前回に引き続き飲み屋で遭遇した客の話です。
その日も彼女とバカ話とカラオケで盛り上がり楽しく飲んでたんですが、他の客を見送りに彼女が離れたタイミングでカウンターの隣からオッチャンが話し掛けて来ました。
オッチャン『兄ちゃんはカラオケが上手いな』
俺『ありがとうございます』
オッチャン『褒めてるんじゃない
上手すぎて俺が歌いづらいんだ
』
俺『……はぁ〓』
オッチャン『だいたい、カラオケなんてのはオナニーと同じで本人が気持ち良ければそれでイイんだ
兄ちゃんみたいに聴いてる人を喜ばせるのはカラオケとして邪道だ
聴かせたいならプロになれプロに
』
オッチャンは勝手に話しながらエキサイトしています。
正直言って何処の飲み屋でもトップ3に入るカラオケを歌える俺は、他の客から年に一回は絡まれます。 今回も適当に聞き流していたら彼女が戻って来ました。
彼女『〇〇さんも歌って下さいよ〓』
オッチャン『そうかぁ それじゃ俺が歌うから兄ちゃん良く聴いとけ』
そう言って選んだ曲はデュエット…………相手は誰だろ〓
……オィオィ、一人で男のパートだけを歌ってるよ
お前がハモっても主旋律がいなきゃ意味ないだろ
これがカラオケの王道なら、確かに俺は邪道だわ