手術後のこの間、腫れと痛みと熱で悶絶しておりました。





なぜ関係無い箇所が痛むのか主治医に確認したところ、難易度の高い手術だけに男三人ががりで俺を手術台に転がしながら手術したから、関節に無理な力が加わったからと説明された。






転がしながらか…









マグロの解体ショーみたいな手術だったんだろう。







ここまで、おもしろおかしく書いてきた入院日記だが、今回で終了。





色々と考えることがあった。






骨折してから、すべての予定をキャンセルして世話してくれた奥さん。





オカンも決まっていた同窓会をキャンセルして子どもの世話をしてくれた。






何より会社を休んでいた間、ただでさえ1人ひとりがオーバーワークなのに同僚達が俺の仕事を手分けして引き受けてくれた。






一番キツイ仕事を後輩が引き受けてくれて、朝イチにLINEで、



〝できましたから安心してください″と届いた。









後輩は何も言わなかったが、さっき別の同僚から聞いたのだか、この日は後輩は俺の仕事のカバーで徹夜をした。



しかもその夜は息子の誕生日だったという。








なんでそんな日に後輩にさせたのか！と抗議したが同じチームだったので仕方がなかったとのこと。



どのみち俺が悪いのであってどの口が言うか！である。






みんなには感謝しかない。






いや感謝だけではダメなのだ。









本来、奥さんが予定通りスケジュールを進めてたら、友人との食事会でストレス発散し、あるいは新しいクライアントとの出会い、あるいは新しい刺激や発見があったかもしれない。







オカンは後何回会えるかわらない旧友との出会いの一回を失った。




後輩は、本来なら得るはずであった優しく楽しい家族との時間を俺が奪った。








この三人だけではない、迷惑をかけた同僚や寂しい思いをさせた子ども、ひいては後輩の家族から、本来スケジュールされていた奥さんの関係者、オカンと会うのを楽しみにしてた人…







どれだけの人に迷惑をかけただろう…





たった一本である。





たった一本の骨が折れただけで起こった混乱である。







自分の不自由や苦痛は仕方が無いにしても、不注意でいろんな人に迷惑をかけたことはしっかりと総括しなければならない。






みなさんも、ぜひ健康や怪我には注意して欲しい。







退院の日。



俺の病室からエレベーターまでは長い廊下である。



俺の担当だったラーメンマンは、向こうから歩いてくる。





ただし、また新たな患者の担当になり痛そうに足を引きずってる男性の脇を抱え声をかけながら歩く、軽く会釈をした俺には目もくれず慌ただしくすれ違った。







俺の担当が終われば次の患者、ナースは忙しいのだ。








ありがとう、ラーメンマン。

君の献身性とオッパイの感触は忘れないよ。






初の入院だったので、もしかしてとドキドキしたが








院長とナース達が花束を持って俺を玄関で待ち受けてることもなく、普通に病院を後にした。






途中、コンビニで牛乳を買った。



俺は毎日牛乳は飲むのだ。




レジのおばちゃんは、俺の腕のギプスを二度見し、
買った牛乳を見て



「そやね。これを飲んで早く骨を治さんとね～」










違うーーーー！！！





骨折したから牛乳を飲むわけじゃなーーい！



コンニャクとエロ本を一緒に買う人みたいな感じになってしまってすごく恥ずかしい。







そういうのがすごく恥ずかしいタイプなので、
ギプスが取れるまで牛乳は買わないようにする。






さてしばらくは通院が必要である。




主治医曰く、これから大変なのはリハビリらしい。







「本当の俺の戦いはこれからだぜ！！」

完。



ジャンプの打ち切り漫画風に、入院日記を終えたいと思う。




心配してくれた方、励ましてくれた方、笑わせてくれた方

すごく励みになりました！ありがとう^ ^