夏の思いで
70代以上  兵庫県
2021/08/07 23:40
夏の思いで
 もう50年も前になるけど、当時某大学の女性の数も1/3くらいの某クラブに入ってました。
夏は合宿と称してよく信州の高原に来たものです。
 先輩たちは今と大違いで大変個性的なバンカラタイプが多かったようです。
そして、私が1年生の合宿の最後の夜。打ち上げと称して宴会です。
3年生には豪快な人が多く、その先輩らの余興で寸劇が披露されました。

 その印象的な出し物で「武蔵とお通」
 そんな題でしたね。

以下はほんとに朧気な記憶に沿った脚本です。

始まり始まりー


時代は江戸
所は人家もまばらな貧しいとある農村
晩秋の陽も傾きかけた時刻
1人の浪人が一夜の宿を求めて有る農家を訪ねる。

男「ごめん、拙者は武蔵と申す。次の宿場まで行く予定であったが、遅くなってしまい宿まではまだ遠い。一晩こちらで厄介に成るわけには参らんか?」

女 「お武家様、こちらは見ての通りのあばら屋、そちらの狭い板間で宜しければどうぞお使いくださいませ。」

男「おーかたじけない、拙者は武蔵。女!そちの名は何と申す。」

女「お通と申します。武蔵様、ただ一つ、わたくしの寝間を隔てるのはこの障子一枚。この障子を開けてこちらへ入らぬとお約束下さいますか?」

武蔵 「お通どの、わかり申した。拙者も武士、武士に二言はござらん。」

お通 「それではお休み下さい。」


・・・夜、静寂、部屋はしんしんと冷え込み


武蔵「うーん板の間は冷えるのぉー。
  隣の部屋の方が少しは暖かそうだ。隣へ行かせて貰おうか。」

すると男の物音に気付いたお通
「如何なされました?こちらへ入らないと云う約束はどうなさいました?」

武蔵「分かってる。しかし、あまりにも寒いもんで逃げてきた次第。許せよ。」

お通「分かりました。しかし、わたくしの身体には一切触れないとお約束下さいますか。」

武蔵「分かり申した。拙者も武士、武士に二言はござらん。」

武蔵「しかし、それにしても今夜はよく冷える。この女の布団に脚だけでも入れて重ねれば暖かくなるに違いない。お通どのごめん!」

お通 「何をなされます?わたくしの身体に触れぬと約束なされましたのに。」

武蔵 「分かってる。ただこの脚が勝手に動いただけだ。」

お通 「さようで御座りますか、しかしその手でわたくしの身体に触れてはなりませぬぞ。お約束できますか?」

男武蔵 「分かり申した。拙者は武士、武士に二言は無い。」

手は駄目だぞと自分に言い聞かせる武蔵。
そして己の下半身をお通の臀部に重ねると

お通 「何をなされます?手で触れないとお約束はどうなさいました?」

武蔵「拙者の手は何も動いてない。」

お通「そしたら、これは何で・・?」

お通が動かぬ証拠と掴んだ物は・・・


話はいよいよ佳境に入りエスカレートしていくのですが
これ以上はご想像にお任せします。

今こんな劇をしたら先輩等は女性たちに大変叱られる時代ですが当時は当たり前だったんですね。

あぁ、懐かしい時代!
同級生のあの子は何してるんだろうな 笑


写真は
50年前の夏にこの峠を越えたはずの写真と
その高原の写真(秋の写真しかなかった)
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