今日はヤレる気がする~賢者タイムでの出来事~![[化粧]](https://login.550909.com/emoji/ic_makeup.gif)
これまで何度か男が射精後に訪れる“時”
いわゆる賢者タイムってのに触れてきた。
射精後は男なら絶対に突入する賢者タイムとは、男が虚無感に襲われまったくの無性欲状態となり、ある意味本当の姿が現れる時間帯なのである。
とりわけセックスよりもオナニー後の賢者タイムたるやこれがハンパなくヤバい状態に陥る。
20代の頃、俺は飲み屋でとある女から失恋の相談を受けていた。
「失恋直後の女はヤレる。」
火事場泥棒的な卑怯なセックスではあるが「ヤレれば正義」というお年頃である。
俺はその女の話をうんうんと聞き、元彼の悪口など全て同調し、全身全霊で慰めその後は美味しくいただいてやろうという算段であった。
(別れた元彼と俺、どっちがええんや~!?)ってセリフも頭の中で描いてたほどである。
腕時計をチラリと見た。
終電は終了―
彼女の顔を見た。
酒で目が潤み顔が紅潮している―
うむ。
今日はやれる。
俺は確信した。
しかし20代の俺には悩みがあった。
それは「早漏」気味であったことである。
若いだけあって一発目が早い。
その一発目の早漏のおかげで相手の女から「えー?もう??」って表情をこれまで何度もされてきた。
そういうのはすごく恥ずかしいお年頃である。
「ちょっとトイレに行ってくるわ」
トイレに行った後に、お家計をしてホテルに誘う算段である。
トイレに行った理由は言うまでもなく「オナニー」である。
一発目があまりにも早いので一発目はここで抜いておこうという算段である。
若いってイマジネーションも素晴らしい。
(今からこの彼女とホテルに行って…)
ってことを頭に思い浮かべるだけで立つ。
早いだけあって
ウンコの時間よりも早く射精した。
さぁ、今から席に戻って彼女をホテルに誘うぞ~!!
そして女のいる席に戻った。
一発目に出た俺の言葉は思いがけないものであった。
俺:「おい、ほんまにそれでいいんか?」
女:「はい?」
俺:「元彼のこと諦めきれないんちゃうの?」
女:「え?」
俺:「愛ってそんな簡単なもんやないやろ?」
おやおや、りょうま君、賢者タイムに突入である。
結局、ずっーーとその店で愛について語り合い、
さわやかな笑顔でタクシーに乗り込むすっきりした表情の彼女を見送った。
次の日の朝。
布団の上を血が出るほど歯ぎしりしながら何往復も転がったことは言うまでもない。
なんてバカなことをしたんだ・・・・!!
後悔先に立たずである。
いや先に立たせたから後悔したのだが・・・
ともかく賢者タイムはそういう時間になってしまうのである。
もし俺がワクワクの日記で「愛」やら「幸福」やら書きだしたら
こいつオナニーして書いてるって思って間違いないだろう。