後輩夫婦の修羅場に立ち会った結果[むかっ(怒り)][むかっ(怒り)][パンチ][爆弾][ドンッ]
40代前半  大阪府
2016/10/05 3:03
後輩夫婦の修羅場に立ち会った結果[むかっ(怒り)][むかっ(怒り)][パンチ][爆弾][ドンッ]





先週うちの奥さんが「日曜日にK子が家に遊びにくるからね」と報告があった。







「K子ってあのK子?」







奥さんの昔の後輩で俺も面識がある女性である。






しょっちゅう奥さんは友達を家に呼ぶのだがK子が来るのは初めてである。







「うん。急に家に遊びに行っていいか?って電話あってん」







「了解!じゃあ俺は適当に外に飲みに行ってくるわ」







「・・・いや、家におって欲しいねん」






えーーーー?嫌やん(´・ω・‘)












昔までは奥さんの友達が家に遊びに来たら俺も一緒に参加して飲んでたんだけど、いつ頃からかそれが苦痛になってきたのである。








なぜなら







女同士が集まると基本的に他人の悪口ばっかだから。







20代の頃はまだ悪口もカラっとしてるんだけど



30代の女が集まると悪口にリアルな妬みなんかも絡んで非常に空気が悪い。






同じメンバーでいくつLINEグループあるねん!ってほど関係もいびつでめんどくさい。






さらにキツいのは旦那への不満のコーナーが始まると俺は耳が痛くなってヒーっとその場を逃げたくなってしまうのだ。









そういう事もあって




エロい伏線にまったく期待のできない女の集団には近づかないようにしているのである。






それでいてK子は昔から自己中の構ってちゃんなとこがあっただけに余計に嫌だった。







「えーー嫌やわー!!」






「お願い!実はK子が旦那も連れてくるっていうねん」





「はぁ?何でK子の旦那が来るん!?」






K子が結婚しているって話は聞いているが、旦那は俺も奥さんも初対面である。







「家族同士の付き合いがしたいんだって・・・」





もう一番俺の苦手なパターンである。








しかも旦那さんの職業が「弁護士」。





俺と住んでいる世界が違う男なのである。







(だ、大丈夫か俺?)






そして約束の日曜日を迎えた。




最寄駅までは俺が迎えに行った。







(弁護士の旦那さん…俺のノリに近い人だったらええな)と前向きに考えるようにした。





久しぶりに見るK子はすこしふっくらしているが昔のままだ。






そして旦那さん・・・






まぁ、これが






絵に書いたような「弁護士顔」











弁護士顔ってどんなんと言われたら困るが、ビシっとしたスーツにビシッとした横分けに銀縁メガネ。




真面目を前面に押し出したいかにも勉強だけをしてきましたという顔なのである。





「初めまして今日はよろしくお願いします。」
弁護士は銀縁の眼鏡をクイっと動かした。







家に到着した。






奥さんとK子はワイワイ楽しそうに話している。






俺と弁護士は対面で座っている。







俺「・・・・・」





弁護士「・・・・・」






弁護士は両手を膝の上に置いて背筋をピンと伸ばしている。我が家のリビングが法廷のような感じになっている。





ちなみに彼はまだ俺の家に来て笑顔がない。






緊張して固くなってるのか?場を和まそうと必死な俺。









俺「あの…一つ聞いていいでしょうか?」





弁護士「はい、なんでしょうか」












俺:「もしかして小学校の頃のあだ名は「博士」でした?」




メガネをかけた子どものあだ名はだいたい「博士」である。






弁護士はニヤリともせず




「いえ「たっつん」です。」と真面目に答えた。





(もう俺、たっつん本当に無理~!!(+_+))






時計を見る。



まだ30分しか経ってない。




オエっと吐きそうになった。





一方の奥さんとK子は本当楽しそうに話している。








俺:「・・・・・」




弁護士:「・・・・」



気まずい時間が流れる。






(これは何とかしなくてはいけない)







俺:「あの、裁判とかで面白い事件とか扱ってます?俺めっちゃ興味あるんです」






たっつん:「守秘義務があるので・・・」






俺:「・・・・・」


弁護士:「・・・・」



気まずい時間が流れる。






一方奥さんとK子が楽しそうに話している。



が、しばらくすると様相が変わってきた。





K子がだんだん悪口を言いだしたのである。






しかも







旦那である、たっつんへの不満(-_-;)







本人が目の前にいるのにさすがはK子!!







しかし、たっつんへの悪口がだんだん度を超えてきて洒落じゃない空気になってきたのである。





K子は鬼のような形相でたっつんから、姑、親戚にいったるまで悪口をエスカレートさせてきた。






うつむきながらK子からの罵詈雑言に耳を傾けるたっつん。







めちゃめちゃ空気が悪く、さすがにうちの奥さんもフォローしているが、K子のボルテージはどんどん上がる。







俺はこの場の空気を何とかしようと力なくうなだれるたっつんの腕を掴んで手をあげさせ




「裁判長、異議あり~!!」


とか叫んでるが一向に笑いにならず修羅場のような状況に・・・







気まずくなった俺はとりあえず、たっつんを外に連れ出した。







家の裏にある公園のベンチでふたりで座り缶ビールを飲む俺とたっつん。






俺:「・・・・・」



弁護士:「・・・・」



気まずい時間だがさっきより100倍マシである。











弁護士:「久しぶりでした」





俺:「はい?」







弁護士:「K子が楽しそうに話してるの見るの久しぶりでした」




俺:「はい?」







初めは何を言ってるのかさっぱりわからなかった。


うちの奥さんは知ってたが俺には言わなかった話がある。











K子は重いうつ病にかかっているという。




まさかあの自己中なK子がうつ病?


信じられなかった。






たっつん:「家にある刃物類や鋭利な物は全部隠してるんです、前にやっちゃって」


たっつんは手首を切る仕草をした。






たっつんは話を続ける。



「もともとの性格がアレだから友達が少ないうえ、病気になってから周りの友人がどんどん離れて行って・・・


あいつ泣きながら携帯からアドレスを消していったんですが、唯一残ってたのが、りょうまさんの奥さんの連絡先でした」





うちの奥さんの唯一の長所は人に慕われることである。







たっつん:「K子を一人で外出させるのが心配で、今回は奥さんにお願いして僕も来させてもらいました」




…っていう話になっていたのも奥さんは俺に黙ってて嘘をついていた。




優しい嘘は許すようにしている。








たっつん:「久しぶりに楽しそうに話してるのみて、久しぶりにストレートにキレられました(笑)」




ここでやっと、たっつんの笑顔である。








俺:「またいつでもおいで、たっつん」





弁護士:「本当ですか?ありがとうございます!逆に今度は二人でウチに来てくださいよ」






家に帰ると、K子がさっきの非礼を詫びてきた。



一通り不満をぶつけて気が晴れたのか妙にスッキリしている。







後で奥さんに聞いた話だが、うつ病で友達が離れたというより、弁護士と結婚したやっかみで友達から色々な嫌がらせを受けてきたという。




K子が寝込んでいる時は、近くに住む姑が家事をしに来るそうだが、病気に理解の無い姑から辛辣な言葉を受けるんだって。(たっつんは知らない)






K子はK子なりに色んな我慢をして生きている。




あと俺たちが公園に行ってる間に奥さんにこんな話をしていた。






K子曰く自分の病気のせいでたっつんもボロボロになっていることを知っている。


たっつんも薬が無いと眠れないらしい。



でもたっつんには心を許せる友達はいない(あんな感じならそらそうやろうな・・・)




K子の願いは俺にたっつんの友達になってほしいんだって。






友達になって、たっつんの話し相手になって欲しいと俺に伝えてとボロボロ泣きながら奥さんにお願いしていた。






K子もたっつんも、お互いがお互いのことを想い合う。



本当に素晴らしい夫婦やな(*^_^*)





いいよ、友達になろう。






たっつんと友達か・・・






たっつんが喜びそうな共通の話題ができるようにと
会社帰りに本屋で六法全書を見てみたけど










うん。


こりゃあ無理だ!!








どうやったらたっつんと友達になれるか色々と考えた結果―















とりあえず、たっつんをおっぱぶに連れて行こうと思います。






俺がたっつんに近づくより

たっつんが俺に近づくのが一番の近道なのである。






異議なし!!
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コメント

50代後半  北海道(道央)

2016/10/05 3:58

2. お疲れさま、閉廷。

Ce[退]
40代前半  北海道(道央)

2016/10/05 3:17

1. 号泣[指でOK]感動しました[るんるん]
六法全書を読んで友達になる必要はないだろうけどもWw
いい話や~

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