宮崎駿「風の谷のナウシカ」（コミック版）
ご存知、ジブリ映画第一作目のこのタイトル。
しかし、原作漫画が存在していることを、世の中のどれくらいの人間が知っているだろうか。
よく「映画のナウシカを見ると感動して泣いちゃうんだよね」なんて話を耳にするけど、この原作を読んだら、映画が如何に浅い話で終わってしまっているかが分かるだろう。
なんせ、コミック全7巻の内、映画になっているのは2巻の途中までなのだ。
では、映画で描ききれなかった部分では、いったい何が語られているのか。
映画の舞台は風の谷のみ（一部ペジテと腐海内部を含む）であるが、原作では強大な武力をもった２つの国、トルメキアとドルク、そして物語の核である腐海深部が中心に書かれている。
そう、この物語は腐海に沈み行く世界の中で、人と人が、国と国がどうやって生き残ろうとするのかが大きな主題である。
また映画でもほんの少し触れられているが、腐海とは何なのか、なぜ生まれたのか、腐海の先には何があるのか…ということに最も重きが置かれている。
原作のナウシカは、命をかけて谷を救ったただのヒロインではない。
いろいろな民族、いろいろな宗教、残酷な戦場…そういったものに触れながら成長し、腐海の秘密を知った後には、本当の正義とは何か、人間の幸せとは何か、この星にとって正しい道とは何なのか、葛藤しながら大きな決断をしていく。
願わくは映画の続篇作って欲しいのだが、一作目がああいう終わり方で続けようがないし、宮崎駿もあの歳だからなぁ。
俺が期待してるのは、今現在、宮崎イズムを継承する唯一の監督、庵野秀明によるリメイクだ。5部作ぐらいで、しかも庵野監督の解釈も加えて映画作ってくれないかな～。
コメント
2017/01/15 2:37
5. >>4 ｷｰｽさん
ｱﾝｺｰﾙ･ﾜｯﾄ遺跡風の世界で旅をする青年と､奴隷に売られた姫君(?)の冒険譚だったね？
ﾑﾘﾔﾘ作品時系列に入れると､ﾅｳｼｶ世界の遥か未来…歴史が終わって再び始まる時代､と受け止めていたけど｡
ｺﾅﾝもﾗﾋﾟｭﾀも含めて､あの作品がもっとも遠い未来を感じさせる…幻想性の強いお話で､自分も好きですな。
(｡･_･｡)ﾉ
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2017/01/15 1:24
4. >>3 ゆきひとさん
ありがとうございます！
言われてみれば、ナウシカともののけ姫は同じテーマですね。
もののけ姫といえば、原作は「シュナの旅」っていう漫画ですが、ご存知ですか？。ちっちゃなコミック本ですが、若き日の宮崎駿のエッセンスが凝縮されてますね。
返コメ
2017/01/14 14:04
3. 『私たちは 血を吐きつつ
くり返し くり返し その朝をこえて飛ぶ鳥だ』
原作ｺﾐｯｸ版を劇場版製作の為に中断し…再開して完結する迄の間､世界も大きく変わり､続編･ﾘﾒｲｸの声もある中で物語を見つめ直した形で作られたのが｢もののけ姫｣だったとか…？
この2作を並べて(続けて)観ると､対になった作品だと分かります｡
原作版のTVｼﾘｰｽﾞ化は自分も見てみたいけど…｡
(^_^;)
返コメ
2016/09/24 20:02
2. >>1 なおさん
ありがとうございます
テレビドラマ化！その手があったか。
実現して欲しいけど、傑作すぎるだけに誰もやりたがらないでしょうね
返コメ
2016/09/24 19:41
1. 俺も原作持ってます
映画化された物は、全くの別物ですよね
映画としての続編は難しいでしょうが、テレビドラマアニメとしてなら結構視聴率だって取れると思います
返コメ