大阪の人間と東京の人間の性格を端的な例として表すのに




安く買うと自慢したがる大阪の人間と、安く買ったのを恥ずかしがって隠したがる東京の人間って話を聞いたことがあって



なるほどなーと納得したことがある。





たしかに子どもの頃から何かを安く買うと友達同士で張り合うように自慢しあってた。






特に服の値段はよく張り合ってた。（そもそも下町育ちで貧乏人ばっかだったけどｗ）





「俺が今着てる服、これ全身で3000円やってん！」




「アホか！俺なんか2000円やぞ！！」




「何いうてんねん！俺なんか・・・」




いかに安く買ったか張り合うのである。





俺より安い服を着てるやつがいて


それが歯ぎしりするほど悔しくて




2週間くらい商店街をめぐって安い服探しの旅に出た・・・






結果、価格の安さでは俺が圧倒的に勝利をした。





全身でしめて750円だったかな？






ただし勝利の代償として






乳首が透けるような生地で1985とプリントされたＴシャツに


ウエストがゴムになってるお婆ちゃんが履くようなズボン






抜群にダサいファッションで青春を謳歌してた俺！





何が俺にそうさせていたのだろうか今もよくわからない。






すごーく話が脱線した。







男はセフレの存在を自慢したがるが




女はセフレの存在を隠したがる傾向があるような気がする。





いや厳密に言うとセフレとして認めたくないという考えなのだろうか・・・




もちろん中にはセフレ上等！！ってツワモノの女もいるけど





圧倒的にセフレ扱いされるのはごめんだ！って女性の方が多いのと思う。






ちなみに女性の皆さんはセフレと彼氏の違いは明確に持っているのだろうか。








俺はある程度は答えを持っている・・・はずなんだけど、やっぱりよくわからなかったりするのである。









3年前くらいかな。






今はもう退職した会社の後輩（女の子）から相談したいことがあると飲みに誘われた。







彼氏との恋愛相談だった。



元気がないなぁと思ってたら案の定そういうことか！！







ちなみに俺は恋愛相談を受けるのは苦手である。





まぁ話を聞くくらいならいいかとずっと彼女の話に耳を傾けていた。







その相談話を聞いているうちにだんだん妙な違和感を感じるようになってきた。








「お前、その男は本当に彼氏か？」




「はい、彼氏です」





話を聞けば聞くほど彼氏というより



セフレなのである。






「違います！彼氏です！！」


きっぱりと言い切る彼女。







〈相談内容〉


●彼氏が全然かまってくれなくてデートとかしたいんです。





話を聞くとかまってくれないというより一か月に1回～2回くらいふいに一人暮らしの彼女の家にやってきてセックスして2時間くらいしたら出ていくらしい。






「それセフレやんか！！」



「違います！彼氏です！！」






●彼氏が結婚とか考えてくれてるのかなぁって不安で





結婚以前の問題で「私たちって付き合ってるよね？」って聞いたら

「そんなめんどくさいこと言うたら2度と来ないぞ！」って怒鳴られた。







「ほら、それセフレやんか！！」





「違います！彼氏です！！」








●彼氏のことがよくわからなくて・・・




そりゃあそうでしょう。





彼氏の本当の名前もどこに住んでるのかも知らないのだから。





もうこんな細かい違和感が随所にあった。





「やっぱり彼ちゃうぞ、セフレやんか！！」





「違います！彼氏です！！」










きっぱり彼氏と言い切ってるくせに







ずっと彼女の目から涙がポロポロ流れているのだ。









んなことお前に言われんでも私が一番わかってるわい！って涙なのだろう。










俺は大いに反省した。







昔、俺は親友とはなんぞや？友情とはなんぞや？って考えてことがあった。






親友だと思ってた人に裏切られたことがあったからである。



結果的には一方通行の友情であった。





そんなことがあって親友とはなんぞや？友情とはなんぞや？で心がもやもやしてる時






ビートたけしがものすごくいい言葉を言ってくれた。






【友情というのはこっちから向こうへ一方的に与えられるもので

向こうから得られる何かではない。友情とは自分の相手に対する気持ちだ。】








「友情ってのは一方通行なものなんだ」って。



相手がどう思っていようが「俺はお前を友達と思っている」っていう一途で一方的な感情で友情は成立している。





なんだか心のもやもやが晴れた気がした。







彼女は本当に彼氏（セフレ？）が好きってのはよくわかった。






相手（男）がどう思ってようが「私はあなたを彼氏と思っている」っていう一途で一方的な感情を彼女はしっかり持っていた。






そういうのをちゃんと理解して、ちゃんと話を聞いてあげればよかったなと後悔している。




その夜、彼女は涙を流すだけで俺は何もできなかった。





その後もお互い気まずい感じもあって二人で飲むことはなかった。







その話から1年後くらいかな。









ショートメールで「例の“彼氏”とは別れました」とだけ報告がきた。






今は会社辞めて沖縄でスキューバーダイビングのインストラクターやってるんだって。




結婚を考えてくれてる彼氏とスキューバーダイビングの会社を作りたいそうだ。





次に大阪来るときは泡盛持って来い！飲むぞ！！







彼女とセフレの違い。



俺には明確な答えはないんだけど



とりあえずこれだけははっきり言える。




セフレは150人くらい欲しいなと常に思ってます。