちゃん以外の人を乗せてたら、恩師と出会う事はなかっただろうね。りょうまちゃんが乗ったから必然的に恩師に会えたんだよ。

だから男はタクシー待ちをしてる女子に、「タクシーに乗るなら僕の身体に乗りませんか?」って必然的に声をかけてしまうんだね~。

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