女性の何が一番美しい姿かって言うと





「授乳をしている女性」


以上に美しい姿を俺は知らない。










日本では胸元をケープで隠して赤ちゃんにオッパイをあげてる人が多く、それはそれで美しい姿なんだけど





海外に行くと胸元を隠さず授乳をするファンキーなママも少なからずいたりなんかして




オッパイを見たら無条件で勃起するシステムになっている俺でさえ





授乳している女性の神々しい姿に、エロい気持ちなんて吹っ飛び、「ハハ～っ」とひれ伏しそうになってしまうのである。







この神々しさや美しさは、母乳の出ない男には絶対に出せないものである。











５年くらい前に、横浜に住んでる友人に子どもが生まれた。












すぐにお祝いに行きたかったんだけど当時は仕事が忙しくて








なかなかお祝いにも行けずに、生まれた子どもが１歳になった夏にやっと友人の家に泊まりでお祝いに行けたのである。








まあ赤ちゃんがかわいい。





人見知りを全くしない、まるまる太った活発な男の子であった。









「りょうま、うちの子どもおもろいで」


と友人は言う。







「何がおもろいの？」








「美味いものを食べると「美味しい」って意思表示で口をブーっと鳴らしよんねん」








まだ話すことはできないから、美味しいものを食べたら唇を振動させ「ブー」っという音で表現するんだと。










なるほど、本当だった。









お土産に買っていったフルーツを口に入れる度に




赤ちゃんは嬉しそうに「ブー！！」っと口を鳴らした。








その愛らしい姿に俺と友人は大いに笑った。







その夜は友人と遅くまで酒を酌み交わし、ベロベロに酔ったままリビングで寝落ちしてしまった。







そして気がつけば、窓の外は明るい日差しが差し込んでいた。







俺は、ベロ酔いだったのでシャツも脱ぎ棄て、タンクトップにパンツ一丁という姿で寝ていた。








頭がガンガン二日酔いである。




薄く眼を明けて周りを見ると、友人はまだ大の字でグーグーいびきをかいて寝ていた。








その瞬間である。







俺の顔に生ぬるい液体がボトっと落ちてきた。



さらに胸元が急にズシっと重たくなったのである。








（うわっ！金縛りだ！！！）





パニックになりそうになって慌てて目をあけると



俺の上に乗っていたのは、友人の赤ちゃんだった。







俺の顔に涎を垂らしていたのである。









（あー良かった・・・）




と安堵したその時！






赤ちゃんがタンクトップの横から


俺の乳首を「ハム！！」っと咥えたのである。









「ヒっ～！！」

慌てて俺の乳首から赤ちゃんを引き離した。











その瞬間、赤ちゃんが嬉しそうに








「ブー！！」



っと口を鳴らしたのである。









これ俺の乳首から美味しい何か出てるやん！！









男は「母乳」は出ないかもしれないけど、「父乳」は出てるかもしれないとその時に確信したのである。








オッサンの授乳―。







そこには、まったく美しさのかけらもないんだろうけど。






しばらくは赤ちゃんが下痢とかしてないか心配したけど、今もスクスクと育ってて安心している。