イケメンはハゲにはならない。


って何かの本で読んだことがある。







どういう根拠でイケメンはハゲないのかすっかり失念してしまったが、


いわゆるイケメンといわれる顔だちの人達を大量に調査した結果


極めてハゲにくいＤＮＡを持っているということだったと思う。









イケメン見かけたら、


生卵ぶつてやろうかなと思う









イケメンはいい女を持ってて、


金も持っていて、


チンコでかいの持ってて（りょうま調べ）



おまけに髪の毛まで永遠に持ち続けるんだぞ！！







いったい神様はいくつイケメンにご褒美を与えるというのだ。








確かにテレビを見ててもイケメンはハゲていない。

※卵が先か鶏が先かじゃないが、ハゲてないからイケメンなのか？







俺はイケメンではないがハゲてはいない。







元々、髪が細く猫っ毛ではあるからフサフサではないものの、今んとこ髪はしっかり生えている。







ただ親族の男連中を見渡すとハゲちらかした人も多く、俺もいつスイッチが入ってもおかしくないぁと戦々恐々としながらも覚悟はしているというのが実情である。






俺は古い友人で構成された「けしからん隊」の隊長をしている。







けしからん隊とは、特に時間も決めずだらだらと昼間から集まり、




街をぶらぶら徘徊して誰からともなく気になる飲み屋を見つけると





「おい、あの飲み屋けしからんと思わない？」



「うむ、けしからんな」



「成敗しよう」



「うむ成敗しよう」




そして店に入って「成敗」「成敗」と言いながら酒を飲みまくる。






ハタから見ると気持ち悪いグループだが

もう１５年もけしからん隊の活動は続けている。





このけしからん隊の古参であるＫ君はイケメンである。






このＫ君はハゲである。





なんだイケメンもハゲるじゃないかと思ってしまうが







イケメンといっても今風のイケメンではなく、


昔の散髪屋に貼ってあるポスターモデルのような古風なイケメンである。






２０代前半くらいはからハゲ始めたＫ君はそれは不遇な時代を過ごした。







強面の男が、実はかわいい動物が好きだと知ったときは女はギャップ萌えになるだろうが




イケメンが帽子を脱ぐとハゲているのは、ギャップという違和感だけで、そこに萌えは存在せず


女の子のいる合コンでも笑い者にされていた。






そんな感じだから２０代のＫ君は卑屈でありまったくモテなかった。








そして３０代のＫ君はさらにハゲが進行し、遂に毛を生やす努力を開始した。





世間で評判の毛を生やすあらゆる薬を海外から仕入れては試していた。





実際に効果はあったようで明らかに毛髪が復活していた。




すごく喜んでいたＫ君だったがそこには落とし穴があった。






副作用で、体毛が濃くなりチンコが立たなくなったのである。





Ｋ君はまだマシな方である。







高校時代のクラスメートは





ハゲ薬の副作用で、




さらにハゲが進行しチンコも立たなくなったから。






髪を生やしてモテてもチンコが起たないという葛藤。





神様はハゲには試練を与えるのである。





結局、Ｋ君は薬の副作用で腎臓まで悪くし投薬を中止した。





すると途端にＫ君の頭は元のハゲ頭に戻った




・・しかし



体毛はそのままでしかも腎臓の影響で腰が曲がり





頭の禿げたイケメン原始人になってしまった。




ああ神様ってハゲには残酷なのだ。







そして現在４０代のＫ君。





あれだけ卑屈だったＫ君だが、今はそれは堂々とした風貌である。




年齢がやっとハゲに追いついたのである。






堂々とするようになったからなのか、女にも実にモテるようになった。





女子５００人のアンケートでハゲた男は恋愛対象になるか？


という質問に７５％の女が恋愛対象になると答えた。



実は男ほど女はハゲは気にしていないようだ。





明るいハゲ芸人も人気だし今後はさらにハゲへの偏見は少なくなるのではないだろうか。



Ｋ君は自信満々で答える。



「ハゲは大人の髪型だよ」







こないだは俺にむかって真顔で




「お前もいい歳なのにまだ髪なんか生やしてるの？」と言われた。




髪が生えてる大人が逆に子どもだと言わんばかりの口調に顔に出してムっとしてしまった。





悔しいのでハゲてやろうかと思っている。