うちの小学校の最大のミステリー![[ぴかぴか(新しい)]](https://img.550909.com/emoji/ic_pikapika.gif)
この年齢になってくると過去のことを思い出したりして「懐かしいあの人に会いたいなぁ~」ってセンチな気分になったりするものである。
今、会いたい人がいる。
俺の小学校時代の人だが、H先生という人に会いたいのである。
会いたいというかある「ミステリー」を解きたいのだ。
このH先生は身体が大きくパンチパーマの強面でいわゆる学校一の怖い先生であった。
うちの小学校は「わんぱく相撲」がめっぽう強かった。
「わんぱく相撲」の時期になると、このH先生が片手に竹刀を持ってふんどし姿で現れ、選出された代表選手を徹底的にしごくのである。
運動場で毎日擦り傷だらけで稽古し、我が校は小学校4年~6年までの代表選手はすべて優勝していた。
めちゃくちゃ怖い先生であった。
休み時間に廊下で女子を相手に度を超えたいたずらをして騒いでいたら「コラ~!」ってH先生が叫びながら追いかけてくる
俺とかヨシとか蜘蛛の子を散らすように逃げるのだけど結局、俺は給食室で捕まり給食のおばさんたちの前で往復ビンタされたこともあるし
学校をさぼって抜けて駄菓子屋にいたヨシはH先生に見つかって頭突きを3連発もらい、不憫に思った駄菓子屋のおばあちゃんにカレーせんべい3枚もらっていたりした。
だけど面白い先生でもあった。
裏表がなく誰にでも平等で怒っても後腐れなく殴られた10分後には、笑顔で面白い話をしてくれるのだ。
やがて小学校を卒業し俺たちは中学校3年生になっていた。
で、当時の地元の友達たち12人とプールに行くために自転車を走らせていると
「おーい、りょうま!!」と俺を呼ぶ声が聞こえた。
自転車を止めて声がする方を見ると、懐かしのH先生が小さい軽自動車の運転席から手を振っている。
H先生「りょうま大きくなったな」
俺;「H先生も久しぶりやね~!今も○○小学校おるのん?」
H先生:「今は違うとこおるよ」
俺:「そうか!じゃあ学校の相撲も弱なってるな」
するとH先生はおもむろに財布を取り出し
「これでみんなで美味しいもんでも食え!」と札を1枚俺に手渡した。
H先生は「急いでるから、またな」と車を走らせ去って行った。
美味いもんを食えって言っても
みんなで12人おるのに
千円札1枚で何を食えばいいんかと途方にくれた。
それからさらに月日は流れ成人になっていた仲間とみんなで飲んでいた。
ある友人が一言つぶやいたのがきっかけであった。
「結局、H先生って何者なんやったんやろな?」
「どういうことや?」
「H先生が担任になったことあるか?何か教えてたことがあるか?」
す、相撲だけやがな…(;゚д゚)
そうなのであるH先生は「先生」と呼ばれながらも教鞭に立つ先生らしき姿も体育を教える姿も一度も見たことがないのである。
廊下でうろうろしてはいたが教室内や授業中では見たことはない。
まさか・・・
「H先生は用務員のおじさんやったんちゃうか?」
それからしばらくはH先生は用務員のおじさんだったというのが俺たちの共通認識だった。
しかしこの用務員のおじさん説が崩れたのは、それから数年後の同窓会であった。
当時の担任の先生に単刀直入に聞いてみたのである。
俺達「H先生って、先生やったんですか?」
担任「うんうん。違うよ」
俺達「やっぱり!じゃあ用務員のおじさん?」
担任「いや、用務員さんでもないのよ」
ひっくり返りそうになってしまった。
俺達「じゃあ、H先生って一体何者なん?」
担任「さぁ・・・?」
俺達「さぁってどういうことやねんww」
担任「Hさんって存在は先生達も知ってた。だけど何者なのか私たちにもわからんのよ」
バクっというと不法侵入者のいる小学校。
なんといういい加減な学校だったんだろうか。
俺はよくわからない人間に給食室で往復ビンタを受けていたのか・・・
(まぁ怒られたことは全部俺が悪いから文句は言えないがw)
時代がそうだったのかもしれないが、そういことが許されても不思議ではない下町の学校でもあった。
結局、誰もH先生の正体がわからなかった。
ある者は「近所の相撲好きのオッサン説」を唱えるものもいたり
ある者は「学校に住み着いた相撲好きの妖精説」とファンタジーな世界に浸る者もいた。
その日はH先生の話でゲラゲラ笑っていた。
だけどヨシだけは、今でもそうだがH先生の話題にはあまり触れたがらない。
小学校6年生の夏の終わりに、ヨシは家出をしたことがある。
夜の9時くらいに担任から家に電話がかかってきたのである。
「ヨシがどこおるかしらんか?」
ヨシは当時家の中がゴタゴタで両親が離婚の話になっていた。
妹はお父さん、ヨシはお母さんと別れて暮らす話になっていた。
ヨシと違って頭がよく美形な妹。
妹兄と仲が良く本当にヨシが気の毒だなと思っていた。
そういうゴタゴタの最中であったので、家出の理由もなんとなく想像はできる。
しかし、実際にどこに行ったのかは知らなかった。
うちのオカンを含めた保護者と先生で捜索に出た。
親の制止を振り切り俺達も仲間とお祭り感覚でヨシの捜索活動に乗り出した。
大雨が降りだした。
こんなドラマみたいなベタな展開ありますか?
俺たちは逆にテンションが上がりヨシが行きそうな場所を嬉々として探しまわった。
遂にヨシが発見された。
その一報を聞いたのは次の日の小学校1時間目の休み時間であった。
少し離れた公園の土管みたいな遊具の中にいた。
第一発見者はH先生であった。
H先生は地区にあったすべての公園を片っ端から探したらしい。
心配になった俺たちはヨシの様子を見に行った。
ヨシは体育館の前に座ってパンを食べていて
その横でH先生はヨシの肩を抱いていた。
ヨシはパンを片手に嗚咽しながら泣いていた。
近付いてはいけない気がしたので遠巻きで見てたんだが
鬼より怖かったH先生は、家出したヨシを怒ることなく、見たこともない優しい表情で肩を抱きながらヨシの耳元で何やら話していた。
何を話してたのか聞こえなかったし、ヨシも何を話されたのか覚えてないという(本当は覚えてるくせによー!)
H先生、今生きてたら70歳くらいだろうか?
ヨシを連れてH先生に無性に会いたいのである。
先生でもなかった、用務員さんでもなかった、では学校にいたアンタは一体何者だったんだ?
と酒を飲みながら正体を聞きたくて仕方がない。
例えその正体が近所の相撲好きオッサンだったとしても
例え学校に住み着く相撲好き妖精だったとしても
俺もヨシもずっーーとあなたを
“先生”と呼び続けることは間違いないのだから。
コメント
2017/06/10 9:19
12. すげー感動して泣きましたね。
りょーまさんの日記って、すべて読んでいくたびに、情景が頭の中に浮かび小説を読んでるていうか
ドラマ、映画を見てる気持ちになります!!!
やっぱ、上手いです!!!!
返コメ
2017/06/10 7:38
11. いつも通り『いつ大笑いのオチが来るかなっ♪』って
ゲスい笑いしながら読み進めていたから
この不意打ちの良い話なオチに泣いてしまいました
娘が卒業しても読み聞かせOBとして10年くらいは小学校に出入りしたいと思ってます…
あ!H先生の謎が解けたかもっ
返コメ
2017/06/10 2:07
10. えらいもんで、学校内にいる大人は
子供達にとってどんな人でも「先生」なんですよねww
スレた可愛い気のないガキが多くなってますが…
まだそんな部分も残ってるので
やはり、子供はかわいいもんですww
返コメ
2017/06/09 23:27
9. 体罰はいけないと言われているけれど
怒りの上ではなくて、根底に愛があって叱る行為な気がしました
いつもは怖いおじさんが、寄り添い肩を並べてくれ
幼いヨシさんの心の叫びを汲んで涙と共に感情を存分に吐き出せたこと
生涯ヨシさんにとって忘れられない辛くも優しい思い出なのかなと勝手に想像しました(..)
返コメ
2017/06/09 23:14
8. 『相撲』『ふんどし』『竹刀』『頭突き』このキーワードから推測すると、今のところ永源遥説か寺西勇説が有力だと思う。
俺が通ってた小学校の最大のミステリーは、『若くて綺麗な女の先生と若くて格好いい男の先生が一人もいなかった』と言う事。
だってみんな、民謡か詩吟を唄いだしそうなんだもん。
返コメ
2017/06/09 16:51
7. いいお話ですね
そのままドラマにしたいような
内容です。
なんだか小学校の頃を思い出してなつかしく
なりました
当時はスカートめくりとか
よくやっていたな
H団というのを作ってスカートめくり活動を
していて、担任の先生にメンバー全員
叱られました。
小学校2年の時です。
返コメ
2017/06/09 10:30
6. >>5 仍(なお)@筋トレさん
これからの人生の中で、今日が一番若いからね(^^)
一番若い時期である今日を楽しむことを積み重ねたら笑える人生にはなるような気がする(笑)
とは言え、俺も仕事ばっかしてるから毎日おもろいことないかなぁってキョロキョロしながら仕事してます。
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2017/06/09 8:54
5. >>4 りょうまさん
シートベルトのおかげ(笑)
最高な子供時代、今の時期もサイコー٩ʕ•͡וʔ۶って婆さんになった頃に笑えたらいいなぁ!
返コメ
2017/06/09 1:41
4. >>2 仍(なお)@筋トレさん
H先生と、死んだお婆ちゃんに会いたいわ(。>ω<。)
クルマの話(笑)もうジャッキー・チェンやん(笑)
なんもなくて良かったね~
記憶をたどると、みんな子供時代は最高だっんじゃないかと思う。俺も仍ちゃんも(^^)
返コメ
2017/06/09 1:31
3. >>1 ニゴゴさん
小学校2年から日記書いてるのと、結局、しょっちゅう会う友人が30年来の地元の友達だからみんなで昔話ばっかしてるからかな(^^)
逆に先週食べたご飯とか人の名前はまったく覚えられなかったりします。
夢も書くクセがあって枕元にノート置いて寝るんやけど朝起きたら解読不能で見て笑います(笑)
返コメ