ｴﾛ､馬鹿､長文駄文に注意
ｴｺﾞ､ｷﾓ､厨二病､偏見にも
※苦手な人は本当にｽﾙｰでお願いしますm(__)m




相当痛いです(ﾉ_･｡)




引き返すなら今の内ですよ




















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本指名８回目
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俺は左目がほとんど見えない｡



その事を告げると､ま○はいたずらに満面な笑顔でもって俺の左目をのぞきこんできた｡



さすがにそこまで近づかれれば､なんとなくは分かる｡



しかしそれにしても､あんなに屈託のない笑顔を俺は他に知らない｡





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本指名９回目
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夏､ま○が帰省してしまった｡



寂しい｡吉原の○原さんと初めて出会ったのはこの頃｡



三週間ほどでま○は帰ってきて､お土産をくれた｡



お土産でこんなに喜んだのは初めて｡



お土産は幸せを呼ぶﾌﾞﾚｽﾚｯﾄと､お金を呼ぶﾌﾞﾚｽﾚｯﾄの二つ｡



幸せを呼ぶﾌﾞﾚｽﾚｯﾄは､俺なんかの事を親友と言ってくれた馬鹿な地元の大親友にあげてしまった｡



お金があればまたま○に会える｡それが俺の幸せだと思ったから｡





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本指名10回目
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ある土曜日､いつものように朝店に行くが､開店時間を過ぎても店が開かない｡



店は潰れていた｡警察に摘発されたことは容易に想像できた｡



ま○にはもう会えないのかな？





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本指名11回目
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｢じゃ､ｴｽﾃ｣が潰れ少し経った頃



大塚にあった｢ｱﾝﾘｱﾙ｣という店のＨＰにま○の姿を見つけ､すぐに会いに行った｡



前と変わらない笑顔のま○がそこにいた｡



前の店はやはり警察の強制捜査が入ったらしく､幸いにもま○はその日学校に行っていて難を逃れたとのことだった｡



その日薄暗い個室でま○と繋がっていた時､ふと爽やかな風が吹き込んできた｡



顔をあげてみると窓が少し開いていた｡



そこからは青く澄み切った秋空が見えた｡



顔をもとに戻し､ま○の顔を見た｡



こんないい天気の日に､こんな薄暗い部屋で､ま○は好きでもなんでもない､俺のような男に抱かれているのかと思ったら泣きたくなった｡



だが同時に興奮もしていた｡





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本指名12回目
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店のﾏﾏが共用廊下で俺の手をひくま○の事をからかってきた｡



｢今日の客､かっこいいじゃない｣


ま○に会いにくる時､俺は相当気合いを入れていく｡



ま○は俺の手を握ったまま､すかさず返答した｡



｢ｶｯｺｲｲｼﾞｬﾅｲﾖ､ｶﾜｲｲﾀﾞﾖ｣



なんだか嬉しいやら残念やら｡





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本指名13回目
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この頃はまだ､風俗嬢に電話番号とﾒﾙｱﾄﾞを教える事は､越えてはいけない一線だと思っていた｡



なので､俺は自分のﾒﾙｱﾄﾞにま○の幼少時のｱﾀﾞﾅを入れた｡



これならば恥ずかしくてま○に教えるような事はしないだろうと思ったから｡



それにｱﾀﾞﾅの元になっている名前が同じなのだから､周りにﾊﾞﾚるという心配はない｡





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本指名14回目
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甘かった｡



また店が潰れて､ま○と会えなくなる恐怖が恥ずかしさに勝ってしまった｡



あっさりと電話番号とﾒﾙｱﾄﾞを交換した｡



ひいたでしょ？



という俺の質問に､ま○はひくの意味が分からないと言って､逆にその意味を質問してきた｡



俺は複雑な気持ちでその意味を教えると､ま○はそんなことないよと笑顔で言ってくれた｡





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本指名15回目
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社会人になって初めてのｸﾘｽﾏｽ｡



俺はﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄを持ってま○に会いにいった｡



以前貰ったお土産のお返しがしたくて｡



本当はただ会いたかっただけ｡



ﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄは､息を吹きかけると明かりがつく､蝋燭の形をしたｵﾓﾁｬ｡



本当に他愛もない安物｡



金がなかったというのが正直な所だが､高いものをﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄして重荷に思われるのも嫌だったから｡



ま○は喜んでくれた｡



真っ暗にした個室で揺らぐ明かりを二人で眺めた｡



綺麗だった｡



でもそれより印象に残っているのは明かりをつける時のま○の顔｡



そっと息を吹き掛ければ明かりは点くのに｡



ま○は誕生日ｹｰｷの炎を消す子供のように､力いっぱい息を吹きかけてた｡



俺は思わず笑ってしまった｡



ま○といるとやっぱり楽しい｡



ま○はいつも元気をくれた｡





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本指名16回目
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年が明けた１月のある日､大塚の店が潰れていた｡



また警察の強制捜査だ｡



だが今回､俺はま○のﾒﾙｱﾄﾞを知っている｡



無事かどうかをﾒｰﾙで尋ねてみた｡



返信はすぐにきた｡



今回もま○はその日学校だったため､またもや難は逃れたとの事だった｡



ただ危ないからしばらくの間は働かない事と､お勧め風俗店の名前が一緒に書かれていた｡



本文の最後は今までありがとうで終わっていた｡



ちょっと寂しくなった｡





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本指名17回目
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２月のある日､ま○のﾒﾙｱﾄﾞにある日付の日､俺はま○にﾒｰﾙを送ってみた｡



誕生日だと思ったから｡



でも返信はなかった｡



今でもまだ､そのﾒﾙｱﾄﾞからの返信はない｡





　　　　　―完―